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- 【輸入盤】オルガン作品全集 パスカル・ヴィニュロン(オルガン、芸術監督)(8CD)
- メシアン、オリヴィエ(1908-1992)
- Forlane
- ¥12436
- 2022年12月17日
- 通常3~7日程度で発送
- 送料無料(コンビニ送料含む)
- 0.0(0)
名手ヴィニュロンと学生達を起用して一気に録音。
メシアン:オルガン作品全集
このメシアンのオルガン作品全集は、オルガンの名手パスカル・ヴィニュロン(仏QUANTUMレーベルに録音多数)と学生たちによって2021年に一気に録音されたものです。
オリヴィエ・メシアンは『世の終わりのための四重奏曲』のような室内楽曲、『幼子イエスに注がれる20の眼差し』に代表されるピアノ独奏曲があるものの、主要な表現の媒体はオルガンと大オーケストラだったと言っていいでしょう。彼は生涯に渡って最晩年に到るまで教会のボランティアでほぼ毎日、定時にオルガンの即興演奏を行い、その行為を通じて作品の霊感を得、アイデアの熟成を行ったと思われます。このボックス・セットには、彼が20歳の時に作曲したもの(既に作曲家メシアンの礎が完成していることに驚かされます)から晩年までの作品が収められており、特に20代の初期作品はこれまであまり知られることがなかったので大変貴重。『世の終わりのための四重奏曲』や『トゥーランガリラ交響曲』の楽想のアイデアの萌芽が既に20代の頃にあったことがわかり、興味深いところです。(輸入元情報)
【収録情報】
メシアン:オルガン作品全集
Disc1
● 陽の栄えの饗宴 (1928)
● 前奏曲 (1928)
● 聖なる秘跡への捧げもの (1930)
● 二つ折り絵〜地上の生と至福の永遠性についてのエッセー (1930)
● 永遠の教会の出現 (1932)
● 奉納の饗宴 (1960)
● キリストの昇天 (1933-1934)
Disc2
● 降誕 (1935-1936)
Disc3
● 栄光に輝く体 (1939-1945)
● 聖霊降臨祭のミサ (1948-1950)
Disc4
● オルガンの書 (1951)
Disc5
● 聖なる三位一体の神秘についての瞑想 (1969)
Disc6-8
● 聖体秘蹟の書 (1984-1986)
● モノディ(1963)
● イエスの永遠への賛美〜世の終わりのための四重奏から (1940)(ボーナス・トラック)
演奏者:
エリック・ルブラン/ジャン=ポール・インベール/ミシェル・マテ
ユルゲン・エスル/ダヴィッド・カッサン/デニス・コムテ
パスカル・ヴィニュロン/ヨナス・アプラン/メロディ・ミシェル
クアンタン・ドゥ・ヴェルディエ/ヨーナス・アペランド/ポール・メルー
マリー・デニス/ティボー・ファジョレ/エクトル・ルクレルク
シャルロット・デュマス/アントワーヌ・トマス/ファニー・クーソー
ニコラ・プロカチーニ/アレクシス・グリザール/アルマ・ベテンクール
ダミアン・ルアカン/シャルレーヌ・ベルトレ/マリア・ヴェキロヴァ
サロメ・ガモ/ローラン・フォベレッツ/オレグ・ドロニコフ
マリオン・アンドレ/サシャ・デーニン/ポール・イスナール
アリス・ナルド/サラ・ムスメチ/シモン・デフロモン
レミ・エブティンガー/エドモンド・ルーゼ/レオナルド・ヘールダンプフ
ハビエル・ウルタスン/ラルス・シュヴァルツェ
ボーナス・トラック:
クレマン・ソーニエ(ビューグル=信号ラッパ)
パスカル・ヴィニュロン(オルガン)
芸術監督:パスカル・ヴィニュロン
トゥールのサンテティエンヌ大聖堂(創立800年)のシュヴェンケデル/ケーニッヒ大オルガンによる
録音時期:2021年4月〜9月
録音場所:トゥール、サンテティエンヌ大聖堂
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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- 【輸入盤】エドゥアルト・ファン・ベイヌムの芸術(40CD)
- Box Set Classical
- Scribendum
- ¥12346
- 2020年08月01日
- 送料無料(コンビニ送料含む)
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エドゥアルト・ファン・ベイヌムの芸術(40CD)
オランダの名指揮者エドゥアルト・ファン・ベイヌムの音源をCD40枚分集めたボックスが英スクリベンダムから登場。楽員との人間的な関係を大切にし、十分な意思の疎通を通じて見事な演奏を実現していたベイヌムは、リハーサル中の心臓発作で惜しくも58歳で亡くなってしまいますが、遺された録音はどれも傾聴に値する立派なもの。今回のセットでは、デッカ録音、フィリップス録音に加えて、ライヴ録音も数多く収録されており、音楽家ベイヌムの実像に迫ることができます。
傑出したコミュニケーション能力
6人姉弟の末っ子
ベイヌムの小学生時代の同級生によると、女子の帽子でサッカーに興じていたようなほかの粗野な男子生徒たちとベイヌムはだいぶ雰囲気が違っていたようです。ベイヌムの兄弟は、年長の4人が女、年少の2人が男という6人構成で、しかも長女とは15歳、兄とも9歳も年の離れた末っ子というのがベイヌムの置かれたポジションでした。小学校や音楽院で、クラスの女子生徒を下品に攻撃しなかったのも、クチの発達が早い女子4人が支配的という、コミュニケーション能力が発達しやすい家庭環境が影響していたとも考えられます。結婚も、伴奏を通じて知り合った4歳年長のヴァイオリニストのセファ・ヤンセン(下の写真)が相手で、生涯に渡って、威張ったり、無理に我意を通そうとしたりすることのない仲間のような関係だったということです。
こうしたベイヌムのコミュニケーション能力の高さは、100人前後の人間を相手にするというオーケストラのリハーサルでは特に有効で、メンゲルベルクのように怒鳴ったり脅したり演説したりすることなく、楽員のメンタルを上々に保ちながら、合奏や奏法、バランスの課題を克服していくという手法で、オーケストラの水準を高度に維持することが可能でした。
多芸多才
ベイヌムはリハーサルの休憩時間に楽屋で休まないことも多く、ステージ脇で楽員たちと談笑したり、質問に答えたりと、その態度は常に快活でフレンドリーな雰囲気で一貫していたのだとか。フリートークを恐れないそうしたベイヌムのコミュニケーションへの自信の背景には、「ソロ・ピアニスト」、「伴奏ピアニスト」、「室内楽奏者」、「教会オルガニスト」、「オーケストラのヴィオラ奏者」、「聖歌隊指揮者」、「混声合唱団指揮者」、そして一時は作曲にも熱中していたという、若き日の様々な成功や失敗の積み重ねの経験があると思われます。
同じ職場の大先輩たち
コンセルトヘボウ管弦楽団の第2指揮者として7年間、首席指揮者として21年間、メンゲルベルクやモントゥー、ワルター、クレンペラー、クライバーらの仕事を間近に見ていたベイヌムは、第2指揮者の頃は他の指揮者の公演準備をすることも多かったので、何が効果的で何がダメか、どういった言葉が楽員からプラスの気持ちを奪ってしまうのかといった事柄が膨大な経験値として蓄積されており、自身の言葉が行き過ぎたと少しでも感じた場合には、率直に楽員に謝罪をして、禍根を残すことがありませんでした。加えて、モントゥー級とも称される無駄のない優れた指揮テクニックもあって、ベイヌムのリハーサルは大変効率が良かったようで、そのため20世紀作品にも積極的に取り組めましたし、作曲者本人が賛意を呈することも多かったようです。
ちなみにベイヌムは、モントゥーの推薦で第2指揮者としてコンセルトヘボウ管弦楽団で働くことになっており、そのモントゥーとは当然ながら仲良しでしたし、リハーサルでは超ウルサ型のクレンペラー、クライバーとの関係もきわめて良好でした。クレンペラーが大やけどを負って公演を指揮できなくなった時も、ベイヌムは快く代役を引き受けています(その直後に体調を崩して約3か月の療養生活)。
自宅より別荘
ベイヌムの場合、多忙だったにも関わらず、アムステルダム中心部の自宅よりも、近郊の別荘(世界大恐慌時に購入した4万m2の土地に建設)での滞在時間の方が長かったこともユニークで、自然保
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- 【輸入盤】ベンノ・モイセイヴィチの芸術(19CD)
- 2022年12月27日
- 送料無料(コンビニ送料含む)
- 0.0(0)
モイセイヴィチ・コレクション(19CD)
ヒストリカル物に強いイギリスのスクリベンダム・レーベルから、ウクライナ生まれのイギリスのピアニスト、モイセイヴィチのボックスが登場。若い頃から世界的な活躍で知られ、渡航がまだまだ不便だった時代に5回も日本を訪れ、熱心に自分の演奏を聴いてくれる日本の聴衆に感激していました。
HMV録音とライヴ録音を収録した19枚組
モイセイヴィチは1916年から1960年までHMVと専属契約を結んでスタジオ録音を制作していましたが、ピアニストとしての活動はコンサートがメインだったことからライヴ録音も遺されています。このセットにはそうしたライヴ録音もいくつか収録されているので、音源が複数収録された作品では聴き較べをすることもできます。
協奏作品は18音源収録
●ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番(サージェント指揮 1950)
●ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」(セル指揮 1938)
●ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」(クリップス指揮 1961)
●ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」(サージェント指揮 1963)
●メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1番(ロナルド指揮 1925)
●シューマン:ピアノ協奏曲(アッカーマン指揮 1953)
●リスト:「ハンガリー民謡にもとづく幻想曲」(ランバート指揮 1939)
●サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番(キャメロン指揮 1947)
●チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番(ウェルドン指揮 1945)
●チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第2番(ウェルドン指揮 1944)
●グリーグ:ピアノ協奏曲(ヘワード指揮 1941)
●グリーグ:ピアノ協奏曲(アッカーマン指揮 1953)
●ディーリアス:ピアノ協奏曲(ランバート指揮 1946)
●ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番(サージェント指揮 1948)
●ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番(ゲール指揮 1937)
●ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番(サージェント指揮 1956)
●ラフマニノフ:「パガニーニの主題による狂詩曲」(キャメロン指揮 1938)
●ラフマニノフ:「パガニーニの主題による狂詩曲」(ボールト指揮 1946)
10分以上の曲は16音源収録
●ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」(1941)
●ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番「月光」(1941)
●ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」(1942)
●ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」(1958)
●ショパン:24の前奏曲(1948-49)
●シューマン::幻想小曲集 Op.12(1951)
●シューマン:「子供の情景」(1930)
●シューマン:「クライスレリアーナ」(1961)
●シューマン:幻想曲 Op.17(1953)
●ワーグナー(リスト編):「タンホイザー」序曲(1938)
●ブラームス:ヘンデルの主題による25の変奏曲とフーガ(1930)
●ブラームス:ヘンデルの主題による25の変奏曲とフーガ(1953)
●ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」(1945)
●ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」(1961)
●メトネル:ピアノ・ソナタ op.22(1943)
●カバレフスキー:ピアノ・ソナタ第3番(1948)
小品は大量に収録
CD14からCD19の6枚はほぼ小品集です。レコードが高価だった時代、小品には重要な価値があり、作品の内容はもちろんのこと、演奏の個性、味わい、物語性にも多くのものが求められたのだとか。
そうした時代に、にこれだけ多くの録音をおこなえたモイセイヴィチの人気にはかなりのものがあったことが推察されます。
多彩な選曲も注目されるところで、「香港のラッシュアワー」や、「中国庭園での戯れ」など、タイトルを眺めているだけでも面白いものもあったりします。
各種リンク
【モイセイヴィチ関連】
●名前と苗字
●修業時代
●プロ・デビュー
●プロムス(プロムナード・コンサート)
●ラフマニノフの継承者
●ロマン派の伝統を受け継ぐ自在な語り口
●指揮者のサージェントはピアノの弟子
●親友ソロモンはポーカー仲間
●チャーチル夫人による赤十字ロシア援
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- 【輸入盤】エーリヒ・ラインスドルフの芸術(40CD)
- Box Set Classical
- Artis *classics*
- ¥12335
- 2017年08月30日
- 送料無料(コンビニ送料含む)
- 0.0(0)
ラインスドルフの芸術(CD)
オペラ指揮者出身でコンサートでもレコーディングでも活躍したウィーン生まれのアメリカの指揮者、エーリヒ・ラインスドルフは、「インテリジェンスとユーティリティの指揮者」と称えられていました。そのリハーサルは妥協が無く厳しいことでも知られており、音楽監督を務めたボストン交響楽団でも、楽員や運営部門とたびたび衝突。しかしその代わりに獲得できた演奏水準は実に高度なものがありました。ラインスドルフは練習に際しては、古典派から現代まで、どんな作品でも楽譜に真摯に向き合って隙のない演奏を実現。ボストン交響楽団とのバルトークの管弦楽のための協奏曲やプロコフィエフの交響曲第5番など、1960年代初頭という時期からは信じがたい精緻な機能性に加え、各パートが手抜かりなく鍛えられたことを十分に窺わせる細部まで克明な表現に驚かされます。
今回、韓国のARTISから登場する 枚組ボックスは、1946年からの録音を集めたもので、ステレオ録音も多数含まれています。
【ラインスドルフ・プロフィール】
1912年2月4日にウィーンに誕生。幼いころにチェロとピアノを学び、10代で声楽の伴奏などもおこなっていたラインスドルフは、その後、ザルツブルクのモーツァルテウムで指揮法を習得。ウィーン音楽大学とウィーン音楽院でも学び、卒業後はイタリア各地でオペラを指揮、やがてザルツブルク音楽祭でトスカニーニ[1867-1957]とワルター[1876-1962]の助手を務めますが、ラインスドルフのスコア・リーディング能力と記憶力、ピアノとイタリア語のスキルは大いに役立って高く評価され、トスカニーニの勧めもあって1937年11月に渡米、ザルツブルク音楽祭で顔なじみだったロッテ・レーマン[1888-1976]からアルトゥール・ボダンツキー[1877-1939]への推薦を得てメトロポリタン歌劇場副指揮者の職を獲得します。
メトロポリタン歌劇場[1937-1943]
ラインスドルフは、メトロポリタン歌劇場でドイツ・オペラ部門の首席指揮者ボダンツキーのもとで仕事を開始。ラインスドルフと同郷で同じユダヤ系でもある35歳年長のボダンツキーは、快速テンポによるワーグナー演奏などで知られていました。そのボダンツキーが1939年11月に急死すると、ラインスドルフは仕事を引き継ぎ、同じく快速なテンポでワーグナーなどを上演、リハーサル時間の短さに不満を抱きつつも、クリーヴランド管弦楽団に転身する1943年まで指揮します。後任指揮者はウィーン育ちのユダヤ系で、トスカニーニの支援を受けていた15歳年上のジョージ・セル[1897-1970]でした。
この時代のラインスドルフの音源は、メトロポリタン歌劇場でのオペラのライヴ録音によって聴くことができます。
なお、当時のアメリカは深刻な移民問題を抱えており、数々の移民制限法に加え、1940年には外国人登録法のスミス法も制定、ラインスドルフは不測の事態を回避するべく、移民関連の活動で知られていたリンドン・ジョンソン下院議員(のちの大統領)に陳情、1942年に帰化を認められます。
クリーヴランド管弦楽団[1943-1946]
1943年、クリーヴランド管弦楽団の音楽監督に就任したラインスドルフですが、第二次世界大戦の激化で徴兵されてしまい、十分に指揮することが出来ず、3年の任期も更新されることなく終わりました。後任はここでもジョージ・セルでした。
ラインスドルフとクリーヴランド管弦楽団とのレコーディングは、米Columbia(SONY)によっていくつかおこなわれ、当セットでは、シューマン:交響曲第1番『春』(Disc30)、リムスキー=コルサコフ:交響曲第2番『アンタール』とドヴォルザーク:交響曲第6番(Disc17)などを収録。やたらに力のこもった演奏を聴くことが出来ます。
ロチェスター・フィル[1947-1956]
翌1947年、イーストマン・コダック社の経営者で篤志家、音楽愛好家のジョージ・イーストマンによって設立されたオーケストラであるロチェスター・フィルの音楽監督に就任したラインスドルフは、徹底したリハーサルでオーケストラをレヴェル・アップ、レコーディングの仕事も獲得していました。任期最後の1956年のラインスドルフの誕生日には、リハーサルで楽員たちが「ハッピーバースデイ」を「火の鳥」風なエンディングで演奏して驚かせるなど関係は良好だったようです。
このセットでは、ベートーヴェンの交響曲第3番『英雄』(Disc37)と第7番(Disc36)、ラフマニノフの交響的舞曲
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- 【輸入盤】セルゲイ・クーセヴィツキーの芸術(40CD)
- Box Set Classical
- Artis *classics*
- ¥12335
- 2017年08月30日
- 送料無料(コンビニ送料含む)
- 0.0(0)
クーセヴィツキーの芸術(40CD)
過激なチャイコフスキー第5番や、やりたい放題の『悲愴』、作曲者も絶賛したシベリウス、どこまでも熱いブラームス、不思議な『ツァラトゥストラ』など面白い演奏にこと欠かない往年の大指揮者、クーセヴィツキーは、『展覧会の絵』ラヴェル版、バルトークのオケコン、トゥーランガリラ交響曲といった傑作が誕生するきっかけをつくったことでも有名。
1874年ロシア帝国に生まれたクーセヴィツキーは、若いころはコントラバス奏者として活躍していましたが、ベルリンでニキシュに師事して指揮者に転向、以後、1924年にボストン交響楽団の音楽監督に就任すると25年に渡って辣腕を振るい、バーンスタインに最も影響を与えた人物としても知られることとなります。
その芸風は、推進力に富む柔軟なテンポによる力強く華麗なもので、コントラバス10人の大編成オーケストラ・サウンドに、ときにポルタメントまで駆使する表現の振幅の大きさが魅力ともなっています。
クーセヴィツキーは1951年に亡くなっているため、遺された録音はすべてモノラルですが、そうした古い音からもボストン交響楽団を鼓舞した熱演の様子は伝わってきますし、バーンスタインに影響を与えた独特の情熱的な芸風をチェックできるという意味でもそれらの音源は資料性の高いものと言えるかもしれません。
今回、韓国のARTISから登場する40枚組ボックスは、1929年から1950年にかけて収録された音源を集めたもので、RCAへの録音を中心に、EMI、SONYへの録音とライヴ音源から構成される大規模で興味深い内容となっています。
【クーセヴィツキー・プロフィール】
セルゲイ・アレクサンドロヴィチ・クーセヴィツキーは、1874年7月26日、モスクワとサンクトペテルブルクの中間付近にある古都、ヴイシュニー・ヴォロチョークのユダヤ系音楽一家に誕生。
幼いころからヴァイオリン、チェロ、ピアノ、トランペットを演奏していたクーセヴィツキーは、本格的に音楽の勉強をしようとしますが、当時のモスクワはユダヤ教徒の移住を受け入れていなかったため、クーセヴィツキーはルター派プロテスタントに改宗、さらに奨学金を得るために、進学希望のモスクワの学校で残っていた奨学金対象科目であるコントラバスを選択。18歳の時に、モスクワで開かれた電気の博覧会の会場でピアノを演奏するラフマニノフ[1873-1943]と出会い、以後、半世紀に渡って交流することとなります。
コントラバス奏者
1894年、20歳の時にボリショイ劇場管弦楽団の楽員として演奏するようになり、1896年にはコントラバス独奏者としての活動も開始、1901年には首席奏者に任命されています。
1902年、ラフマニノフと共にバイロイトを訪れ、ワーグナー未亡人達から迎えられて『指環』『パルジファル』『オランダ人』を鑑賞。同年、友人の作曲家グリエール[1875-1956]にコントラバス作品の作曲を依頼し、自身もコントラバス協奏曲を作曲。さらに同年には、ボリショイ劇場バレエ・ダンサーのナデージダ・ガラートと結婚してもいます。
1903年、ベルリンでリサイタルを開催し、コントラバスの名手としての評価を獲得。同年、ラフマニノフがボリショイ劇場の指揮者となり、その指揮のもとで演奏するうち、クーセヴィツキーは指揮者になる意思を固めます。
大富豪の娘との出会い
1905年、ナデージダと離婚したのち、クーセヴィツキーに好意を寄せていた紅茶商人ウシコフの娘ナターリア[1880-1942]と再婚。大富豪の莫大な財力を得たクーセヴィツキーは、ボリショイ劇場管弦楽団を辞し、ナターリアと共にベルリンに向かいます。
ベルリン時代
1905年、クーセヴィツキーはアルトゥール・ニキシュ[1855-1922]を経済的に支援して指揮の指導を受け、1907年にはベルリンの音楽院のオーケストラを相手に指揮者デビューしています。その間、マーラーと親しかった指揮者オスカー・フリート[1871-1941]のもとで、グリエールと共に指揮を学んだこともありました。ちなみにこの時期にグリエールが作曲した交響曲第2番は、のちにベルリンで初演をおこなったクーセヴィツキーに献呈されています。
1906年から1908年にかけて、ベルリンを皮切りに、ウィーン、ライプツィ
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- 2022年08月10日
- 在庫あり
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- 芸術,精神そして頭脳
- ハワード・ガードナー/仲瀬律久
- 黎明書房
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- 1991年01月
- 取り寄せ
- 送料無料(コンビニ送料含む)
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- ヘルマン・ゼルゲル/吉岡健二郎(美学美術史学)
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- 2003年11月
- 送料無料(コンビニ送料含む)
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- 中国芸術というユートピア
- 2018年06月
- 在庫あり
- 送料無料(コンビニ送料含む)
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第二次世界大戦前、中英の協力により一大展覧会が開かれた。様々な出版や外交を伴い東西文化交流の転換点となったイベントを軸に、日本の影響深いウェイリーらの研究から、在英中国知識人の活動、パール・バックの後押しした林語堂の傑作まで、中国芸術とは何かを問いかける力作。
- クレンペラー&ウィーン・フィル〜1968年ウィーン芸術週間ライヴ
- オットー・クレンペラー/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/ヴィルマ・リップ/オットー・クレンペラー/ヴィルマ・リップ/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
- (株)キングインターナショナル
- ¥12100
- 2019年12月17日
- 取り寄せ
- 送料無料(コンビニ送料含む)
- 0.0(0)
- 英米法・芸術法の研究
- 2023年04月30日頃
- 在庫あり
- 送料無料(コンビニ送料含む)
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- 【輸入盤】ヤーコフ・フリエールの芸術(15CD)
- 2023年09月15日
- 通常3~7日程度で発送
- 送料無料(コンビニ送料含む)
- 0.0(0)
ヤーコフ・フリエールの芸術(15CD)
協奏曲から小品まで多彩な収録内容
ヒストリカル物に強いイギリスのスクリベンダム・レーベルから、ソ連のユダヤ人ピアニスト、ヤーコフ・フリエールのボックスが登場。実力のわりに知名度がイマイチなのは数々の不運のせいということが良くわかる魅力的な演奏が揃っています。
フリエールと仲間たち
フリエールは同世代のギレリスやザークと親しく、一緒に演奏したり、美術館に行ったりと公私両面で交流がありました。中でも驚かされるのは、1938年にフリエールとギレリスの2人が、天才少女ピアニスト、ローザ・タマルキナに揃って求婚し、タマルキナはイザイ国際コンクールで勝った方と結婚すると約束したことでした。当時ギレリスはネイガウス教授の圧力に晒されており、見かねたゴリデンヴェイゼル教授、イグムノフ教授、そしてフェインベルク教授(審査員)がギレリスを何かと支援したこともあってか、ギレリス1位、フリエール3位となって1940年にタマルキナとギレリスは結婚しています。下の画像は1940年5月1日に撮影されたもので、左からボリス・ゴリトシテイン[1922-1987]、フリエール[1912-1977]、タマルキナ[1920-1950]、エリザヴェータ・ギレリス[1919-2008]、ヤーコフ・ザーク[1913-1976]、エミール・ギレリス[1916-1985]。
ソ連屈指のヴィルトゥオーゾ
フリエールはモスクワ音楽院の卒業演奏で、師イグムノフの反対を押し切ってラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を選んで大成功を収め、以後、そのラフマニノフやリストなど名技的な作品のソ連最高のスペシャリストとして爆発的な人気を得て、「フリエリスト」と呼ばれる多くの熱心なファンの支持を得ることになります。
右手指の故障で教育の道へ
しかしキャリア絶頂期の1945年の年末、33歳のときに右手の故障に見舞われ、有効な手術や治療法を探して西側まで行ったものの見つからなかったため、教育に力を入れるようになります。ジョーク好きで明るく優しい人柄は教育に向いていたようで、さらにモスクワ音楽院始まって以来のヴィルトゥオーゾ教授ということで人気を博し、ベラ・ダヴィドヴィチ、ヴィクトル・エレスコ、ヴァレリー・カムイショフ、ヴィクトリア・ポストニコワ、マルク・ゼリツェル、ヴラジーミル・フェルツマン、ミハイル・ルディ、ミハイル・フェールマン、ミハイル・プレトニョフなど多くの名ピアニストを世に送り出しています。
1959年に完全復帰
10年以上に渡り、アメリカ、イギリス、フランス、日本といった世界の医学界に何度も助けを求めたフリエールでしたが、ようやくレニングラードの医師が応じてくれることになり、困難な手術を成功させています。以後、何か月にもわたるテクニック復元のための練習をおこない、1959年10月21日、47歳の誕生日にようやく復帰を果たし、以後は西側にも演奏旅行に出かけるようになります。しかし、教育実績の蓄積と共に情熱も強くなってしまったこともあってか、その公演回数は限られており、結局、西側では実力に見合った名声を得ることはできませんでした。
ミスター・モスクワ音楽院
フリエールとモスクワ音楽院の関係は、11歳になる1923年に始まっています。同年にモスクワ音楽院付属高等音楽学校に入学したフリエールは、モスクワ音楽院のG.P.プロコフィエフ教授に1年間、コズロフスキー教授に5年間師事して、1929年にモスクワ音楽院に進学。今度はイグムノフ教授に、音楽院で5年間、大学院時代に3年間の計8年間師事。1934年に計14年間の勉強を終えると、そのままイグムノフの助手として音楽院に雇用され、以後、亡くなるまでの40年間モスクワ音楽院で教えているので、勉強の14年間と合わせると54年になり、人生65年間のうち54年間、実に約83
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ウィレム・メンゲルベルクの芸術 with コンセルトヘボウ管弦楽団(31CD)
往年の巨匠の中でも特にユニークな芸風の持ち主、メンゲルベルクがコンセルトヘボウ管弦楽団を指揮した録音のセットが、イギリスのヒストリカル系レーベル、スクリベンダムから登場。
内容は、フィリップスやテレフンケンからリリースされていた音源を集めたもので、同一作品の別録音もあったりするため、演奏スタイルの検証などマニアックな聴き方も出来そうです。
実際の音を聴くと、メンゲルベルクの超個性的な演奏がなぜマーラーやリヒャルト・シュトラウスから称えられて親交に繋がったのか、また、一般人気投票で、女王を抜いて1位になるほどの人気をどうして獲得することができたのか、あまりうまくなかったコンセルトヘボウ管弦楽団の実力をどのようにして世界トップ・レヴェルにまで引き上げたのか、等々、メンゲルベルクとコンセルトヘボウをめぐるさまざまな疑問について、あれこれ考えてみるのも面白くなりそうです。
収録情報CD 1
ケルビーニ
1.「アナクレオン」序曲10:39
ベルリオーズ
「ファウストの劫罰」op.24(抜粋)
2. Ballet des Sylphes 2:35
3. Menuet des Follets 5:34
4. Marche hongroise 4:34
シューベルト
5. 軍隊行進曲 第1番 ニ長調 Op.51, D.733 4:35
ウェーバー
6. オベロン序曲10:05
チャイコフスキー
7. 大序曲「1812」 Op.49 15‘19
R.シュトラウス
8.交響詩「死と変容」 Op.2423‘32
Rec: 15 (19?) April 1943, Live [1], 21 March 1943, Live [2-4], 17 April 1942 [5],
13 October 1940, Live [6], 9 (11?) April 1940 [7], 4 (14) April 1942 [8]
CD 2
モーツァルト
1. 「魔的」序曲, K.620 7‘08
セレナーデ第13番 ト長調「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
2. Allegro 3:44
3. Romanze: Andante4:29
4. Minuetto (Allegro) – Trio2:00
5. Rondo: Allegro3‘50
グリーグ
「ペールギュント組曲」第1番 Op.46
6. Morning3:52
7. The death of Åse4:12
8. Anitra:s dance3:48
9. In the hall of the Mountain King2:38
ベルリオーズ
劇的物語「ファウストの劫罰」op.24(抜粋)
10. Menuet des Follets 5:49
11. Ballet des Sylphes 2:43
12. Marche hongroise 4:20
コダーイ
組曲「ハーリ・ヤーノシュ」 Op.15
13. Prelude; the fairy tale begins3:44
14. Viennese musical clock2:01
15. Song6:26
16. Battle and defeat of Napoleon3:49
17. Intermezzo4:30
18. Entrance of the Emperor and his court3:24
Rec: 5 March 1942, Live [1], 5 November 1942 [2-5], 19 April 1943, Live [6-9], 16 April 1942 [10-12], 12 December 1940, Live [13-18]
CD 3
シューベルト
交響曲第8番 ロ短調, D.759「未完成」
1. Allegro moderato 11:01
2. Andante con moto 11:34
交響曲第9番 ハ長調, D.944「ザ・グレート」
3. Andante; Allegro ma non troppo 12:39
4. Andante con moto14:18
5. Scherzo: Allegro vivace – Trio11:51
6. Finale: Allegro vivace11:54
J.S.バッハ
7.管弦楽組曲第3番からアリア 4:23
Rec: 16-17 June 1943 [1-6], 1 December 1938 [7]
CD 4
リヒャルト・シュトラウス
交響詩「英雄の生涯」 Op.40
1. The Hero 4:17
2. The Hero:s adversaries 3:19
3. The Hero:s companion 6:33
4. Theme of victory:s certainty 4:37
5. The Hero:s battlefield 1:30
6. War fanfares 6:30
7. The Hero:s works of peace 4:55
8. The Hero:s withdrawal from the world and fulfillment 3:55
9. Resignation 6:40
ブラームス
10.悲劇的序曲 Op.8114:36
フェルディナント・ヘルマン(ソロ・ヴァイオリン) [1-9]
Rec: 21 April 1941 [1-9], 17 April 1942 [10]
CD 5
ドヴォルザーク
交響曲第9番 ホ短調 Op.95「新世界より」
1. Adagio: Allegro molto 8:18
2. L
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