深堀隆介代表作「金魚酒」20年分の軌跡。
かならずしも自分で筆を握り絵具を塗ったり、楽器をいじったり、あるいは原稿用紙に字を書きなぐったりしなくても、十分に創造の場はある。創造するということは、なにかものをつくることばかりではない。生きがいをどのようにあふれさせるか、自分の充実した生命、エネルギーをどうやって表現していくか。それは実際の形、色、音にならなくても、心のなかですでに創作が行われているのだと考えていい。
「自分の眼」でものを見る力を養う39のヒント!おすすめの美術館リスト100。
「アウトサイダー・アート」とは、精神病患者や幻視家など、正規の美術教育を受けていない独学自修の作り手たちによる作品を指す。20世紀初頭にヨーロッパの精神科医たちによって「発見」されたこの芸術は、パウル・クレー、マックス・エルンスト等の前衛芸術家たちにも多大な影響を与えた。戦後には、フランスの画家ジャン・デュビュッフェがヨーロッパ各地から作品を収集し、それを「アール・ブリュット(生の芸術)」と呼んで賞賛したことから「価値」が高まった。近年、日本でもそれらの作品への関心が急速に高まりつつある中、モダン・アートが置き忘れてきた「もうひとつのアート」の魅力に迫る。
芸術は…苦悩か、快楽か、爆発か?創造する脳の力とはー。10人のクリエイターとの対話集。
二〇〇七年度のビジュアルデザイン学科における祖父江慎、藤田重信、加島卓、鈴木広光の四氏による「特別講義」をまとめたもの。
『生物と無生物のあいだ』『動的平衡』の著者が科学の言葉で解き明かす、芸術深読み論。
味噌、醤油、ヨーグルト、日本酒、ワインなど、世界中にある発酵食品。著者はあるきっかけで“発酵”に魅せられ、日本だけでなく世界各地に伝承された美味なる食品を求めて旅をした。発酵の仕組みや人間と微生物との関わりを学ぶ中で発見したのは、発酵には未来と過去があり、“微生物と人間の共存”は社会を見直すキーワードそのものだったということ。生物学、哲学、芸術、文化人類学などの専門用語を平易に解説。
ビジネス一筋だった会計士・田中靖浩さんがアートをもっと勉強するために画商・山本豊津さんのもとへ。「価値のつくり方」を絵画に求めるビジネスパーソン、「お金のしくみ」を知りたい美術関係者。驚くほど面白く、そして深遠な、お金とアートの異色の対談がスタートします!
天使?悪魔?「ユーチューブ」とは一体何者なのか?起業にいたるプロセスを克明に描写。そのビジネスモデルと強みの源泉を大公開。なぜ世界中のハートをわしづかみにしてやまないのか、その魅力の核心に迫る。エンターテインメント業界、放送業界、広告業界との関係とその未来像が理解できる。ユーチューブの経営原理を通じて、日本経済から世界経済の流れまで、いもづる式に腑に落ちる。ウェブ2.0時代の技術特性とビジネスとの関係が明らかになる。
平凡な生活に疲れ学生時代を懐かしく思う清太郎は、往時の行きつけのスナックに足を向けた。しかし、まさかそこで昭和42年の世界に紛れこんでしまおうとは。ノスタルジアに満ちた「1967空間」をはじめ、「おもいでエマノン」「梨湖という虚像」など、SF短篇の娯しみを満喫させる全12篇。発表と同時に古典となった、まさに珠玉のデビュー作「美亜へ贈る真珠」から、単行本未収録の最新作「トラルファマドールを遠く離れて」まで、梶尾SFの粋を初めて集大成した、リリカルロマンの傑作集。
虚と実が溶け合った職人芸が花開く舞台。誰でも知ってる帝国ホテル、誰も知らない帝国ホテル…現場の仕事人から炙り出される、一二〇年の歴史と伝統が生んだ、摩訶不思議な文化の砦。
紅茶に溶ける金属製スプーンがあるって本当?空調ダクトを清潔に保つ素材は?ネオン管が光るのはなぜ?戦闘機に最適な金属は?そもそも周期表の順番はなにで決まる?万物を構成するたった100種類余りの元素がもたらす不思議な自然現象。その謎解きに奔走する古今東西の科学者たちや諸刃の剣となりうる科学技術の光と影など、元素周期表に凝縮された歴史を繙く比類なきポピュラー・サイエンス。
宇宙のはじまりはカップからこぼれたコーヒー?人間が豚を食べられるのは遺伝子のおかげ?作家、小川洋子が様々な分野で活躍する科学のスペシャリスト7人にインタビュー。科学の不思議を解き明かすため、日々研究に打ち込むひとびとの真摯な姿に迫る。そこから見えてきた興味深い成果の数々とは。ふとした疑問から巨大な謎まで、科学に関するあなたの『?』を解決する珠玉の入門書。
人間の活動はすべて、私たちのDNAのなかに検証できる痕跡を残す。そのDNAが記録する物語が音楽のことであれ、スポーツのことであれ、無節操な病原菌のことであれ、それらの話がトータルで、地球上の人類誕生にまつわる遠大で入り組んだ物語になっている。そして私たちが自然の最高の誇りであると同時に、自然の最も不合理な産物でもあるのはなぜか、その理由を教えてくれる。愛も、才能も、闘いもーDNAに刻まれた人類の歴史をひも解く全米ベストセラー・ノンフィクション!
正解のない時代を生き抜くために必須のチカラ。「比べる」「作る」「意味を知っている」一生役立つ3つの武器が身につく!!
芸術創造の長い歴史のうえで芸術の保護者たるパトロンの果たした役割は大きい。富と権力を誇るルネッサンスの王侯貴族や教会、新興の近代市民階級、コレクターや画商、現代の政府・企業。彼らは芸術のあり方にどんな影響を与えたのか?美術館や展覧会が登場した意味とは?社会的・経済的担い手とのかかわりに光をあてるユニークな美術史。
「人工知能に哲学を教えたら」-このタイトルでおわかりのように、本書は「人工知能に哲学を教えてみたら、いったいどうなるか。考えてみよう!」という思考実験の本です。思考実験とは、いわば頭の中で試してみるもの…でも、ここで反論の声が聞こえてきそうですね。「そもそも人工知能に哲学なんてできるの?考えるだけ時間の無駄じゃない??」-まずその疑問に答えるために、さっそく本書に入ることにしましょう。