画材の性質・使い方、混色の技法、描画の技法、色彩の基礎知識などの専門的なことがらを、幼児・児童の色彩指導の実際と対応させてオールカラーで解説。
マティスが鮮やかな色彩の交錯を楽しむ一方、ピカソは思うがままに構図を操った。博学で雄弁、謹厳実直、「愛こそが芸術を支える」というマティスに対し、内気で気まぐれ、急進的、「狂気に向かって翼をひらいた」ピカソ。フランソワーズが目撃したのは、この北極と南極のような二人の間に育まれた、たぐいまれな愛情だった。二人の巨匠の素顔をふかい理解をもって描く。
2009年に関東UHF各局で放映された、きゆづきさとこの4コマ漫画を原作にしたアニメーション作品。美術専攻クラス“芸術科Aクラス(GA)”に通う女子高校生5人の日常をほんわかしたタッチで描いたギャグ・コメディ。
2009年に関東UHF各局で放映されたアニメーション作品のOVA。美術専攻クラス“芸術科Aクラス(GA)”に通う女子高校生5人の日常をほんわかしたタッチで描いたギャグ・コメディ。
芸能の史的点描により古代の貴族、中世の庶民、近世の町人の哀歓を探る。劇場に集う観客に日本文化の特質を見る。不立文字の茶の芸能は、茶の間の聞書、口伝により茶書を伝えた。茶道を芸術の一つとし、新しい茶道史を提供する。
三千年に亘る、哲学者、芸術家、芸術批評家、美術史家による芸術についての言説を紹介整理。
世界最大の昆虫写真集。昆虫生態写真3200点、2500種の昆虫を一挙掲載。昆虫の世界は、多様性の世界だ。種類が多いからこそ面白い。アジア、アメリカ、アフリカの熱帯雨林に潜む昆虫たちが人に贈るメッセージ。昆虫世界のメッセンジャーを自認する著者の30年の熱帯探索の結果を総集。
アンデルセンのメルヘンを鍵にトーマス・マンの謎を読み解く。文献学のスリラー。
聖なる女性の再発見。太古の時代から現代にいたる世界各地の女神像99点を収録。その歴史的・神話学的・人類学的・スピリチュアルな背景を美しい文章で解説し、いのちを産み育む女性のうちに息づく叡智と力強さ、創造性、セクシュアリティを21世紀に甦らせる。
ヴィルヘルム・フルトヴェングラーの評伝では、著者の立場により、評価が両極端であることが多い。ナチの同調者だとして道義的に糾弾されたかと思えば、ナチ政権から迫害者を救済し体制に抵抗した人物として称賛されたりもする。しかし、どちらの立場であろうとも共通するのは、彼がこれまでの指揮者の中でもっとも偉大な人物のひとりだったということだ。本書は、フルトヴェングラーにまつわる風説を事実と照らし合わせ、「神話」の背後にある真の人物像を提示する。膨大な資料、同時代の証言者とのインタビューにより、旧来の誤りを訂正し、新たな知見ももたらす。若き日のミュンヘン時代、音楽学者ハインリヒ・シェンカーとの関係、ザルツブルクに「アンチ・バイロイト」を樹立しようとした試みがヒトラーにより阻止されたこと、そして私生活での女性関係と非嫡出子たちとの交流など、これまでの評伝ではその詳細が不明だった事柄にも言及する。本書はひとりの音楽家の評伝であるとともに、ドイツの四つの時代の政治体制そのものを描く近現代史でもある。