カミクズヒロイ書籍検索 楽天ウェブサービスセンター

芸術 の検索結果 高価 順 約 2000 件中 801 から 820 件目(100 頁中 41 頁目) RSS

  • 【輸入盤】アントニオ・ヤニグロの芸術(26CD)
    • *チェロ・オムニバス*
    • Ars Nova
    • ¥9198
    • 2019年04月24日
    • 送料無料(コンビニ送料含む)
    • 0.0(0)
  • アントニオ・ヤニグロの芸術(26CD)

    イタリア生まれのチェロ奏者で指揮者、アントニオ・ヤニグロの遺した音源からチェロ作品の代表的なものを集めたコレクション。11歳でカザルスに認められフランスに留学したヤニグロは、世界恐慌と戦争の影響から、近代都市ザグレブでキャリアを構築。戦後は、ユーゴスラヴィア軍によるアメリカ軍機撃墜の影響とも考えられる謎のジュネーヴ国際コンクール2位判定で西側キャリアをスタート、その後は資本主義と社会主義、北半球と南半球も縦横に行き来するなど世界規模で活躍することとなります。
     このセットでは、ヤニグロがヴァンガードとウェストミンスター、RCAで録音した音源を中心にライヴ音源も交えて収録。


    【年表】

    1918年(0歳)
    ●1月21日、ヤニグロ、ミラノ・スカラ座の西、歩いて十数分のグイード・ダレッツォ通り近くで誕生。母マリアはボローニャ生まれのヴァイオリニスト、父ニコラはイタリアでは名を知られたピアニストで、戦時中に結婚、その後、兵役でイタリア軍兵士として出征、オーストリア=ハンガリー軍(&ドイツ軍)との戦闘に向かう途中で攻撃され、左腕に重傷を負ってピアニストとしての活動を断念、戦後はミラノ音楽学校で教師として働いていました。


    ●2月19日、ヤニグロ、教会で洗礼。
    ◆イタリア社会党、ロシア革命の影響から急進派が躍進、イタリア北部の工業地帯の労働者にストライキを呼び掛けて操業停止に追い込む一方、農村部でも農民を扇動して土地の不法占拠を推進。イタリア北部には大企業の工場が多く、第1次大戦中の成長率は約1,000%、実に10倍という凄いものでしたが、大企業の工場労働に従事する者は、政府により兵役を免除されていたことから労働力を10倍規模に増やすのも容易でした。しかし賃金上昇率を生活指数の上昇率が上回っていたことや、食糧不足もあって、1917年8月には小規模ながら暴動が発生、なんとか鎮圧されるものの、社会主義者の活動もあって火ダネはくすぶり続け、終戦による武装解除や復員と共にストライキや暴動が始まります。
    1919年(1歳)
    ◆3月、ムッソリーニ、新政党「イタリア戦闘者ファッシ」を設立。200名でスタート。
    ◆夏、イタリア社会党による大規模なストライキの扇動などもあり、イタリア北部と中部では食糧危機が発生、さらに戦後の失業率拡大と物資不足によりインフレ率が、おろし売り段階で約50%に達し、市民生活が危機的な状況に追い込まれる中、イタリア北部と中部で商店略奪や暴動が多発、ストライキ参加者は100万人を突破。なお、社会主義運動の象徴として使用された「鎌と鎚」の絵柄は、左右の向きや角度などあまりこだわらない自由なものだったようです(↓)。


    ◆「セルビア人・クロアチア人・スロヴェニア人王国」建国。通称「ユーゴスラヴィア」の1929年までの正式名称。セルビア人は主に正教徒、クロアチア人とスロヴェニア人が主にローマ・カトリック教徒ということで、同じ南スラヴ民族ながら激しく対立。
    1920年(2歳)
    ◆イタリア社会党による扇動による「赤い2年(Biennio Rosso)」は継続展開され、ストライキ参加者は200万人に達し、いよいよ社会や経済への影響が深刻なものとなって行きます。
    1921年(3歳)
    1922年(4歳)
    ◆10月、ローマ行進(ローマ進軍とも)。ムッソリーニ率いるファシスト党が、1万4千人の黒シャツ隊をローマに向けて行進させることで国王を威嚇。怯えた国王は、ムッソリーニに組閣を命じるという流れで、議席占有率わずか6.5%ながら政権獲得に成功。ムッソリーニは黒シャツ隊の働きにローマ式敬礼で応えます(↓)。これに影響を受けたヒトラーは翌年11月、ミュンヘン一揆によってクーデターを画策するものの半日で鎮圧されて投獄。


    1923年(5歳)
    1924年(6歳)
    ●ヤニ
    Powered by HMV
  • 多元性のディスク-ル
    • 水之江有一
    • 多賀出版
    • ¥9130
    • 1995年02月28日頃
    • 取り寄せ
    • 送料無料(コンビニ送料含む)
    • 0.0(0)
  • 盆栽芸術(天(盆栽編))
    • 小林國雄/一見昌和
    • 美術年鑑社
    • ¥9130
    • 2008年12月
    • 取り寄せ
    • 送料無料(コンビニ送料含む)
    • 0.0(0)
  • 自然界の神秘的な美を体現する盆栽に心を奪われ、その技を極めるとともに、専門美術館まで建てた気鋭の盆栽家・小林國雄。その集大成となる、多数の盆栽を網羅した作品集。
  • 盆栽芸術(地(盆器編))
    • 小林國雄/賀寅秋
    • 美術年鑑社
    • ¥9130
    • 2010年11月
    • 送料無料(コンビニ送料含む)
    • 0.0(0)
  • 「用の美」と鉢そのものの美しさ。時代や素材の質感が醸し出す深遠な世界観や、釉薬と窯変で表現される陶匠の美など、土と炎が織りなす神秘によって気鋭の盆栽家・小林國雄を虜にした盆器の数々-。
  • グスタフ・マ-ラ-
    • ヘルム-ト・キュ-ン/ゲオルク・クヴァンダ-
    • 泰流社
    • ¥9078
    • 1989年04月01日頃
    • 送料無料(コンビニ送料含む)
    • 0.0(0)
  • マーラーの残した楽譜、書簡、写真、論文、友人の談話など多くの資料を集大成。マーラーの小宇宙をとじこめ、彼とその時代を浮き彫りにした貴重な書。
  • ワインガルトナーの芸術/ベートーヴェン:交響曲全集
    • フェリックス・ヴァインガルトナー/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/ロンドン交響楽団/フェリックス・ヴァインガルトナー/ゲオルク・マイクル/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
    • (株)ワーナーミュージック・ジャパン
    • ¥9077
    • 2002年03月27日
    • 送料無料(コンビニ送料含む)
    • 0.0(0)
  • 芸術家その内なる声
    • ミヒャエル・エンデ/大江健三郎
    • 岩波書店
    • ¥9077
    • 1990年12月
    • 送料無料(コンビニ送料含む)
    • 0.0(0)
  • 【輸入盤】ラルフ・カークパトリックの芸術(25CD)
    • オムニバス(チェンバロ)
    • Ars Nova
    • ¥8905
    • 2018年09月05日
    • 送料無料(コンビニ送料含む)
    • 0.0(0)
  • ラルフ・カークパトリックの芸術(25CD)

    バッハとスカルラッティの権威として知られた鍵盤楽器奏者、ラルフ・カークパトリックのコレクション。カークパトリックの演奏は、速めのインテンポを基調に、各パートを克明に響かせ、作品の構造を浮き彫りにして行くというもので、オブリガートが重要なバロック作品や、対位法的な性格の強いバッハ作品との相性はきわめて良好。
     チェンバロは、レジスター(ストップ、カプラー)の操作によって音色や音量を変更することができますが、カークパトリックはバッハ作品のシンメトリーを重視、そうしたレジストレーションも熟考したうえでおこない、拍やアクセントも常に明確化してチェンバロならではの分節法を際立たせ、装飾音についても、位置や量に配慮することで、各パートの認知が邪魔されるようなことはおこないませんでした。
     こういった手法の背景には、カークパトリックがヨーロッパで資料収集と検証に打ち込んでいた時代に、「オブリガート」や「装飾音」といったテーマでも研究をおこなっていたことが影響していると思われ、元の旋律や拍がわかりにくくなるような派手な装飾や過剰なレジストレーションは論外と考えていたようです。
     また、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンションとシンフォニア」、「組曲BWV818a」、「組曲BWV819」、「小前奏曲集」などではクラヴィコードを使用し、作品の構造を浮き彫りにするという基本アプローチはチェンバロと同じながらも、発音原理の異なるクラヴィコードの繊細な特性を生かして、バッハの内向きな音楽としての魅力を引き出しています。たとえば、平均律第1巻BWV853のプレリュードなどでの音量・音価に配慮した深遠な表現は、クラヴィコードならではのものともいえます。

     今回登場する25枚組ボックスでは、そのクラヴィコードによる平均律クラヴィーア曲集などアルヒーフ (ドイツ・グラモフォン)への録音を中心に、米ハイドン・ソサエティ、米コロンビア(SONY)、英HMV(EMI)、米バルトーク・レコードへの録音も収録。
     対象は、バロックとモーツァルトの独奏曲と協奏曲のステレオ録音とモノラル後期の録音で、カークパトリックが「ショート・レコーディング」と呼んで嫌っていたSP用の録音は含まれていません。
     意外な注目音源は、カークパトリックがフォルテピアノを弾いたモーツァルトで、1952年にソロ・アルバム、1951年にピアノ協奏曲第17番を録音しています。
     前者は腕の良いエンジニアでもあったバルトークの息子ピーター(ペーテル)が録音を担当、モノラルながら素晴らしい音質により、カークパトリックならではの高解像度で全情報を聴かせるスタイルのモーツァルトが楽しめます。
     一方、後者は音楽学者のロビンズ・ランドンが設立して間もないハイドン・ソサエティによる録音で、同じくモノラルながら音質優秀、アレグザンダー・シュナイダー指揮する小編成オケの超ロマンティック演奏と組んだせいか、情感たっぷりなアプローチを聴かせており、この頃のカークパトリックのモーツァルトをめぐる試行錯誤があらわれているかのようです。ちなみにカークパトリックは、モーツァルト作品におけるフォルテピアノ演奏をほどなく断念し、1956年以降はモダンピアノを使用するようになっています。


    【ラルフ・カークパトリック】

    演奏家・音楽学者で、美術品収集家としての顔も持ち、趣味は料理、水泳、大工仕事だったというカークパトリックは、自分で3,000本以上もレンガを積み上げ、木材をカットして自宅を新築(!)したりするなど、生涯独身生活を楽しんでいた人物。
     大柄で手もかなり大きかったというカークパトリックは、1938年に出版したゴルトベルク変奏曲の校訂解説本をはじめとして、自分の運指を記したことはありませんでした。現代のピアノよりも鍵盤の幅の狭いヒストリカル系のチェンバロやフォルテピアノ、クラヴィコードでは苦労もあったようです。

    チェンバロ転向
    6歳でピアノを始め、ハーバード大学では美術史を修め、ピアノ、記譜法も学んでいたカークパトリックは、必ずしも学者肌の真面目人間だったというわけではないようです。ピアノに関しては技術的に高度なものを持ってはいたものの、ピアノ教員の示すさまざまな「規律」には従おうとせず、評価も低いものだったといいます。
     転機は18歳の時で、大学にボストンのチッカリング社から寄贈されたドルメッチ・チェンバロを弾いて魅了され、チェンバロ奏者を目指して猛勉強
    Powered by HMV
  • 【輸入盤】マリヤ・ユージナの芸術(26CD)
    • ピアノ作品集
    • Scribendum
    • ¥8905
    • 2018年10月24日
    • 送料無料(コンビニ送料含む)
    • 0.0(0)
  • マリヤ・ユージナの芸術(26CD)

    マリヤ・ユージナ[1899-1970]は個性派揃いのソ連(旧江戸とはあまり言わないので旧ソ連という表記はやめておきます)のピアニストの中でも突出した人物として知られています。
     哲学や文学・美術に通じ、ドイツ語、フランス語、ラテン語にも堪能で、しばしばエキセントリックとも言われたユージナは、バッハやベートーヴェン、ブラームス、シューベルト、モーツァルトなどドイツ・オーストリア音楽を得意とする一方、20世紀作品もよくとりあげていました。
     今回、イギリスのスクリベンダムから登場するセットは、26枚組という大規模なもので、ユージナの個性的な演奏を一気に手軽に楽しめるのが朗報。録音年代は1947年から1970年の23年間、初期のものには音質の良くないものも多く含まれていますが、演奏の個性は十分に伝わってきます。

    【ソ連の人気ピアニスト】
    ユージナのソ連国内での人気は、リヒテルやギレリス、ソフロニツキーなどと並ぶものだったといいますが、ユージナとソフロニツキーの2人はソ連国内で活動していたため、存命中の西側での知名度は低く、ユージナの名前が広く知られるようになるのは、ヴォルコフの本『ショスタコーヴィチの証言』に、スターリンとユージナの不思議な物語が紹介されてからのことです。
     1976年にアメリカに亡命した人物により、1979年にまず英語で発表されたというその本の置かれた状況そのものがすでに反ソ連的ですし、内容の方も、ソ連の無名の人間によって書かれた有名人に関するエピソードを中心としたものということで、反ソ連キャンペーン的な性格を帯びるのは仕方のないことなのかもしれません。
     これまでにも個々の話の真偽についていろいろと議論されており、現状ではショスタコーヴィチ本人が発表した文章を転用した部分以外は怪しいということになっているようです。
     中には、プロパガンダを重視していたレーニンが、音楽や演劇を弾圧していたとする明確な事実誤認も含まれていますが、これは、本が書かれたのがスターリン主義者でもあったブレジネフ書記長の時代[1964-1982在任]だったということで、スターリンについてあまり悪く書けなかったという事情があったのかもしれません。
     スターリンがラジオで放送されていたモーツァルトに感動し、高額な報酬を貰ったユージナがスターリンに説教がましいお礼の手紙を書いたという設定にしても、スターリンを美化しかねない筋書きなので、やはり内容については疑問符が付きます。
     しかし結果的にそれでユージナの名前が広まったのであれば、それはそれで良いことと言えるのかもしれませんが、新作ブラック・コメディ映画『スターリンの葬送狂騒曲』にまでそのユージナのエピソードが使われているとなると、コメディとはいえユージナ・ファンには笑えない話なのかもしれません。


    【激動のロシア正教会】
    ユダヤ系の裕福な家庭に育ったユージナは、19歳のとき、身内の反対を押し切ってロシア正教会で洗礼を受けて改宗、さらに宗派を超えてアッシジの聖フランチェスコにあやかった清貧の生活を心がけるなど強い信仰の人でもありました。また、婚約者を結婚直前に登山事故で失った悲しみから生涯独身を貫き、遺された婚約者の母親の面倒をみるなど困っている人を支援することも多かったといいます。
     ユージナの生きた時代のソ連では、宗教は全面禁止こそされていないものの略奪・弾圧の対象になっていたため、ユージナの強い信仰がトラブルを引き起こすこともたびたびだったようです。1930年には、ソ連政府による憲法の宗教関連項目の改正を批判する文章を小さな新聞に掲載、レニングラード音楽院の教授職を解雇されていましたし、共産党機関紙プラウダからは、彼女と学生たちの様子を、祈祷師とひざまずく信徒たちとして風刺されたりもしていました。
     レーニンにより始められた宗教弾圧の犠牲者は、1939年までに聖職者だけで10万人以上となっており、革命前には5万ほどあった教会の数も1930年には約3万に減少、憲法改正後の1931年からは閉鎖や爆破、収容所への転用がさらに激しさを増し、1939年には、実際に使用されているソ連の教会は僅か数百ほどになっていました。しかもレーニンのつくったチェーカー(秘密警察)による粛清対象には、ユージナのような一般の信徒も含まれていたのです。
     この危険な状態は、1941年にスターリン(神学校出身)がロシア正教会の復活を決めるまで継続し、大きな犠牲を生み
    Powered by HMV
  • 【輸入盤】レイボヴィッツの芸術(13CD)
    • Box Set Classical
    • Scribendum
    • ¥8905
    • 2015年09月02日
    • 送料無料(コンビニ送料含む)
    • 0.0(0)
  • ルネ・レイボヴィッツの芸術(13CD)

    快速テンポのベートーヴェン全集や、大胆不敵な『禿山の一夜』で人気を博した指揮者、ルネ・レイボヴィッツのステレオ録音を集めたボックスがイギリスのスクリベンダム・レーベルから登場。
     レイボヴィッツ[1913-1972]は幼い頃にヴァイオリンを学び、10代でシェーンベルクやヴェーベルンに作曲を師事、1933年にパリに移住してからは、ラヴェルに管弦楽法を、モントゥーに指揮方法を師事しますが、第二次大戦のため、指揮者としての活躍の場には恵まれず、作曲家、理論家、教育者としてまずキャリアをスタート。ヘンツェやブーレーズの師としても知られる人物ですが、本業はやはり指揮者。
     今回、スクリベンダムでは、指揮者レイボヴィッツに光を当て、RCAやデッカのスタッフなどによるその鮮明なステレオ録音を、CD13枚分集めてボックスセットとしました。
     入手困難なものも多かったので、このお買得ボックス化は歓迎されるところです。

    【収録内容】
    代表作でもあるロイヤル・フィルとのベートーヴェンの交響曲全集は、半世紀以上も前に、ベートーヴェンのメトロノーム記号を守って快速テンポで演奏したもので、その俊足なテンポ設定(第9のアダージョが12分28秒!)と、克明な各パートがつくりあげる明晰なテクスチュア構成は、ベートーヴェンの音楽から爽快で心地よい刺激成分を引き出しており、格別な楽しさをもたらしたものとしても有名でした。
     マニアにはよく知られているRCA録音の『展覧会の絵』と『禿山の一夜』も聴きものです。『禿山の一夜』は、通常のリムスキー=コルサコフ版に大改変を加えた問題作で、昔から有名な存在。カットや楽器の変更、追加、極端なステレオ効果など、目立つ部分を数え上げるときりがありませんが、中でも最も大きなものはクライマックスでのウィンド・マシーンの登場と、コーダでの大胆過ぎる変更ぶりでしょう。
     夜の禿山に魑魅魍魎が集って饗宴を繰り広げたのち、陽の光にたじたじと退散して平和な朝を迎える、というのがこの作品の大まかな物語。
     しかしここでは、フルートによる平穏なソロの後、低音楽器を中心に冒頭の主題が響き、再びトゥッティによる無気味なクライマックスを形づくって幕を閉じるという運びに変更されているのです。
     まるで地の底で、やがてやってくる新たな夜を思って哂笑するモノノケたち、あるいはついに陽光も平気になってしまった(たとえばグリューネヴァルトの描いたような)モノノケを思わせるこのエンディング、一度聴いたら忘れられないインパクトが確かにあります。
     『展覧会の絵』では、編曲者のラヴェルがレイボヴィッツの管弦楽法の師だったこともあってか、そこまで過激な変更はおこなっていませんが、それでも随所でオーケストレーションが変えられており、色彩感の徹底した演出がおこなわれているのが面白いところ。
     「グノムス」「ビドロ」での圧倒的なダイナミズム、「カタコンブ」での鋭利なサウンドなど、驚きの場面の連続です。録音効果を存分に生かした、派手でくまどりの濃い強烈な『展覧会の絵』です。
     パリ音楽院管弦楽団の変名ではないかとも推測されているパリ・コンセール・サンフォニーク協会管弦楽団との『魔法使いの弟子』や『死の舞踏』の演奏も鮮烈で、往年のフランスのオケの個性的な音色も楽しめます。
     その他、リーダーズ・ダイジェストによる企画が中心ということもあり、こうしてまとまると大規模な有名管弦楽曲アルバムという趣きになるのもおもしろいところです。ストラヴィンスキーの『春の祭典』からレイボヴィッツ編による 『グリーンスリーヴズ』や 『ロンドンデリーの歌』まで含まれる内容は、多彩で実に親しみやすく、加えて演奏にどれも勢いの良さがあることから、聴後感もとても気持ちの良いものです。

    【リーダーズ・ダイジェスト】
    アメリカの会員制の通信販売会社(出版社)である、リーダーズ・ダイジェスト社は、ステレオ初期に自社企画のクラシックLPも取り扱っており、数々の名盤を世に送り出しています。
     なにやらコンサート・ホール・レーベルと似ていますが、最も異なるのはその音質。クラシックのLPを、高いステイタスを持つアイテムとして捉え、サウンド・クオリティを重視したリーダーズ・ダイジェスト社は、その制作を高音質で知られた米RCAに依頼したのです。さらに、RCAは当時、英DECCAと提携関係にあったため、プロデューサーがRCAのチャールズ・ゲルハルト(ガーハート)、エンジニアがDECCAのケネス・E・ウィルキンスンというような夢の組み合わせが実現したりもしていました。
    Powered by HMV
  • 民衆芸術論
    • ロマン・ローラン/大杉栄
    • 日本図書センター
    • ¥8800
    • 1992年03月
    • 送料無料(コンビニ送料含む)
    • 0.0(0)
  • 20世紀の芸術と生きる
    • ペギ・グッゲンハイム/岩元巌
    • みすず書房
    • ¥8800
    • 1994年04月05日頃
    • 送料無料(コンビニ送料含む)
    • 3.0(1)
  • 現代美術のミューズをめぐる綺羅星のごとき芸術家たち、ベケット、エルンスト、デュシャン、ポロック、ダリ…。彼らとの愛の遍歴も含め、いまや伝説となった女性の華麗な生。
  • Microsoft FrontPage 98スタンダ-ドマニュアル
    • ジム・バインズ/コスモ・プラネット
    • 日経BPマーケティング
    • ¥8800
    • 1998年03月
    • 送料無料(コンビニ送料含む)
    • 0.0(0)
  • ユーザーズガイド決定版!Web作成の基本から、サイト管理まで集大成。
  • 芸術とは何か
    • 清川泰次
    • 美術出版社
    • ¥8800
    • 1999年03月
    • 送料無料(コンビニ送料含む)
    • 0.0(0)
  • 本書ははじめ読売新聞日曜版に2年間掲載された102点の作品を、注意深く印刷していただいて、四ツ切くらいの台紙の中に原寸大で入れ、気軽にだれでもが無対象純粋作品を、どこにでも飾って楽しめるものとしていただきたかったが、考えてみると、印刷物を、よろこんで飾るという人々も少ないのではないかと思って、これは断念して、一冊の画集的スタイルをとることにした。読売新聞掲載の作品は27点にしぼって前半に入れた。後半には最近のいろいろの仕事や遊びの写真を入れて楽しいものとした。短文は僕の画論と同時に人生観で、制作の合間に浮かんできた自分の考えを、出来るだけ少ない言葉でまとめてみたものだ。装幀も編集もすべて日頃の制作態度と同じように、自分が一番良いと思うまで神経を通して完成させた。
  • 慈悲喜捨画集
    • 馬樹茂
    • 紫紅社
    • ¥8800
    • 1998年12月
    • 送料無料(コンビニ送料含む)
    • 0.0(0)
  • 書芸術の地平
    • 萱 のり子
    • 大阪大学出版会
    • ¥8800
    • 2000年02月01日頃
    • 送料無料(コンビニ送料含む)
    • 0.0(0)
  • 「書く」ことから遠ざかる現代人へ。書く行為から書の美しさを分析した書道家の芸術論。伝統的作品のなかに見える心の動き、手の運びなどワープロ世代が失っていく価値を見なおすための一冊。
  • 明治大正史(5)
    • 朝日新聞社
    • クレス出版
    • ¥8800
    • 2000年04月
    • 送料無料(コンビニ送料含む)
    • 0.0(0)
  • ディズニ-の芸術
    • クリストファ-・フィンチ/前田三恵子
    • 講談社
    • ¥8800
    • 2001年06月28日頃
    • 送料無料(コンビニ送料含む)
    • 4.0(1)
  • 夢を現実にしたウォルト・ディズニーの軌跡。“世界初”のトーキーアニメ、カラーアニメ、長編アニメ、テーマパーク。斬新な発想と持ち前の行動力で世界のエンターテイメント界に革命をまきおこしてきたウォルト・ディズニーの芸術の軌跡を、豊富な図版と資料であますところなく伝える永久保存版です。
  • 芸術と法
    • 山口裕博
    • 尚学社(文京区)
    • ¥8800
    • 2001年04月
    • 取り寄せ
    • 送料無料(コンビニ送料含む)
    • 0.0(0)

案内