スミス前期の『哲学論文集』『道徳感情論』等を感情の哲学として読み直すことで、『国富論』経済学体系にも新しい光を当てる気鋭による斬新なスミス研究。
「最新名曲解説全集」を作曲家別に増補再編。詳細な解説と豊富な譜例で大作曲家の名曲を的確に理解できる座右の書。
近年とみに欧米諸国で日本の美学についての関心が高まっている。しかしこの関心が、かつてのような単なるエキゾチシズムに由来するものでないことは明らか。本書は、加速的に進行しつつあるインターカルチャー世界に対応することができる、新しい「日本の美学」の可能性を探る。
メディオロジーの理解のために。西洋における「まなざし」の歴史を辿る。イメージの根源からオーディオビジュアルの映像圏へ。われわれの「現実」はいまやメディア・ビジョンに他ならない。
18世紀から20世紀に至るイギリスの建築とデザインに焦点を当て、時代精神が芸術的創造行為に及ぼした影響を検討し、建築史やデザイン史の研究を広く文化史のなかに位置づけ、生きた時代精神を表現媒体とする建築・デザイン研究の新たな視点と方法を試みた画期的業績である。啓蒙主義により方向づけられた18世紀の新古典主義建築に対して19世紀には反新古典主義建築が展開した。それら対抗する様式思想について、ピクチュアレスクとゴシックリヴァイヴァルという二つの芸術史上の潮流を通して解明するとともに、それを担ったアダム兄弟やピュージンなど芸術家についても独自の考察を展開する。
蘇った名作。蘇って名作となった建築。歴史性と仮説性の融合、テクスチャーのつなぎかた、都市のコンテクスト、機能転用ーそのデザイン手法を図解する実例集。建築保存の小史と117の事例、その分類学を収録。
東方拡大、ユーロの導入などが記憶に新しいEUであるが、北米・東アジアと並ぶ世界の極としてのイニシアティブを発揮すべく、直面する様々な課題に取り組んでいる。その中でも本書は環境保護と多文化共生に着目し、多様な歴史や宗教を持つ多民族がいかに共生していくか、地球温暖化対策を中心とした環境政策でいかに世界をリードしていくかなど、様々な取り組みを紹介していく。
ジャズが聴こえる!-ジャズ・ジャイアンツ100人超、必見の215ショット。
六八年五月を発端にかつてあれほどまでに燃え上がった資本主義への批判はなぜその力を失ったのか。資本主義の新たな精神の下での新たな形態の搾取と抑圧を分析し、「批判」の再生を構築する現代フランス社会学の最重要文献。
19世紀を代表する詩人であり、小説、バレエ台本、旅行記から、文学・演劇・オペラ・美術などのあらゆる芸術ジャンルの批評にまで才筆をふるったテオフィル・ゴーチエ。その業績に光を当て、芸術の魅力を探る。
新語、俗語、難訳語をカテゴリー別に配列した和独事典。取り上げたことばは10テーマから6,000余り。