宝くじ売場、パラソルの靴みがき屋…。「起きて半畳」を広大な空間にする達人、あふれる情熱と個性の結晶を、建築探検家が体当たり取材。狭い日本をとことん面白くするヒントが、ここにある。「コンパクト建築」探訪記。
1972年に田中光二、1974年に山田正紀ー。大型新人の登場が相次ぐ一方、『日本沈没』が国民的ベストセラーに!陣容を整えた国産SF界が名実ともに黄金期を迎える。
アナログからデジタルへ、その波を乗り越えた証人として、具体的、かつ温かいまなざしで、半世紀におよぶ日本のメディア・アートの歩みを俯瞰する、著者初の書きおろし。
作家ブルガーコフ、詩人マンデリシターム、詩人マヤコフスキー、作家ゴーリキー、作曲家ショスタコーヴィチ、映画監督エイゼンシテイン。スターリンによる大粛清の時代をかい潜った六人の作家や芸術家たちは、「独裁」といかに闘い、サヴァイヴしたのか?一九九〇年代以降に公開された文献をもとにその真相に迫る、著者入魂の大佛次郎賞受賞作。二〇世紀初頭の終末論的熱狂を考察した『終末と革命のロシア・ルネサンス』の続編。
名著・名作の宝庫、岩波文庫は実は「傑作挿し絵」のWonderlandだった。
街中にこんなに科学技術があふれかえっているのに、私たちは科学に対してある距離感を感じている。それはなぜか?本書は、芸術、文学から介護、はたまた政治など異分野の第一人者たちが、科学とどう接しているか、科学についてどう考えているかを探り出す試みである。脱線、寄り道も無駄じゃない。生活現場の実感と科学技術の普遍とを行き来する一二の対話のなかに、今まで気づかなかったものが見えてくる。
パブロ・カザルス(チェロ奏者)、ラフマニノフ、リパッティ、佐渡裕、舘野泉、フジコ・ヘミングほか、名音楽家があなたに贈る“いつも手元に置きたい”名言の数々。
イタリア・ルネサンスの美術を知るうえで最も重要、かつ読み物としての面白さを兼ね備えたヴァザーリの『芸術家列伝』は、ダンテの『神曲』とならぶ古典として知られている。その中より前期ルネサンスを代表する九名の画家の伝記を収録。
日常をより豊かに人間らしく生きるためにー究極のライフスキル(生き方の技術)としてのアレクサンダー・テクニーク、その原理と実践法のすべて。
現役ながらすでに伝説、現代最高のソプラノ歌手エディタ・グルベローヴァ、初の本格的評伝。グルベローヴァ自身の言葉を多く引用し、彼女への密着取材をもとに完成された、半自伝的評伝。グルベローヴァの芸術の本質を解き明かし、その実像に肉迫する。
『週刊文春』の人気連載「家の履歴書」において、著者・斎藤明美が記者時代から現在までに取材・執筆した中から「文化人・芸術家」たち38名をセレクト。波乱に満ちた人生の節々に、それぞれの「家」はあった。
心揺さぶる熊井映画には、欠かせない人物がいる。それは、監督がつねに意見を求め、シナリオの協力をあおいだ妻だった。夫と二人三脚で駆けぬけた著者が、様々な人たちとの出会いと、制作エピソードを中心に、かけがえのない日々を今ふりかえる。
あなたはダルビッシュ有のフルネームが、実はとても長いことを知っているだろうか?マツコ・デラックスの「デラックス」の意味を考えたことがあるだろうか?知っていれば絶対に使いたくなる話のネタを集めた雑学本の決定版。AKB48やスカイツリーなどの最旬ネタから、お金、食べ物、セックス、スポーツ、歴史、経済まで、あらゆるネタを網羅した500ページ超。この一冊で、もう話のネタには困らない。完全保存版。
第一の事件ではおかめ、第二の事件ではひょっとこ、第三の事件では般若のお面が被害者の顔に被せられていた…奥多摩のほとりにある山荘で起きた奇妙な殺人事件『おかめ・ひょっとこ・般若の面』、東京からマリアナ諸島までの豪華遊覧船での旅行で2人の乗客が殺された…被害者の掌に握られていた黒いチェスの駒が意味するものとは?『騎士と僧正』…。など収録作全6編。巻末には作品解説のほか、単行本初収録の推理短編「あなたは名探偵になれるか」やシナリオリスト、鮎川哲也自身の当時の回想を収録。
生命科学、医学、社会学、経済学、そして、政治学。あらゆる知の最新の達成を渉猟し、法・政治・制度といった現実の問題を真正面から考え続けてきた哲学者が、研ぎ澄まされた言葉で「生」を描きだす。
なんで、どうして、こうなった?ホテル、オフィスビル、タワー、博物館、公共施設など圧巻の100棟。街の景観まったく無視の、世界各地の「珍」建築が集合。
相対するものたちの交錯と混沌を幻想的に描き出した表題作、連作「顔師・連太郎と五つの謎」ほか変幻自在の4篇を収録。