天才、武満徹逝って一年、ここに彼の言葉を訊く。
名アンソロジストとして数々の怪奇小説集を編纂してきた鮎川哲也と、本格ミステリ作家としての作風とは対照的に、熱狂的な怪奇幻想小説のマニアである芦辺拓の二人が、自信を持って選び抜いた幻の怪奇探偵小説傑作集!染色体を改良して食用蛙の巨大化を計る老科学者の、隠された恐るべき企みとは?マッド・サイエンティストテーマの怪作「人喰い蝦蟇」や、戦時中に海の藻屑と消えたはずの妻が、魚の姿になって夜ごと夢枕に現れる鷲尾三郎の名作「魚臭」の他、鮎川哲也自身の珍しい怪獣小説「怪虫」を特別収録。
本書は、文字通り相場の舞台裏から相場を著したもので、相場の警句といったアフォリズムに溢れている。本書には、著者長年の経験に裏打ちされた成功するための技術と方法が述べられる。彼のアプローチはテクニカルよりもファンダメンタルズであり、また、心理が相場の価格変動に重要な役割を果たすと言う。実際、相場参加者の思惑や、ミスする理由を心理という切り口から腑分する必要がある。著者は言うー知性にのみ頼っていては相場で稼ぐことは難しい。
「よく生きる」とはどういうことか。愛と苦悩の末に「自分を生きる」ことを見出した老いの達人ヘッセに学ぶ成熟した人生。
本書は文化のなかで芸術、特に非言語的な文化としての芸術をとりあげて、それを通じて人間と社会をとらえようとする。われわれ人間にとって芸術とはいったい何なのか。どのような社会においても芸術が存在し、芸術を欠く文化が存在しないのはなぜなのか。このような疑問を社会学的に解き明かしていくことによって、実は芸術の社会学とは何かを明らかにし、さらにそれによって社会学的な研究自体を点検する。
本書では、著者たちが経験を通して得た文化事業への考え方と実践的ノウハウを、出来る限り詳しく、具体的に書き記す。
今や実生活…家庭・社会・健康・医療・スポーツ・武道など広範な分野で、普通の人たちが普通に“気”を使いこなす21世紀が、目前に迫っている。本書はそのよきガイド・ブックとして、“気”の先進国、中国やインドや日本で、それがどのような歴史をたどり、現実にどのような威力を発揮しているかを探訪し、どうしたら“気”の妙術を体得できるかを探求した。
芸術にルールはなくても、まずは知りたいその基本。幾何学形態や人体、動植物をモチーフに、デッサンの基礎から土、石、木、金属など素材別の制作や塑像制作まで、一流彫刻家が本書のために制作した作品を紹介し、そのすべての制作プロセスを追いながら立体造形の魅力を学ぶ。
文学作品や音楽・絵画は、なぜ私たちを魅了してやまないのだろうか?美の成立根拠を人間的主観の心の在り方のうちに求める、これまでの「近代主観主義的美学」では、芸術を十全に理解することはできない。生と世界内存在の真実が開示される場こそが芸術作品であり、その輝き(シャイネン)と現出(エルシャイネン)の結果が美(シェーン)となるのではないのか。アリストテレスの『詩学』から始めて、ニーチェ、ハイデッガー、ガダマーへと至る「存在論的美学」の太い系譜を辿り、また翻って、美を希求する人間の動機を探るべくフロイト、ユングを検討し、カント、ショーペンハウアーの芸術論、人間論、情念論を存在論をもって再評価する。
ガンを告知された妻のため祈りをこめてベテラン作家が毎日一話ずつ書き続けるふしぎでユニークなショートショート集。
20世紀最大のブラック・ヒーロー!モダン・ジャズからヒップ・ホップまで。ニューヨーク黒人街からブラック・アフリカへ。ジャズに宿る美の力で、黒人文化の中枢=20世紀芸術の前衛を走り続けた孤高のブラック・ヒーローの魂の軌跡。
つる性植物を楽しむ庭。
古今東西テーマ別文学全集。芸術家、世にも不思議な人々による世にも不思議な人々の肖像。