近作YOKOOポスターに秘められた謎!横尾忠則は生命の、死の、夢の、そして愛の本質を探し求め、リアリティの過去、現在そして未来の世界を拡げている。精神の予言者として、彼は我々の不安な魂のための根気強い癒し人となっている。彼は、感情生活を反映させることで、驚くべき絵画的形象で表現された魂の永遠の平穏に通じる道を拓くのだ。
美を産み、美を感じる心の営みは、文化を超えて共通の生物学的な基礎をもつ-脳科学者、文化人類学者、認知科学者がひらく知のフロンティア。
分子を越える分子といわれる超分子とは何か?複数の分子を弱い力で相互作用させ、高秩序・新機能をひきだしたもの、それが超分子である。フラーレンやカーボンナノチューブ、分子膜などのユニークな分子の単位を使って、形態が興味深いだけでなく、新しい分子機械の開発にもつながると期待される。未来を語るにふさわしい熱気あふれる若い学問を、第一線の研究者が平易に語る。
本書は、伝統セラミックス、先進セラミックス、そして天然セラミックスについて総合的に解説した最初の成書。そしてハイテクからローテクまでセラミックスの全般について新しい概念を提示している。
聖なる女性の再発見。太古の時代から現代にいたる世界各地の女神像99点を収録。その歴史的・神話学的・人類学的・スピリチュアルな背景を美しい文章で解説し、いのちを産み育む女性のうちに息づく叡智と力強さ、創造性、セクシュアリティを21世紀に甦らせる。
ウズベキスタンの“スタン”って何?バンジージャンプの“バンジー”とは?家のほこりはどこから現れる?鳥が無重力状態で飛んだとしたら?-人に聞くのは恥ずかしい、でも気になって仕方がない。そんな疑問の解決は、どうぞ雑学新聞にお任せください!読者から次々と寄せられる難問奇問に、新聞記者が徹底取材でビシッと回答。アッと驚く意外な知識がてんこ盛り。
大学建築界で出色の石山修武研究室。いかなる人が集い、何が考えられ、何を語り合い、いかに実践に結びつけられているのか。はじめて聖域に踏込んだ迫真のルポルタージュ。
ピカソは、「キュビスム」とよばれる新しい表現方法や、戦争を激しく批判した壁画『ゲルニカ』などを生み出した天才芸術家だよ。
数学を細かい単元に分解して、その並び替えばかりをやってきた一部の数学教育学者やそうした活動を許した数学者、そして検定教科書を無批判に教えてきた数学の先生によって数学嫌いはつくられた。数学嫌いは教育の犠牲者である。数学への偏見をなくしかつ数学愛好者に答える雑誌に連載されたエッセイ。
時は室町後期の南北朝時代ー。隣接しながら敵対関係あった大和の柳生と伊賀の服部は、奇妙な形で和合しようとしていた。たがいに三人の男女を選び交合合戦を行い、敗者が勝者に嫁入りもしくは婿入りする、というのだ。だが、この試合は、やがて三種の神器を争奪する南朝と北朝の代理戦争へと発展していくのだった…。柳生に剣法、伊賀に忍法が誕生した由来を描く、その名も『忍法創世記』!忍法帖と室町ものをつなぐ幻の長篇、待望の初刊行。
怪談のプロ作家、魔界の使者といわれる著者がデビュー以前に語った血も凍るホラー全篇収録。これぞ地獄へのガイドブック。
感性と知性を統合させる教育改革の原典!教育・心理・造形の諸分野を横断する本書には、21世紀の「希望の原理」がある。
貴婦人たちのドラマティックな生涯と、心豊かなテーブル芸術を愉しむ!世界で初めての食卓芸術の本。
本書はドイツ系美術史学の若き俊秀が前代未聞のスタイルで構成してみせた「20世紀芸術学講義」の第1弾である。
北海道美唄市。閉山となった炭鉱の学校跡地に、まったく新しい芸術空間が生まれつつある。同市出身の世界的彫刻家・安田侃が目指すのは、時空を超えた自然と人と彫刻の融合。アートによる地域再生の現場を、写真家・村井修の写真を中心に初めてまとめた。村野藤吾賞受賞。
なぜ、殺されたのか。なぜ、生き延びねばならなかったのか。革命の夢と大テロルを潜り、恐怖の詩神スターリンと対話した、芸術家と表現の運命。謀殺か、自殺か、病死か。ようやく公開された裁判記録や検事調書を解読し、もろもろの証言や作家自身の遺作に耳をすまして、その死の真相に迫る。