2004年名曲大賞候補の「ロックンロール」とは別種の興奮を与えてくれる5作目。ドラマーの交代によって表現の質を変えたこともあり、思いっきりアナログの世界で今という時代を切り取ることに成功している。派手さはないが間違いなく傑作。★⇒♪くるり特集♪をチェック!
三橋の芸は、歌謡曲・民謡・津軽三味線の三つに代表されるが、その三つの芸を初めてまとめた6枚組アルバム。歌謡曲の分野では、美空ひばりと並び称され頂点を極め、民謡では各地で歌い継がれていた歌を全国に普及させ、今日の民謡ブームを作り上げた。また津軽三味線は、いち伴奏楽器から独奏楽器と新しい音楽の創出へと、三橋の足跡を忠実に辿った、“芸のすべて”と呼ぶにふさわしい決定版。
ここ最近は、ビートの効いた躍動的な楽曲を唄うことの多かった米倉千尋だが。本作では、気持ちアップめながらも彼女自身のセミ・スウィートな声の魅力を味わえるメロディ・ナンバーを唄いあげている。とはいえカップリングには、今の米倉らしさであるビート・アップした歌を収録。
明治14年『小学唱歌集』から昭和25年『中学校音楽』の70年間、国定&検定教科書や教材などに収録された唱歌140曲を収録している。今でも歌われているものから、世代によっては初めて聴く「菅公」「大塔宮」などまで多様である。なかでも、鉄道ものを集めたDISC-6“鉄道唱歌集”は圧巻。近代日本を象徴する文明の利器=鉄道は未来志向の歌となっている。唱歌にも、幼児向けから小学生、中学生向けから戦時体制化の国民唱歌などさまざまである。これらの歌が、明治以来の日本の音楽的民度を培ってきたといえる。
マゼールの30代半ばの録音。当時、首席指揮者を務めていたベルリン放送響(現ベルリン・ドイツ響)を振っての「水上の音楽」と「王宮の花火の音楽」に、若きマゼールの才気を感じる。