こんなに美しい!こんなにおもしろい!電子顕微鏡の下、植物たちの万華鏡世界。英国キュー王立植物園が全面協力してできた「世界で一番美しいシリーズ」の3冊(『花粉図鑑』『種子図鑑』『果実図鑑』)のエッセンスがぎゅっとつまったベストセレクション版。
本書は、地域経済に対する文化の影響力およびそれを証明する方法上の課題を明らかにしている。本書が特に力点を置いて示すのは、文化が経済面の発展に対して今日役立っているのは、文化が観光客を呼び込んでいるだけに留まらず、文化が一連の創造的な事業の基礎となってその地域に結集することでよりいっそうの発展を可能にするということである。本書は、文化が、困窮している個人やコミュニティを社会に受け入れるための強力な梃子であり、それによって地域の発展を持続可能にしていることも示している。
海底に眠る天然の彫刻が、暗闇から浮かび上がる。極小の貝に刻まれた神秘の造形を、美麗図版と学術的解説が照らし出す、今までにない貝のスーパー・ビジュアル図鑑。世界的写真家が高度なマクロ技術を駆使してとらえたカラー写真300点以上を収録!
比田井南谷を嚆矢とする前衛書の探究。伝統を背負いながらモダニズムの波と対峙し、言語とイメージ、モノクロームと色彩の間で苦闘した書家たちの戦後があった。上田桑鳩、宇野雪村、大澤雅休・竹胎、千代倉桜舟、青木香流、森田子龍、井上有一。抽象表現主義、アンフォルメル、「具体」といった同時代の前衛美術との連絡や、かな交じり書への挑戦を通して「現代書」の理念を希求した表現の系譜を辿る。
日本最高峰の霊山はなぜ、「信仰の対象と芸術の源泉」なのか。その山容に日本人は、そして外国人は何を見てきたのか。文献調査、フィールドワーク、インタビューからその多層的・複合的な姿を明らかにする。
経済理論家、芸術家、政治家、実務家、散文作家などマルチな才能をもつ人間ケインズ!ケインズの経済理論とそのバックボーンともなる芸術家としての一面を論じたケインズ研究の集大成!
1950年代のテレビに代表されるニューメディアの出現が、印刷媒体中心であった既存のメディアをいかに変容・再定義していったのか。本書では、主に文学・映像・美術のジャンルにおいて、異なるメディア間での相互交流、越境、再編成と、それらが作品や表現にもたらしたものを再検討し、現代の錯綜するメディア状況を歴史化する視点を提示する。
クリムトの女性像とヒステリーの身体表象、ロースの無装飾とセクシュアリティ、ココシュカの人形絵画と投影…作品と精神医学の影響関係を跡づける清新な論考。気鋭の美学研究者が西洋美術史における“モデルネ”の分析に挑む、清新な世紀末ウィーン論。