詩を使って身体を解剖し、機能を開拓するー20世紀最大の詩人ポール・ヴァレリーが夢見た「純粋性」とは何だったのか。『カイエ』等の膨大な断片から、作品論、時間論、身体論を再構成する作業を通じて、その謎に迫る。気鋭の研究者による画期的なヴァレリー論。
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三山佳依から見たタイの色“山吹色・藍海松茶色”、日本の色“銀鼠色・里桜色”、そして、色であって色でない白“白練色”。プラープダー・ユンから見たタイの色“Magenta・Green”、日本の色“Orange brown・Pale blue”、そして、色であって色でない白“Ghost white”。
「-5000年前からわれわれイノシシは人間のギセイになっている。ヤマガタとミヤギの仲間にもあつまってもらおう。そしてみえない灰のついたものをぜんぶ食べつくしてやろう!」とイノシシの王様はいいました…生きる希望をめぐる物語。
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天才作家・風太郎が若き日に書いた、短篇7作を新発見!プロになる以前に書かれたノート一冊分の習作と、未発表の原稿を収録する貴重な作品集!
つくって楽しい!もらって嬉しい!カリグラフィーとは、欧文を装飾的に書く西洋の書道のこと。いま、ブレイク中の文房具「カラー筆ペン」で、らくらくレッスン。カラフルでおしゃれな手作りカードが、生活を彩ります!
年金生活者で独り暮らしの主人公の自宅に、「われわれの贈り物で、死んで下さい」と書かれた異様な手紙が届けられた。世界中で、差出人不明の卵型の自殺器と手紙がばらまかれる。キャップを外すと中に針があり、それを自分の体に刺すと、一瞬にして死ぬことが出来る。徐々に人口が減り始め、“死”が日常になる…終末SFの傑作「自殺卵」ほか書き下ろし「退院前」、「とりこ」の2作を収録した全8編!
浮世絵に憧れ芸者に恋をし絵を描きそして…!夢か?現実か?ゴッホが日本にやってきた!
遺言書をめぐる「一澤帆布事件」、脅迫状がカギを握る「狭山事件」…奇跡の逆転判決を導いた筆跡鑑定の真実とは。驚愕の裁判の裏側を公開。
芸術とは何か、人間とは何かーこのストレートで根源的な問いに答えたのが、本書です。「絵画に余白は必要か?」「作品の価格はどう決まるか?」「インターネットは芸術をどう変えたか?」「芸術家は才能か技術か?」「人間はなぜ絵画を描くのか?」など147の質問に、画家・千住博がていねいに答えます。また、「究極の日本画5作品」「究極の西洋画5作品」などをカラーで紹介、「美」を楽しみながら、その本質に迫ります。
フーコーの生政治論にはそれと表裏一体をなす「生存の美学」という理念が存在する。自己への働きかけによる自己自身の変形、そして自らの生をひとつの芸術作品にするということ。いまだ論じられることの少ないこのテーマは、美学的な主題を多く扱ったフーコーの前期と、主体や権力を扱った後期を内在的に結ぶ糸となる。蝶番となるキーワードは「外」。本書では、フーコーの主要な著作・講義録はもちろん、ドゥルーズが主体化の新たな様態を指し示す「アクチュアルなもの」の問題系を見出したインタビューや対談なども含めて、細やかに探究する。イタリア現代思想の成果をも取り込みつつ、主体、権力と抵抗、統治、真理などフーコーの主要概念の再検討をくぐり抜け、その思想の全体をひとつの「美学」として丹念に、そして鮮やかに描き出す新鋭の成果。
ことばの美しさとは何か。日本語を読むとはどういうことか。日本人にとって近代とは何だったのか。本書では、読解の実践的なテクニックとならび、日本近代文学が向き合わざるをえなかったこうした問いにまで、作品を引きつつ考察をくりひろげる。巻末には、現代文の読解に不可欠な概念を解説した便利な用語集つき。