1997年から2001年までに刊行された社会科学、科学技術、産業、芸術、言語、文学の各分野の研究者・著述家の個人著作集・全集の内容細目を通覧できる。社会、科学、産業、芸術、言語、文学研究分野297人の著作集301種1109冊を収録。
本書はテクネーあるいはアルスとしての芸術の根本問題を問う試みとして西洋において殆ど完璧な芸術創造および美学的思索と芸術学的理論を生み出した古代ギリシア・ローマ、キリスト教の中世、ルネッサンスの時代を主たる対象にして造形芸術の成立と展開、その歴史的検証と理論的吟味を進める。そしてテクネーやアルスとしての造形芸術と相関関係にあった人間性の探求、人文主義、人文学的学芸、手工芸的工技的技芸、詩的言語活動の特性、イデアの展相などについて追究することにする。アルスに本質的に関わる課題として自由学芸の学術的研究および生産・制作技芸の創作と表現の制作論と表現論、その指標としてのイデアが近代において様式概念に包摂された美術史学の受容問題をも考察することにする。