中世都市から近代都市へと生まれ変わる19世紀末のバルセロナを、都市計画、万博、芸術運動など様々な現象から読み解く。
印象派から未来派まで、短時日のうちに芸術史を駆け抜けた孤高の作家・有島武郎の文学と思想の軌跡を、『或る女』『惜みなく愛は奪ふ』『星座』など代表作を網羅して執拗に追究した。近代の総決算でもあり、現代の出発点ともなったその転回の様相を、「創造的生命力」「小説構造論」「芸術史的転回」「表象のパラドックス」の4つのキーワードに即して縦横無尽に論じ切った、著者のテクスト文芸学の到達点。旧版を大幅に拡充した増補改訂版。
アントニ・ガウディ生誕150周年待望の最新写真作品集。
古典かなの精華、連綿セレクト二八〇〇行。平安期のかな文字を読み、書き、マスターするのに必需の字典。
人類史上最も影響力のある文明・ローマ帝国の盛衰史。年代別に史実を網羅!古代ローマの栄華と権勢を今に伝える1000枚の美しい写真、絵画、戦略図、地図、建築断面図、美術品を掲載。ローマの皇帝権力、軍事力、政治力のしくみを確かな資料にもとづいて解説。ローマ帝国が西洋に与えた壮大な影響がよくわかる!
古代壁画、中世の本草書、近・現代の花譜や植物学書などに見られる植物画の発展の歴史を、芸術と科学の接点において捉え論じた古典的名著!!歴史的に重要で芸術性の高いボタニカル・アート200点余を掲載。巻末に「植物画の基本技法」を併載。
近代保存修復学のパイオニア、チェーザレ・ブランデイの理論を軸に技法と思想をつなぎ直す。作品の価値とは何か、オリジナルとはいかなることか。現代美術にまで対象を広げ、芸術を語る新たな批評言語の創造へ向けた、気鋭の若手研究者/修復士による意欲作。
「ゴジラ」を生んだ男は、いかにして戦争がもたらす悲劇を見事に大衆映画に昇華する事が出来たのか?助監督時代から初期〜晩年の劇映画46作品、また黒澤明氏との交流まで、豊富な資料とともに巨匠・本多猪四郎の業績を体系的に網羅!怪獣特撮映画だけでは見えてこない、本多映画の根底に貫かれた真髄に迫る!
良寛の書はなぜ美しいのか。従来の宗教的良寛像を根底から見直し、純粋な芸術的営為のありようを照射。その造形的天分と詩的思想的資質の絶妙な融合を読み解く。
巨匠のナラティヴによって芸術を定義しうる時代が終わったポスト・ヒストリカルな現代に可能な美術評論の原理とは?芸術の哲学的歴史観を踏まえ、「芸術とはなにか」を探究したダントーの予言的著作、ついに邦訳。