モダニズムが浸透する戦後において、作家、評論家、歴史家たちは分野を超えて共同し、そのプリズムは展示空間に投射されたー。1940年代から1960年代において画期をなした展示空間の歴史を綿密に検討し、「伝統」「デザイン」「環境」を論点に“鈍色の歴史”を立体的に描き出す。
革命の担い手「われわれ」が生まれるには、独りでも行く「われ」が存在しなければならない。日常生活そのものが闘争の場であることを示した作家・大西巨人。公正の実現を目指し、現実と芸術とを実践的に結びつけた文学者の、類を見ない創作の展開を追跡する。並走者・武井昭夫、湯地朝雄の仕事にも及ぶ、運動としての文学に迫る考察。
人の肉体には翼が眠っている。飛行と舞踊のアナロジー。
宇宙へと飛翔する想像力。「宇宙へと飛び去った男」「棺アート」「消失と復活の劇場」「ゾンビ・コスミズム」…。人工衛星スプートニク1号の打ち上げとガガーリンの宇宙飛行で幕を開けたソ連のプロジェクトは生活レベルまで浸透し、芸術家たちの想像力を宇宙へと差し向けることになる。共有された遺産としての“宇宙”を芸術家たちはいかに我が物としてきたのか。ロシア宇宙主義を背景に、作家たちが形づくる星座を観測する。
イコノロジーからポストモダン論まで。現代諸芸術の生成に影響を与え、あるいはその鑑賞・研究に寄与する諸理論を考察。
退廃芸術集〜ユダヤ人芸術家の迫害された作品集(10CD)
【収録されている芸術家】
パウル・アブラハム
ロジ・バールショニ
クルト・ボウワ
ベルトルト・ブレヒト
エルンスト・ブッシュ
アドルフ・フリッツ
コメディアン・ハーモニスツ
ハンス・アイスラー
Leo u. Richard Fall
クルト・ゲロン
ロベルト・ギルバート
ポール・グレッツ
Fritz Grunbaum
ジャック=フロマンタル・アレヴィ
マックス・ハンセン
ハインリヒ・ハイネ
ヴェルナー・リヒャルト・ハイマン
パウル・ヒンデミット
フリードリヒ・ホレンダー
エメリッヒ・カールマン
アレクサンドル・キプニス
オットー・クレンペラー
エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト
フリッツ・クライスラー
エルンスト・クルシェネク
ロッテ・レーニャ
フリッツ・レーナー=ベーダ
グスタフ・マーラー
フリッツィ・マッサリー
フェリックス・メンデルスゾーン
ジャコモ・マイアベーア
ポール・モーガン
ジャック・オッフェンバック
ヨーゼフ・シュミット
アルノルト・シェーンベルク
ルドルフ・ゼルキン
オスカー・シュトラウス
ジョージ・セル
リヒャルト・タウバー
クルト・トゥホルスキー
ブルーノ・ワルター
デイヴィッド・ウェーバー
クルト・ワイル
アレクサンダー・フォン・ツェムリンスキー
他の芸術作品より
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伝説のテノール歌手の録音が復活!
黒人のクラシック歌手に道を開いたロランド・ヘイズ!
これはもはや歴史だ!
PREISER社が貴重な録音を復活させました。米国の黒人クラシック歌手の開拓者として名高いロランド・ヘイズ[1887-1977]の総決算とも言うべき録音集です。ヘイズは米国ジョージア州出身のテノール。南部の黒人奴隷の子供だったヘイズは、生来の美声を認められて歌を本格的に勉強し、1910年代から歌手活動を開始。ヨーロッパでコンサート歌手として大きな成功を収めた後、1920年代半ばに米国に戻り、ボストン交響楽団と共演するなど、歌手として極めて高い名声を獲得しました。当時は黒人差別がまかり通っている時代でしたので、ヘイズやその家族には苦労が絶えなかったと伝えられています。彼がこの分野に大きな足跡を残したことが、後の黒人クラシック歌手が歩む道を切り開いたわけです。しかしヘイズが「先駆者」なのはその点だけではありません。ルネサンスからバロックの歌曲を積極的に取り上げたことも特筆すべき業績です。
このCDに収録されているのは、1953年、1954年にVanguard Recording Society社とHeritage Productions社に録音したもの。ヘイズは既に60代半ばに達していましたが、まだ瑞々しい声を保っています。(キングインターナショナル)
【収録情報】
・ギヨーム・ド・マショー:甘き淑女よ
・フランス民謡(ジュリアン・ティエルソ編):私の恋, タンブラン
・モンテヴェルディ:面影よ、呪われよ
・カッチーニ:アマリッリ
・カルダーラ:この心の魂
・15世紀の英国歌曲(クーパー.W.ピアース編)-私は一人で生き
・ロハムの歌の本ー私の喜びはいや増す
・テレマン:正しい調律
・バッハ:あなたがそばにいたら
・シューベルト:泉のほとりの若者、愛は欺き、ミューズの子
・ベートーヴェン:憧れ
・ベルリオーズ:不在
・ドビュッシー:牧神
・ムソルグスキー:子供の歌
・黒人霊歌、労働歌:かわいそうな少年に哀れみを、遅すぎる!、ああメアリー、良い知らせ
・伝承歌:あなたは白い百合の咲くところを見たことがありますか
・ダウランド:もう一度、愛が呼んでいる
・伝承歌:グリーンスリーヴズ
・モンテヴェルディ:『オルフェオ』-生い茂る森よ、覚えているだろうか
・ヘンデル:「タメルラーノ」-娘よ、泣くでない
・モーツァルト:いましめ
・ベートーヴェン:悲しみの喜び
・シューベルト:君は私の憩い,どこへ,夜と夢
・ヴォルフ:小さなものでも
・ドビュッシー:美しい夕暮れ
・サントリクイド:「ルバイヤート」のペルシャの詩
・スコットランド民謡:庭を持つ人たちに
・黒人霊歌、労働歌:誰かがあなたの戸を叩いている,時々自分を母なし児のように思う,神様はとても高くに,主よ、どうしてここへ来たのでしょう?,山を回って,小さな少年よ,けっしてブツブツおっしゃらなかった,あなたはそこに,安らかな場所へ,静かに揺れよ、愛する馬車よ
ほか(全57曲)
ロランド・ヘイズ(テノール)
レジナルド・ボードマン(ピアノ)
録音時期:1953-1954年
録音方式:モノラル
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ディーター・クレッカーの芸術
第1集〜管楽のセレナード(7CD)
管楽アンサンブル作品発掘に生涯務めた偉大なるクラリネット奏者
ドイツのクラリネット奏者で音楽学者でもあるディーター・クレッカー[1936-2011]。北西ドイツ音楽アカデミーで学び、多くのオーケストラのソロ・クラリネット奏者を務めたのち、ラジオ放送やコンサート・ソリストとして活躍。1962年以降、ヨーロッパ各地の図書館、修道院、城館などに眠る知られざるレパートリーを調査しはじめ、1969年代に18〜19世紀の様々な管楽器作品を復活させるため、一流オーケストラの首席奏者や音楽大学の教授たちによる「コンソルティウム・クラシクム」を設立しました。モーツァルトやハイドンなどだけでなく同時代の知られざる多くのハルモニームジークための作品や編曲の発掘、モーツァルトの偽作の調査と補筆などを行い、埋もれた傑作に新たなる命を吹き込んできました。各楽器の名人芸というだけでなく、独創的かつ首尾一貫した姿勢で、2011年5月に病に倒れるまで現役での活動を貫きました。
彼の追悼盤となるこのボックスは、「MD+G」に録音された数々の音源の中から、ベストなものが選ばれています。(ユニバーサルIMS)
【収録情報】
CD1
・ロッシーニ:管楽のための四重奏曲集(全6曲)
CD2
・フンメル:管楽のためのセレナーデ 変ホ長調
・フンメル:管楽のためのコンチェルティーノ ヘ長調
・フンメル:管楽六重奏曲ヘ長調
・フンメル:管楽のためのパルティータ 変ホ長調
CD3
・プレイエル:管楽八重奏曲変ロ長調
・プレイエル:管楽六重奏曲変ホ長調
・プレイエル:管楽六重奏曲変ロ長調
・プレイエル:管楽八重奏曲変ホ長調
CD4
・チェルニー:九重奏曲変ホ長調
・チェルニー:グランド・セレナーデ・コンチェルタンテ 変ホ長調 Op.126
CD5
・ハイドン/ヴィンチェンツォ・ガンバロ編曲:クラリネット四重奏曲第1〜3番
CD6
・モーツァルト:協奏交響曲変ホ長調 K.297b
・モーツァルト:コンサート・ロンド ニ長調 K.382による変奏曲(偽作?)
・モーツァルト:クラリネット協奏曲 K.C 14.06(偽作?)
CD7
【ポートレート集】
・ロッシーニ:『アルジェのイタリア女』序曲
・ハイドン/ヴィンチェンツォ・ガンバロ編曲:クラリネット四重奏曲第1番より
・モーツァルト:四重奏曲 K.370より
・ハイドン/フランツ・ロシナック編曲:四重奏曲第40番より
・プレイエル:六重奏曲より
・ヨハン・フリードリヒ・シューベルト:クラリネットとファゴットのための協奏曲より
・ドニゼッティ:セレナーデより
・ロッシーニ:管楽のための四重奏曲第1番より
・ヴェーバー:『魔弾の射手』序曲
・W.E.ハルトマン:セレナーデ Op.43より
・ドヴォルザーク:セレナーデ Op.44より
・C.P.E.バッハ:クラリネットとファゴットのためのデュエットより
・J.C.バッハ:管楽のためのシンフォニア第4番より
・フンメル:八重奏曲より
・モーツァルト:クラリネット五重奏曲イ長調 K.581より
・モーツァルト:四重奏曲 K.421より
・ロッシーニ:『チェネレントラ』序曲
ディーター・クレッカー(クラリネット、指揮)
コンソルティウム・クラシクム
チェコ・フィルハーモニー室内管弦楽団
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〈進歩〉と〈開発〉という西洋的理想がもたらした社会や生態系への破壊的帰結。相対主義的で歴史主義的な科学観を擁護する立場から、ギリシアの美術と思想を論じ、ガリレオとの教会の戦いを援護し、量子物理学の展開を探り、ポパーの独断を暴きつつ、西洋的理想を支える科学的合理主義を根源的に批判。
豊麗な交響詩と官能的なオペラ。「最新名曲解説全集」を作曲家別に増補再編。詳細な解説と豊富な譜例で、大作曲家の名曲を的確に理解できる。
原始に続き仏教美術・やまと絵・水墨画を生んだ上中古、障屏画と浮世絵・南画・写生画を育てた桃山江戸、和と洋を生かした近現代。書・建築・工芸・茶道をも含め世界性の中で考える。
芸術の変貌の哲学的・社会的意味、芸術と自然・身体・メディアとの関わり、芸術解釈の特性、市場・画商・美術館・アカデミーが果たす役割etc.芸術学の今日的射程を測定する。