上へ下へ勢いよく飛び跳ねる魚。絵柄と背景が反転、魚へ変身する鳥。湧くように噴き出し、四方八方へ成長していくチョウの大群…。制作ノートや下絵、関係者の“証言”をもとに、その独自の画風が形成された経過を徹底追跡。美術と数学が華麗に結ばれた例がここにある。
戦後文学を代表する批評家である著者は、多年にわたる内外の映画批評を通して、独自のリアリズム理論を構築した。1950年代イタリアのネオ・リアリズム映画に始まるヴィスコンティ、ロッセリーニ、フェリーニらの卓越した映画技法をそれぞれの代表作について具体的に論じ、さらに日本映画の特質と可能性に言及する。時代を映す鏡として、今や最大の大衆文化に発展した映画への同時代批評の集大成。
組合闘争にゆれる本多銃砲火薬店。その工場に勤める花城由記子が、遺書をのこして失踪した。社長の1人息子・本多昭一と心中するというのだ。しかし、昭一の遺体が発見されてからも、その行方は杳として知れなかった-。ついに殺人犯人として指名手配をうける由記子。姿を消した姉を追って、花城佐紀子は必死の捜索をつづけるが…。本格、社会派、サスペンスの見事な融合。ロマンにあふれた作風で、笹沢ミステリの原点をなし、第14回日本推理作家協会賞を受けた傑作長編。
詩的感情と色彩感覚を音にした印象派の巨匠。詳細な解説と豊富な譜例で、大作曲家の名曲を的確に理解できる。
豊麗な交響詩と官能的なオペラ。「最新名曲解説全集」を作曲家別に増補再編。詳細な解説と豊富な譜例で、大作曲家の名曲を的確に理解できる。
「最新名曲解説全集」を作曲家別に増補再編。詳細な解説と豊富な譜例で大作曲家の名曲を的確に理解できる座右の書。
現在、クラシック音楽のイメージを塗りかえつつある古楽器演奏の潮流を拓いた、演奏実践と音楽史研究の新しいパラダイム。
プログラムは文学になりえるのか。芸術としてのプログラミングからTEXまで、コンピュータサイエンスの巨峰が明かすそのプログラミング哲学。
幽霊屋敷と呼ばれる古い西洋館に、たった一人で越してきた謎の女性。後藤由紀子というその美女と偶然知り合ったことから、ぼくは彼女をめぐる不思議な事件に巻き込まれていった…。思春期の少年が抱く憧れと恐れを鮮やかに描いた傑作中篇「美女の青い影」、気高い精神をもち、非行グループの凄まじい暴力にも決して屈しない少年、犬神明…。名作・ウルフガイシリーズの原型「悪徳学園」、新任の女教師が平和な高校を恐怖に陥れる殺戮の嵐「魔女の標的」など、情念の作家・平井和正の学園SFアンソロジー全七篇。
華人社会の伝統音楽から流行音楽まで大中華音楽文化圏の本質にせまる。
偏屈で漁師たちから恨まれている網元が、突堤の先端で射殺された。犯人は、どんなトリックで被害者を前から狙撃したのか。書下し表題作「見えない風景」ほか全5篇収録。放浪探偵・呪師霊太郎、映画探偵・相司卓間、そして謎の路上探偵…山田ミステリの名探偵が総登場でくりひろげる華麗な謎と論理の競演。著者初の本格ミステリ短篇集。
コンピュータ科学者、物理学者、生物学者、芸術家らが、それぞれの立場から21世紀科学の基本パラダイムを探る。うわさのメモリアル・シンポジウム“ATR会議”の全容を紹介。
48歳にして、ジャズのトリコになってしまった植草さん。その経緯をいきいきと描いた名篇「モダン・ジャズを聴いた600時間」をはじめ、コラージュ、漫画、現代美術などにかんする、胸躍るエッセイ群。
恐竜のタマゴからインディアン・ブレスレットまで100のアイデアとつくり方紹介。4歳から9歳の子どもと親がいっしょにつくるアート&クラフト。