カミクズヒロイ書籍検索 楽天ウェブサービスセンター

芸術 の検索結果 高価 順 約 2000 件中 621 から 640 件目(100 頁中 32 頁目) RSS

  • 【輸入盤】ディミトリ・ミトロプーロスの芸術〜ライヴ・レコーディングス・ウィズ・ニューヨーク・フィルハーモニック(19CD)
    • Box Set Classical
    • Scribendum
    • ¥11638
    • 2022年07月22日
    • 送料無料(コンビニ送料含む)
    • 0.0(0)
  • ディミトリー・ミトロプーロスの芸術(19CD)
    ライヴ・レコーディングス with ニューヨーク・フィルハーモニック

    ヒストリカル系レーベル、スクリベンダムから往年のギリシャ人指揮者ミトロプーロスのニューヨーク・フィル・ライヴ録音ボックスが登場。マーラーの交響曲第1番、第3番、第5番、第6番、第9番、第10番、ストラヴィンスキー「火の鳥」、ベートーヴェン「英雄」(2種)と第1番、第8番、R.シュトラウス「アルプス交響曲」、「家庭交響曲」、「ドン・ファン」、「死と変容」、「影の無い女」交響的幻想曲、ダンディ「ヴァレンシュタイン」、ヒンデミット「世界の調和」、そしてヴェーベルン「パッサカリア」など実演のミトロプーロスの魅力を伝える録音が多数収録されています。

     ディオニュソス的芸風
    ミトロプーロスのプロとしての最初の固定給仕事は、1922年9月にシュティードリーとブゾーニの推薦で契約できたベルリン国立歌劇場のコレペティートア(助手)というものでした。
      戦争や進路変更のせいで、26歳になってもまだブゾーニのもとで勉強中だったミトロプーロスは、上司の第1指揮者フリッツ・シュティードリーのもとでさまざまな実務をこなし、1年後には契約を更新、オーケストラのリハーサル指揮や、本番でのピアノ演奏なども任されるようになり、すでに「コレペティートア」の枠を超えた存在になっていました。

      その実務上の恩師とも言えるフリッツ・シュティードリーは、マーラーの弟子でシェーンベルクの仲間ともいえる人物ですが、彼はベルリン国立歌劇場のミトロプーロスとジョージ・セルについて、「2人は昼と夜ほども違う」としてこう語っています。

    「一方は首から上、もう一方は首から下」

    冷静でアポロ的なジョージ・セルと、情熱的でディオニュソス的なミトロプーロスという対比なのでしょうが言いえて妙です。
      ちなみにミトロプーロスが早くから熱心にマーラーと新ウィーン楽派作品に取り組んでいたのは、そのシュティードリーの影響と考えられますし、ブゾーニをよくとりあげたのもやはり恩師への感謝の気持ちでしょう。
      そしてミトロプーロスのディオニュソス的なスタイルが特に成功したマーラーでの解釈は、バーンスタインなど多くの指揮者に影響を与えることになります。


     暗譜
    ミトロプーロスは作品を徹底的に研究・咀嚼し、独自の記憶法で暗譜することでも知られています。
      トスカニーニも絶賛したというその記憶内容には、練習番号やページ番号、小節番号まで含まれるというから驚きです。ミトロプーロスの勉強風景を目撃した人の情報では、小さなメモ用紙を何枚も使った一種の記憶術のようなものということですが、何であれ驚異的なことに違いはありません。ベルクの「ヴォツェック」のような複雑で記譜情報も膨大な作品まで暗譜でしたので。


     指揮
    ミトロプーロスは、作品を暗譜すると、本番(とリハーサル)で全身を使ったダイナミックな動作によって楽員(と聴衆)に向けて作品情報を伝えます。
      ときにうずくまったり高く飛び上がったり、楽員の間を歩き回ったりしてコンサートの聴衆を驚かせたりもしたようですが、遺されたライヴ音源を聴くと、どれも個性豊かな演奏なので、ミトロプーロスの極端な方法が効果的だったことがわかります。

      ミトロプーロスは初期には指揮棒を使ったり使わなかったりしましたが、1933年からは指揮棒を使わなくなっています。
      しかし1954年にメトロポリタン歌劇場の首席指揮者になってからは、オーケストラピットから歌手に指示を出すには指揮棒があった方が良いということで、以後は指揮棒を使うようになっています。前年に最初の心臓発作に襲われ、医師から体を酷使することを控え、指揮棒を使うように勧められたことも理由のひとつです。
      つまりミネアポリス響時代[1938-1948]は全期間が指揮棒無し、ニューヨーク・フィル時代[1949-1958]は5年目から指揮棒ありということになります。



    Powered by HMV
  • 【輸入盤】『マドリガーレの芸術〜ヴェルト、マレンツィオ、ルッツァスキ、ジェズアルド、ディンディア』 クラウディオ・カヴィーナ&ラ・ヴェネク
    • Renaissance Classical
    • Glossa *classics*
    • ¥11638
    • 2016年09月29日
    • 送料無料(コンビニ送料含む)
    • 0.0(0)
  • ラ・ヴェネクシアーナの偉業!
    後期ルネサンスのマドリガーレ集

    鬼才クラウディオ・カヴィーナ率いる、ラテン系ヴォーカル・アンサンブルの最高峰ラ・ヴェネクシアーナ。
    「モンテヴェルディのマドリガーレ全集」の大成功により話題を呼んだラ・ヴェネクシアーナの豪華特別限定BOXセット第2弾は、これまで録音してきたモンテヴェルディ以外のマドリガーレを集成した9枚組。
     モンテヴェルディに大きな影響を与えたとされるジャッケス・デ・ヴェルトから、ルカ・マレンツィオ、シジスムンド・ディンディア、ルッツァスコ・ルッツァスキ、そしてカルロ・ジェズアルドまで、後期ルネサンスを代表するマドリガーレ作曲家たちの作品をラ・ヴェネクシアーナの精緻な歌声で残した貴重な録音集。今では入手困難な音源も含めて入手できる絶好の機会です。
     各巻のオリジナル・ブックレットがPDFデータで収録されています。(輸入元情報)

    【収録情報】
    『マドリガーレの芸術〜ヴェルト、マレンツィオ、ルッツァスキ、ジェズアルド、ディンディア:マドリガーレ集』

    Disc1 ヴェルト:解放されたエルサレム(マドリガーレ集第8巻より/1586)
    Disc2 マレンツィオ:マドリガーレ集第6巻(1594)
    Disc3 ルッツァスキ:マドリガーレ集第5巻(1595)
    Disc4 ジェズアルド:マドリガーレ集第4巻(1596)
    Disc5 マレンツィオ:マドリガーレ集第9巻(1599)
    Disc6 ルッツァスキ:1声、2声または3声のソプラノのためのマドリガーレ集(1601)
    Disc7 ディンディア:マドリガーレ集第1巻(1606)
    Disc8 ジェズアルド:マドリガーレ集第5巻(1611)
    Disc9 ディンディア:マドリガーレ集第3巻(1616)

     ラ・ヴェネクシアーナ
     クラウディオ・カヴィーナ(指揮)

     録音時期:1997年11月〜2009年8月
     録音方式:ステレオ(デジタル)
    Powered by HMV
  • 【輸入盤】パスカル弦楽四重奏団の芸術(32CD)
    • 弦楽四重奏曲集
    • Ars Nova
    • ¥11536
    • 2018年08月28日
    • 送料無料(コンビニ送料含む)
    • 0.0(0)
  • パスカル四重奏団の芸術(32CD)

    20世紀なかばに活躍したパスカル四重奏団の大規模コレクション。ここでは世評高かったベートーヴェンの全集とモーツァルトの全集を中心に、ヴィヴァルディからショスタコーヴィチまでさまざまな国や時代の作品を収録。音源の大半はモノラル後期のセッション録音で(一部ステレオ)、聴きやすい音質により、彼らの自由でメリハリの効いた演奏の魅力を手軽に大量に楽しむことができます。

    【フランスとカルテットとベートーヴェン】
    フランスでは19世紀初頭から同時代のベートーヴェン作品を熱心に演奏する弦楽四重奏団が出現、以後もさまざまなグループによって数多くの弦楽四重奏曲が演奏され続け、19世紀の終わりからは優れた弦楽四重奏団が次々に登場、カペー、ブイヨン、カルヴェ、クレトリー、レーヴェングート(ルヴェンギュート)、シャンペイユといった面々が、演奏会やレコーディングで個性を競っていました。
     その影響力はなかなかのもので、パリの教養人たちが集まるサロンでベートーヴェンの後期の弦楽四重奏曲が流行し、作家のマルセル・プルーストも最も好きな音楽として語っていたという話から、1960年代には、映画監督のゴダールが『彼女について私が知っているニ、三の事柄』で、ベートーヴェン最後の弦楽四重奏曲第16番を風変わりな方法で用いた話、さらにヴェーグ四重奏団が活動拠点としていたのもフランスで、1952年にはベートーヴェンの弦楽四重奏曲を全曲レコーディングするなど、ベートーヴェンのカルテットに関してフランスでは一定の需要があったようです。
     そうした環境の中で活動した一連の弦楽四重奏団の中で、レコーディングの多さでも注目されたのがパスカル四重奏団でした。

    【収録作品】
    ベートーヴェン
    ディスク大賞を受賞したアルバムも含むベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集は、パスカル四重奏団の代表作とされる重要な録音。ときに攻撃的とも言われるそこでの演奏は、後期四重奏曲にあっても、表情豊かな局面の連続する演奏となっており、自由奔放で切れ味の良いジャック・デュモンのヴァイオリンと重みのあるチェロのコントラストも鮮やかに、パスカル四重奏団ならではのベートーヴェン像を築き上げています。
     LP11枚組ボックスだった同全集には、弦楽四重奏曲全集のほかに、ベートーヴェン15歳の時の「3つのピアノ四重奏曲」も収められていましたが、ここではそれらも収録。若書きながら随所にベートーヴェンらしさも現れる音楽を、室内楽ピアノの名手アルトゥール・バルサムと共に、ジャック・デュモン、レオン・パスカル、ロベール・サールが演奏。
     ベートーヴェンではほかに七重奏曲も収録。名手ランスロ、オンニュ、クルシエらと、パスカル四重奏団の3人が共演しています。

    モーツァルト
    LP7枚組だった弦楽四重奏曲全集(22曲)と、LP4枚組だった弦楽五重奏曲全集(7曲)のほか、同じく重要な録音として知られるホルン五重奏曲とクラリネット五重奏曲を収録。

    ハイドン
    パスカル四重奏団の名が飛躍的に有名になるきっかけとなったのがこのハイドンの弦楽四重奏曲第61番『五度』と、弦楽四重奏曲第30番『冗談』の2作品。速いテンポの中に豊かな表情を織り込み、アクセントの効いた味の濃い演奏を楽しませてくれます。

    シューベルト
    16歳の時の弦楽四重奏曲第10番、22歳の時のピアノ五重奏曲『ます』の新旧録音に、23歳の時の弦楽四重奏曲第12番(四重奏断章)、27歳の時の弦楽四重奏曲第13番『ロザムンデ』と八重奏曲、31歳の時の弦楽五重奏曲を収録。
     パスカル四重奏団は旋律美を重視した演奏をすることが多く、シューベルト作品との相性も良好です。第2楽章が感動的な弦楽五重奏曲ではアンドレ・ナヴァラが参加。

    メンデルスゾーン
    第2楽章が友人の死を悼む音楽になっている少年時代の弦楽五重奏第1番、技法的な円熟期に書かれた弦楽五重奏ならではの合奏の妙味や、数多く出現するソロとの対比の効果など完成度の高い傑作。弦楽四重奏曲第1番は、メンデルスゾーンが14歳の時に書いた作品で、若々しく爽やかな旋律と絶妙に絡み合うアンサンブルが聴きものです。

    その他のドイツ系
    ヒンデミットの弦楽四重奏曲第4番は1921年の
    Powered by HMV
  • 小澤征爾&ウィーン・フィル コンプリート・レコーディングス
    • 小澤征爾/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/ドヴォルザーク/小澤征爾/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
    • ユニバーサルミュージック クラシック
    • ¥11492
    • 2010年09月01日
    • 送料無料(コンビニ送料含む)
    • 0.0(0)
  • 小澤征爾75歳記念アルバム。ウィーン・フィルと録音した1991年から2002年までの5つのアルバムを収録している。ニューイヤー・コンサートは完全収録し、CD6枚すべてSHM-CD仕様となっている。
  • 【輸入盤】マリヤ・グリンベルクの芸術(34CD)
    • ピアノ作品集
    • Scribendum
    • ¥11334
    • 2019年08月06日
    • 在庫あり
    • 送料無料(コンビニ送料含む)
    • 0.0(0)
  • マリヤ・グリンベルク・ボックス(34CD)

    ロシア帝国末期にオデッサに生まれたマリヤ・グリンベルクは、激動のロシア革命を生き抜き、レーニン、スターリン、フルシチョフ、ブレジネフ時代のソ連で過ごしたロシアン・ピアニズムの大御所。スターリン時代の大粛清のときには、いわれのない嫌疑で夫と父親を処刑され、自身も危うく収容所送りになりかけたものの、乳児がいたことで九死に一生を得たという壮絶な経験の持ち主。
      家族が処刑されたことで「人民の敵の家族」となり、政府とは距離を置いていたグリンベルクでしたが、次第に高まる名声に政府もその音楽家としての影響力は認めざるを得なくなり、1952年にモスクワのコテリニチェスカヤ堤防に高さ176メートルの豪華で巨大な超高層アパートが完成した際には、関係者の推薦もあっていち早くグリンベルクを入居させてもいました。グリンベルクの家族の名誉回復はまだでしたが、秘密警察による「大粛清」の時の「人民の敵」には信憑性が無いという認識は政府にも浸透しつつあったようです。
      ちなみに、同じくユダヤ系女性ピアニストで9歳年長のマリヤ・ユージナは、グネーシン研究所勤務時代にモスクワ郊外の古いあばら家に住んでおり、グリンベルクに対して住居のことを「宮殿での戦い、小屋での安息」と、皮肉っていましたが、宗教関係者への弾圧が収まってきたフルシチョフ時代末期の1963年には、ユージナ自身もロストフ堤防の豪華なアパートに転居しています。


    今回、イギリスのスクリベンダム・レーベルから登場するボックスは、グリンベルクの重要な録音を集めたもので、ロシア物に強い同レーベルならではの凝った内容。得意のベートーヴェン全集録音と別録音のほか、バッハ、スカルラッティからバルトークやルトスワフスキ、ヒンデミット、カバレフスキー、ロクシーン、ワインベルクなどの近現代作品に至る様々な時代の作品を収録。
      スクリベンダム・ボックスのデザインは、グリンベルクの故郷オデッサをモチーフに美麗に仕上げたもので、ポチョムキン階段から船と鉄道を臨む視点は、オデッサの歴史を考えると意味深でもあり、外に向かって開かれたオデッサのイメージに、ポチョムキンの「赤い旗」、そして「グリンベルクの顔」の織り成す不思議な感覚が面白いです。
      交通の要衝オデッサで育ったグリンベルクは、ツアーが好きだったようで、東側に関しては、ポーランド、東ドイツ、チェコスロヴァキア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリアと広範囲に回っており、さらにソ連邦内でもエストニア、ラトヴィア、グルジア、アゼルバイジャンなど北から南まで数多くの場所で公演をおこなっていました。しかし家族が2人処刑されたことで共産党員になれなかったため西側へのアクセスは制限され、加えてイスラエルとソ連の関係悪化による非党員ユダヤ人の出国禁止令も出されるなどして、西側公演はソ連に対して友好的だったオランダだけに限定されていました(ちなみにゴルバチョフ時代のソ連で経済悪化と共に勃興したユダヤ人迫害の際にもオランダ大使館が窓口になって、膨大な数のユダヤ人がイスラエルなどに出国)。


    【グリンベルクのベートーヴェン】
    ソ連随一と言われていたグリンベルクのベートーヴェン演奏は、ゲンリフ・ネイガウス[1888-1964]が絶賛していたほか、かのラザール・ベルマン[1930-2005]も教えを請いに来るほど見事なものであり、LPで全集セットを贈られたショスタコーヴィチも感激していました。
      グリンベルクはもともとベートーヴェン演奏に適性があったようで、イグムノフに師事していた学生の頃にも『熱情ソナタ』第1楽章展開部の第2主題の扱いをめぐって師と激論を戦わせ、最終的にはイグムノフがグリンベルクの方法を認めることになるなど、そこにはすでに大きな説得力も備わっていたようです。
      そのグリンベルクが一気にベートーヴェンに開眼するきっかけになったのが、それから少し経った1935年、27歳の時に接したアルトゥール・シュナーベルのモスクワ公演でした。シュナーベルのベートーヴェンに接して「私のなかのすべてがまたたく間に燃え上がったのてす。」と語るグリンベルクは、それまでに習ったロマンティックなベートーヴェン演奏をリセットし、構築的で論理的なスタイルを強い集中力で実現するようになります。


    Powered by HMV
  • 【輸入盤】ソフロニツキーの芸術(34CD)
    • ピアノ作品集
    • Scribendum
    • ¥11334
    • 2019年12月18日
    • 通常3~7日程度で発送
    • 送料無料(コンビニ送料含む)
    • 0.0(0)
  • ソフロニツキーの芸術(34CD)

    ソ連の録音に強いイギリスのスクリベンダム・レーベルから、ソ連ピアニスト・ボックス第5弾が登場(旧江戸とは言わないので旧ソ連ではなくソ連と表記することにします)。これまで、ユージナ、グリンベルク、タマルキナ、ニコラーエワと女性ピアニストが続いていましたが、今回は男性のソフロニツキーです。
     ネイガウスが、「彼の演奏には何か普通ではない、ほとんど超自然的、神秘的で説明不能な、強く惹きつけられるものがある。」と称えたソフロニツキーの芸風はとても自由なものですが、ソフロニツキー自身が、「ピアニストという職業の中で価値があるのは、論争の的になる部分だけだ。」とも述べているので、普通のスタイルの演奏にはあまり興味が無かったものと思われます。
     また、笑っている写真が少ないため、ちょっと気難しそうに見えるソフロニツキーですが、実際には、「回文」を考えて披露するのが大好きという愉快な人物でもあったようです。


    3度の結婚
    美男で早熟、ボヘミアン気質でもあったソフロニツキーは、ペトログラード音楽院在学中に2度結婚しています。最初はロシア内戦時代初期に制定された「家族法」施行直後のことで、17歳の時に32歳のピアニスト、タチアナ・ドストエフスカヤ(ドストエフスキーの実兄の孫娘)と交際、ソフロニツキーが18歳のときに彼女がイリーナ・ヴラジーミロヴナ・ソフロニツカヤを出産し、結婚していますがほどなく離婚。タチアナ・ドストエフスカヤはのちにモスクワ近郊のカルーガ音楽学校の学長を務めた人物で、カルーガ音楽学校に通っていた作曲家トゥリコフによれば、エネルギッシュな女性だったということです。「家族法」は、結婚・離婚の手続きを簡略化して、出生数を増やすのが目的の法律でしたが、結果的に社会の荒廃の一因となってしまったため、のちに廃止されています。
     イリーナ誕生の翌年には、ソフロニツキーはスクリャービンの娘エレナ・スクリャービナと結婚。エレナはソフロニツキーを上回るボヘミアンぶりで、パリ長期滞在時の夫婦喧嘩の際にはソフロニツキーをソ連に帰国させ、エレナはその後数年間パリに留まるという自由さでした。ソフロニツキーとエレナの仲はそんな状況ではありましたが一男一女をもうけ、四半世紀に及ぶ結婚生活を維持して離婚。
     エレナとの離婚要因は定かではありませんが、エレナと仲が良くかつてパリで長く一緒に過ごしていた妹(異母)のアリアドナが、1944年に殺害された衝撃は大きかったと思われます。アリアドナはレジスタンス活動の際に逮捕、連行途中にフランス民兵に機関銃で虐殺されています。


     戦争が終わった翌年の1946年、ソフロニツキーは、20歳若い元教え子のヴァレンティナ・ドゥシノヴァと再婚、亡くなるまでの15年間を過ごし、亡くなる前年にはのちに有名な演奏家になる娘のヴィヴィアナが誕生。
     ちなみに、ソフロニツキーの同級生だったマリヤ・ユージナが、1939年に死に別れた婚約者は、ユージナより15歳若い彼女の元教え子でした。

    ペトログラード音楽院でユージナと共に金メダル
    1921年5月、ソフロニツキー、ペトログラード音楽院を卒業。音楽院小ホールでの卒業演奏は満席。ソフロニツキーはリストのロ短調ソナタほかを弾き、マリヤ・ユージナと共に金メダルを獲得。新聞には、2人のピアニストの個性の違いについての大きな記事が掲載され、ソフロニツキーとユージナが、学生時代から注目を集めていたことが窺えます。
     ソフロニツキーとユージナが同じクラスだったのは、ユージナが手の怪我の療養を終えて復学してからの1年ほどの期間で、ユージナの回想によれば、すでにソフロニツキーはクラスのスターであり、そのスクリャービン演奏とバッハの平均律はとても見事なものだったということです。
     ちなみに2人には、副賞として、「シュレーダー」の白いグランド・ピアノが贈られることになっていました
    Powered by HMV
  • 【輸入盤】オスカー・フリートの芸術(12CD)
    • Box Set Classical
    • Scribendum
    • ¥11132
    • 2023年11月17日
    • 通常3~7日程度で発送
    • 送料無料(コンビニ送料含む)
    • 0.0(0)
  • オスカー・フリートの芸術(12CD)
    ベルリン国立歌劇場管弦楽団、他

    ヒストリカル物に強いイギリスのスクリベンダム・レーベルから、オスカー・フリートのボックスが登場。マーラーと親しく、クレンペラーに敬愛されたその強烈な個性は、古い録音からも十分に伝わってきます。

    フリートの生きた時代
    1882年、11歳のときからホルン吹きとしてフリートが居合わせた現場は、多くの作曲家が存命で彼らの前で演奏がおこなわれていた世界に属していました。マーラーやビューローの極端な演奏から保守派とワーグナー派の対立、反ユダヤ主義の勃興、戦争がもたらすマネーの大変動、レコードの登場から、社会主義とコンサートの関わりなどまさに激動の時代でした。

    兄弟で指揮者
    フリートの兄リヒャルトも指揮者ですが、7歳年長だったおかげで、家業破綻の際にも16歳だったので働きながらベルリン王立アカデミーでの学業を継続。その後はドイツの歌劇場システムで音楽家生活を送っています。一方、フリートの方は家業破綻の際にはまだ9歳だったので、名門ギムナジウムを中退させられ無料の町の楽士養成所(シュタットファイフェライ)に入れられるという、野良システムのような音楽家生活のスタートでした。
      結果的には兄リヒャルトは顔写真も見当たらない無名のカペルマイスターのまま、ドイツ政府によって1944年に絶滅収容所に送致。フリートの方は荒波の中で強烈な個性に育って国際的に活躍するものの、1938年にモスクワで指揮台から転落してパーキンソン病を発症。体が硬化して仕事ができず年金暮らしとなり、1941年に家族に見守られながら亡くなっています。


     収録情報CD1
    ◆ R.シュトラウス:「アルプス交響曲」 Op.64
      ベルリン国立歌劇場管弦楽団
      録音:1925年、ベルリン(この曲の世界初録音)

    ◆ グリーグ:「ペール・ギュント」組曲第1番、第2番
      ベルリン・シャルロッテンブルク歌劇場管弦楽団(ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団)
      録音:1928年、ベルリン、音楽アカデミー
    CD2
    ◆ リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェヘラザード」Op.35
      ヘンリー・ホルスト(ヴァイオリン)
      ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
      録音:1928年、ベルリン、音楽アカデミー

    ◆ チャイコフスキー:「くるみ割り人形」組曲 Op.71a
      ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
      録音:1929年2月5、6日

    ◆ ドリーブ:「シルヴィア」組曲
      ブリティッシュ交響楽団
      録音:1930年、ロンドン、ウェストミンスター、セントラル・ホール
    CD3
    ◆ ベートーヴェン:交響曲第2番ニ長調 Op.36
      ベルリン国立歌劇場管弦楽団
      録音:1925年10、11月、ベルリン(アコースティック録音)

    ◆ ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調 Op.55「英雄」
      ベルリン国立歌劇場管弦楽団
      録音:1924年7月、ベルリン(アコースティック録音、この曲の世界初録音)
    CD4
    ◆ ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調 Op.125「合唱」
      ロッテ・レオナルト(ソプラノ)
      イェニー・ゾンネンベルク(コントラルト)
      オイゲン・トランスキー(テノール)
      ヴィルヘルム・グットマン(バス)
      ブルーノ・キッテル合唱団
      ベルリン国立歌劇場管弦楽団
      録音:1927年、ベルリン
    CD5
    ◆ ストラヴィンスキー:「火の鳥」組曲(1919年版)
      ベルリン国立歌劇場管弦楽団
      録音:1925年、ベルリン(アコースティック録音)

    ◆ ブルックナー:交響曲第7番ホ長調
      ベルリン国立歌劇場管弦楽団
      録音:1924年11月(アコースティック録音、この曲の世界初録音)
    CD6、CD7
    ◆ マーラー:交響曲第2番ハ
    Powered by HMV
  • 国立国会図書館所蔵主題別図書目録(17)
    • 日外アソシエーツ
    • 日外アソシエーツ
    • ¥11000
    • 1985年10月
    • 送料無料(コンビニ送料含む)
    • 0.0(0)
  • 国立国会図書館の蔵書目録 第1期(昭和23年〜33年)と第2期(昭和34年〜43年)を原本とした主題別分冊。この期間の、基本的な全国書誌として調査に便利。
  • 日本古典音楽探究
    • 蒲生郷昭
    • 出版芸術社
    • ¥11000
    • 2000年05月
    • 送料無料(コンビニ送料含む)
    • 5.0(1)
  • 本書のテーマ第一「「日本古典音楽」を見渡して考える」、「日本音楽の間」で、リズムといわず、間というのに深い意味がある。「唄(うた)字について」は、誰でも思いつくようで、これほど多面的に鋭く論じたのは珍しい。「日本の音楽理論における「中」について」は、上でもなく、下でもなく、中であることに意味がある。テーマ第二「芸能の相互関係の中でとらえる」は、日本音楽史の大きな命題。雅楽と声明と能とに詳しい著者の最も得意とする研究。テーマ第三の楽曲解説は著者の啓蒙活動の中心課題で、殊に能と長唄の関連する大曲は、著者の特に力をこめた論叢。テーマ第四「楽器の古態を絵画にさぐる」二篇は、近年、洋楽でも邦楽でも徹底を期した研究の生まれる領域となりつつある。特に著者の三味線のそれは殊のほか新規と評される。テーマ第五の文献解題二篇中の一つ「『めりやす豊年蔵』をめぐって-研究史を軸に」は、著者の最も力をこめた「研究史」的研究の実例。歌謡史研究の先覚、高野辰之、波多野賢一、藤田徳太郎の各氏等の研究に、東京芸大本、中央図書館本の校異を重ねた見事な筆致。
  • 世界觀と藝術的直觀力
    • 小野浩
    • 島津書房
    • ¥11000
    • 2003年03月
    • 送料無料(コンビニ送料含む)
    • 0.0(0)
  • 民族生命の本源を予感させる詩魂の水脈。強靱な思索と尖鋭な感受性に支えられた深遠なる世界洞察。ゲェテ、ニイチェ、ハイデガー、そして安江不空につらなる精神の系譜を全存在の根底から照射、解明した雄渾無比の論考集。
  • ステファン・アスケナーゼ(1896-1985)の芸術
    • ステファン・アスケナーゼ/フリッツ・レーマン/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団/ショパン/フリッツ・レーマン/ステファン・アスケナーゼ
    • ユニバーサルミュージック クラシック
    • ¥11000
    • 2005年05月25日
    • 送料無料(コンビニ送料含む)
    • 0.0(0)
  • フリッツ・ヴェルナーの芸術1 バッハ:カンタータ選集1
    • フリッツ・ヴェルナー/アグネス・ギーベル/飯山恵巳子/J.S.バッハ/フリッツ・ヴェルナー/アグネス・ギーベル/プフォルツハイム室内管弦楽団
    • (株)ワーナーミュージック・ジャパン
    • ¥11000
    • 2004年08月25日
    • 送料無料(コンビニ送料含む)
    • 0.0(0)
  • アルフレッド・コルトーの芸術 VOL.
    • アルフレッド・コルトー/シャルル・ミュンシュ/パリ音楽院管弦楽団/シューマン/アルフレッド・コルトー
    • (株)ワーナーミュージック・ジャパン
    • ¥11000
    • 1999年04月09日
    • 送料無料(コンビニ送料含む)
    • 0.0(0)

案内