震災、パンデミック、戦争で「死」が身近な現在、先人たちは「死」とどのように向き合っていたのか。
ゾフィア・ヤッフェのクララ・シューマン&ブラームス!
エリザベート王妃国際音楽コンクール2005のヴァイオリン部門第3位の実績を持ち、これまでにも「Genuin」レーベルや「NMC」レーベルなどからもCDがリリースされている女流ヴァイオリニスト、ゾフィア・ヤッフェ。40年間もの間、芸術面での友情関係にあったクララ・シューマン[1819-1896]とヨハネス・ブラームス[1833-1897]の作品を取り上げます。このアルバムで共演しているピアニスト、ビョルン・レーマンとは長年の間デュオを組んできたパートナーです。
ベルリンで生まれたゾフィア・ヤッフェは最初は両親にヴァイオリンを師事し、その後ハンス・アイスラー音楽大学で研鑽を積みました。エリザベート王妃国際音楽コンクール2005のヴァイオリン部門第3位のほか、ドイツ音楽コンクールやコンクール・オブ・ザ・イヤーなどの国際的なコンクールで数々の賞を受賞しています。現在は教育者としても活躍しており、フランクフルト音楽・舞台芸術大学の教授を務めています。(輸入元情報)
【収録情報】
● C.シューマン:ヴァイオリンとピアノのための3つのロマンス Op.22
● ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調 Op.78『雨の歌』
● ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.100
● ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調 Op.108
ゾフィア・ヤッフェ(ヴァイオリン)
ビョルン・レーマン(ピアノ)
録音時期:2016年9月28-30日、2017年2月24日
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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「はっきり言って、不可能への挑戦である。日本庭園は、刻一刻と変化してゆく。そのような動き続ける庭園を、どのようにアーカイヴ化するのか」。四季に応じてその姿を変え、一日のうちでも都度異なる表情を見せる日本庭園。生命が生まれる場であり、多様な要素で構成される日本庭園を、現代のテクノロジーを駆使してアーカイヴすることは可能か。またそれによってどのような諸相が新たに明らかになるか。日本文化研究の新鋭が論じる、日本の庭の本質とその新たな姿。
徳川家の重臣・井伊家の居城として、大坂城包囲のために生まれた彦根城。元和の大改造によって、戦う城から平和の象徴へと華麗な転身を遂げた国宝の城を探訪する。本来、城づくりは、城下町まで含めて計画されるもの。城下町には、江戸時代を通して君臨した井伊家による町割りや、武家・足軽の屋敷が今も受け継がれている。北国と東国から畿内へ入る玄関口だからこそ生まれた、独自の文化が根づく彦根。城めぐりをしたあとには、江戸時代から続く文化を味わう。城と城下町に秘められた本当の魅力を知るには、地元の達人に教わるのがよい。滋賀県の風物を題材にも取り入れる作家・姫野カオルコ氏に、彦根城と城下町の見どころを聞いた。
昔日と変わらない歴史的遺構を残しながらも再開発の波が街を少しずつ変化させ、ファシズム運動が不穏な高まりをみせていた百年前のイタリア。フランス人画家ドニはシチリア、ローマ、シエナ、フィレンツェ、ヴェネツィア、パドヴァ各地をめぐり、その旅を記録する中で、みずからの生きる時代の美術のゆくえを見定めていった。
新型コロナウイルス禍を経て、生命観を根底から問いなおす。日本記号学会四〇周年記念号。生命と記号は一見相反するようだが、二重らせんの発見以来、生命は情報・記号現象として考えられるようになった。機械生命論、分解と発酵の記号論、オートファジー、マルチスピーシーズ、テクノロジーとアートなど、記号学会ならではの視点から従来の生命観に転換を迫る。吉森保、藤原辰史、ドミニク・チェン、奥野克巳ら、いま注目の各氏を迎えた過去二大会の記録。
18世紀の多彩なソロ協奏曲を集めた『ヴィルトゥオーゾの芸術』第2弾
ドイツのルール地方の西部に位置するヴェストファーレンで活動する古楽アンサンブル、カテルヴァ・ムジカ。同団は、1998年にエルケ・ファブリ、ヴォルフガング・ファブリ夫妻によって設立。オリジナル楽器による演奏で、歴史的な音楽をただ蘇らせるだけではなく、現代的なアプローチを取り込んだ生き生きとした演奏で定評があります。
18世紀のソロ協奏曲を集めた『ヴィルトゥオーゾの芸術』第2弾 は、14歳のモーツァルトがロンドンを訪れた際に、J.C.バッハのソナタをピアノ協奏曲に編曲した作品からはじまります。ピアノ・パートはそのままに、若き天才の驚くべき才能でロココの宝石のような魅力的な作品に仕上げています。ヨハン・メルヒオール・モルター(1696-1765)の『ソナタ・グロッサ』は、トランペット、ティンパニ、オーボエ、弦楽器と様々な楽器を使用した祝祭感溢れる作品。フランティシェク・イラーネク(1698-1778)の非常に技巧的な『ヴァイオリン協奏曲』や美しいハーモニーが印象的なマルティン・ザイフェルト(1681-1745)の『オーボエ協奏曲』、そしてドイツで活躍しているリュート奏者、佐々木勇一がソリストとして参加するヨハン・ジギスムント・ヴァイス(1690-1737)の協奏曲。兄シルヴィウス・レオポルトの陰に隠れて忘れられていますが、このヨハン・ジギスムントのリュート協奏曲は、マンハイム楽派に先立つ音楽を聴くことができます。またヨゼフ・ヘフナー(19世紀前半)の、19世紀前半には画期的だったキートランペットをソロ楽器とした『序奏とポロネーズ』など多彩なプログラムが収録されています。(輸入元情報)
【収録情報】
1. モーツァルト:3つのピアノ協奏曲〜第3番変ホ長調 K.107(J.C.バッハのソナタ編曲)
2. ザイフェルト:オーボエ協奏曲ハ短調
3. J.S.ヴァイス:リュートと弦楽のための協奏曲ト短調
4. イラーネク:ヴァイオリン協奏曲イ長調
5. モルター:ソナタ・グロッサ(3トランペット、2オーボエ、ティンパニ、弦楽、通奏低音)
6. ヘフナー:キートランペットのための序奏とポロネーズ
アダ・タニール(チェンバロ)
ハンス・ハインリヒ・クリーゲル(オーボエ)
佐々木勇一(リュート)
エルケ・ファブリ(ヴァイオリン)
ペドロ・H・デ・ソウザ・ローサ(キートランペット)
カテルヴァ・ムジカ
録音時期:2022年6月2日、9月2,4日、10月27-29日
録音場所:マリエンミュンスター修道院
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND
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『1900年頃のパリの音楽』第4弾。フランスの至宝ローラン・ヴァグシャル!
「驚異的なカリスマを持つ異色のピアニスト」(ル・モンド)
フランス音楽の名盤を次々と生み出し、メディアからも絶賛されているピアニスト、ローラン・ヴァグシャルが奏でる1900年周辺の「ピアノの芸術」。エリック・オービエとの「コルネットの芸術」、ヴァンサン・リュカとの「フルートの芸術」、アレクサンドル・ガテとの「オーボエの芸術」に続くシリーズ第4弾です。
20世紀が幕を開けたとき、ピアノのレパートリーには後期ロマン派、新古典派、モダニズム、印象派、あるいはジャズなどさまざまな様式が混在し、大きな変化が起こっていました。それを証明する本作の多彩なプログラムは、最も生まれが早いサン=サーンスから1878年生まれのデュポンまで、1900年を超えて活動した作曲家の作品から選ばれています。
ヴァグシャルは、今や定番のレパートリーとなっているドビュッシー、ラヴェル、サティ、フォーレの有名作品で妙味のある演奏を聴かせつつ、デオダ・ド・セヴラックやメル・ボニ(メラニー・ボニ)、シャミナード、フローラン・シュミット、ガブリエル・デュポンといった、まだまだ一般の人々には知られていない作曲家の作品に光を当てています。フランス音楽の幅広いパノラマにおける、多様な音楽言語の探求を可能にする1枚です。
フランス音楽の解釈に情熱を注ぎ、忘れられた作曲家の熱心な擁護者でもあるローラン・ヴァグシャルは、これまでにサン=サーンス、フォーレ、フランク、ショーソン、ドビュッシー、さらにはマニャール、デュカス、ピエルネ、カプレ、ゴーベール、フローラン・シュミット、ヴィエルヌ、モーリス・エマニュエル、ジャン・クラ、フランセなどの録音(室内楽やピアノ曲)を残しており、彼のディスコグラフィは「Diapason」「Classica」「Gramophone」「The Guardian」といったメディアから絶賛されています。(輸入元情報)
【収録情報】
● シャミナード:秋 Op.35-2(6つの演奏会用練習曲より)
● サン=サーンス:アレグロ・アパッショナート
● デュポン:星のきらめき(『砂丘の家』より)
● セヴラック:吟遊詩人と落ち穂拾いの女(『セルダーニャ』より)
● サティ:ジムノペディ第1番
● サティ:ジュ・トゥ・ヴ
● ドビュッシー:ベルガマスク組曲(前奏曲、メヌエット、月の光、パスピエ)
● ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
● フォーレ:舟歌 第4番 Op.44
● フォーレ:即興曲 第5番 Op.102
● フローラン・シュミット:憂鬱(『夕べ』より)
● メル・ボニ:ポイベー Op.30
● メル・ボニ:メリザンド Op.109
ローラン・ヴァグシャル(ピアノ)
録音時期:2023年1月11,12日
録音場所:フランス、ムードン
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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