『日本・現代・美術』の著者が、モダン・アートの最先端を挑発する批評の冒険。
サッカーを「しゃべる」立場からの、これまでにない新鮮なサッカー論。実況中継の神髄から日本のサッカー文化まで…サッカーの見方がガラリと変わる1冊。
完走を目指す主婦・綱島幸子、そんな母と併走する海人、沿道から応援する夫・大造と娘のなぎさ。4人は一丸となって「湘南国際マラソン」に挑む。一家が大会を通じて知り合った参加者・染川夏乃。彼女の父・義介もまた、「湘南ランナーズ・ハイ」のメンバーとしてレースに参加していた-。家族の絆、ランナー同士の友情、自己との戦い…そして突然訪れる驚愕と感動。“怪奇小説家=倉阪鬼一郎”のイメージを鮮やかに覆す、衝撃のマラソン・ミステリー。
もしある日人類が忽然と消えたら、地球には一体何が起きるのだろう。地上を覆う人工物、自然、生命がたどる運命は?私たちが環境に与えてきたダメージはどう癒えるのか?そしてこの星が消滅した後も宇宙を漂い続ける、人類最後の痕跡とは?世界をまたにかけた実地調査と科学資料を駆使して放つ、類まれなる未来予測の書にして究極の環境本。あなたの世界を見る目を変えるベストセラー・ノンフィクション、待望の文庫化。
人間らしさとはなにか?どこがユニークなのか?先端科学の解答がここにある。意識、言語、社会、倫理、芸術、コミュニケーション、心と体、サイボーグ化ー“人間”に秘められた大いなる謎を明かすべく、脳神経科学の第一人者が、満を持して放つ渾身の書。人間探究のサイエンスとしての脳科学の到達点。
日本にある全大学773校+国内外の各種学校を合計1100校取材。大学のナマ情報・裏話を4400本&職業情報・業界情報を530項目掲載。主要19業界の「職場の実情」「受験モデルプラン」、130職種の年収を徹底解説。仕事・業界のことがよくわかる参考図書・漫画を220冊紹介。
サッカージャーナリズムのカリスマが語る、南アW杯の実像!目からウロコ、大会の見方がガラリと変わる1冊。
「modern juce」編集発行人・近代ナリコとネット古書店「海月書林」店主・市川慎子。『本』がなければ始まらないふたりの『本』がある限りとまらないおしゃべり。
絵画や音楽、映画、文字を通して他人への思いを伝えることーそれが芸術の大きな役割。人と人が仲良くする知恵でもある。世界を舞台に活躍する日本画家が、芸術についてやさしく語る。
八島財閥の放蕩息子・杉彦に見初められ、玉の輿に乗った売れっ子ストリッパーミミイ・ローイこと漣子は、悪意と欲望が澱む上流階級の伏魔殿で孤軍奮闘していた。そんな折、八島家当主・龍之助が殺される。だが、まさか犯人が愛する夫の杉彦だったとは。死刑の判決を覆すべく、必死の調査を続ける漣子と仲間たち。新たな弁護側の証人は、果たして見つかるのか?驚異のトリックでミステリ史上に残る不朽の名作、ついに登場。ほかに単行本未収録短篇「深い水」を併せて収める。
いまや芸術は「無価値・無内容」なのか?ボードリヤールによる挑発的現代アート論。
宿泊客をワクワクさせるドラマチックなホテル、旅行者を驚かす大胆な造りの空港、人々の熱狂を後押しする斬新な外観のスタジアム、それ自体がアートとなっている美術館や博物館など、見る者を圧倒するような、独創的かつ美しいデザインの建物を厳選し一冊にまとめました。
自在に動く長い鼻、大きな耳をパタパタ動かし、優しいまなざしをした、地上最大の哺乳類にして動物園の人気者。そんなゾウのことを知らない人は、おそらくいない。超メジャーなゾウだが、体のつくりや野生での暮らしぶりについて、どのくらいご存じだろうか。あるいは、低周波音を使ったコミュニケーション能力、記憶力、絵を描く能力、足し算をする能力といった知能についてはどうだろう。本書では、知ってるようで知らないゾウの魅力を、ゾウ愛にあふれる著者があたたかな筆致で語り尽くす。
トヨタの生産現場、デンソーでの研究開発、ユーザーによる新しい用途開発、そして、世界中のスマートフォンへ。日本発で国際標準になった稀有なイノベーション、50年の記録。
犯罪の予測に警察はアルゴリズムを使っている。被告の量刑を決めるために、裁判官もアルゴリズムを使っている。医師が自身の診断より優先させるアルゴリズム、倫理観を問われる自動運転車のアルゴリズム、芸術を数値化するアルゴリズム、民主主義を揺るがすほどの権力を握るアルゴリズムもある。人の判断より機械の判断を優先させるべきなのか?どんなときに機械に頼りたくなる気持ちを抑えるべきなのか?その答えを見つけるために、アルゴリズムをこじ開けて、その限界を見極めよう。
「週刊アロー」の記者高坂昭吾は、台風の夜、子供がマンホールに落ちて死亡する事件に遭遇し、その時知り合った高校生稲村慎司からふしぎな話を聞いた。慎司は超常能力者なのか?数日後、高坂は慎司の従兄織田直也の訪問をうけた。彼もまたサイキックか?そんなある日、高坂の昔の婚約者が誘拐された。しかも犯人は、高坂に身代金を持参せよというのだ。一方、慎司は何者かに襲われ重傷を負った。事件は次々と意外な方向に進展する…。
バリを訪れた人々を惹きつけるバリ絵画、ケチャ・ダンス、バロンとランダの闘争を中心にした呪術劇チャロナラン…。これらはロシア生まれのドイツ人がバリ人と共につくったものだった。彼は自ら絵を描き、写真を撮り、チャーリー・チャップリン、コバルビアス、ミード、ベイトソンらの案内役をも務めている。そして、日本軍の爆撃により四十七歳で不思議な生涯を閉じた。最良のものをバリに捧げた男の人生をたどり、“美と祝祭の島”“陶酔の島”の秘密に迫る。
メディアと芸術は、深いかかわりをもちながら発展してきた。十五世紀の印刷技術や十九世紀の写真・映像技術の出現は、当時の芸術に大きな影響を与えた。そして今日のデジタル技術の発達は芸術表現に革新的な変化をもたらし、六〇年代のコンピュータ・アートから、現代のインタラクティブで人間の五感を拡張するアートまで、新たな美のスタイルを生み続けている。また、かつての古典の名作も現代のデジタル処理によって、メディア・アートに進化しつつある。こうした現象は人間の感性にどのような影響を与えていくのか、私たちは今日のデジタル化社会にアートをどう捉えていくのか。さまざまな視座から論じる。
仁木悦子の名探偵・三影潤の全事件。第一回乱歩賞作家・仁木悦子。著者としては異色のハードボイルドタッチでありながら、本格派作家の本領も存分に発揮した、ユニークな探偵物語。