芸術市場は本当に1%なのか。戦略的なマーケティングが、集客力だけでなく顧客満足度をアップさせる。理論と実践方法をわかりやすく解いた入門書。
フロイトは大のイタリア通であった。鉄道恐怖をかかえながらも、生涯で二十回以上も長靴の半島へ足を踏みいれている。そして驚くことに、『夢判断』をはじめフロイトが精神分析理論を構築する重要な契機のことごとくにおいて、イタリアが大きな影を落としている。本書は、旅行中の膨大な書簡からフロイトのイタリア体験を再構成し、芸術強迫、考古学偏愛、骨董蒐集、食通、買物好きなど、その旅の内実を徴候的に読み解いたうえで、フロイトの主要テクストを詳細かつ大胆に検討する。
ロゼッタストーン発見と解読のすべて。石発見の歴史から、シャンポリオンほか多くの解読のドラマまで、ロゼッタストーン解読史の最良の入門書。
ヤマ文明のチチェン・イッツァというピラミッド。この古代の遺跡から、当時の人々が現代の技術でもたちうちできない高度な天文学的知識をもっていたことがわかった。遺跡に限らず、世界には様々な「謎」をもった有名な建築物がいくつもある。ケルン大聖堂、モン・サン・ミッシェル…さらには東京駅まで。本書は、その謎を解きつつ、建築に隠されたメッセージを読み解く奇想建築案内である。
ユーロ=アジア世界をまたぐケルト文明。ケルトの人生と精神から生まれた目くるめく作品群の神秘に画期的な視野と丹念な記述で迫る。
数学は多くの学問や技術を支える言語としての働きを持っている。そのため、数学を考えるときに自分の持っている知識を総動員して「分からないことを分かるよう」に努力することは、実は多くの分野に応用することができる。そのような意味で、数学を学ぶことは、将来社会にでて活躍する基礎を作る上で重要な働きをする。また、逆に多くの学問や技術の要請を受けて数学は発展してきた。数学を学ぶためには、こうした他分野との結びつきを知っておくことは重要なことである。本書は数学の持つこうした側面を積極的に取りあげ、私たちが中学・高校で学ぶ数学がどのような拡がりを持っているのかを示し、数学的に考えることの意味を記した。
平成4年度から平成20年度の過去問を収録。
マティス、ランボー、コクトー…文人・画家ゆかりの町を行くー芸術家たちの足跡と、知られざるエピソード。
アール・ヌーボー建築の魅力を伝えた専門書は世の中にあまたに存在するが、カメラマンの視点で捉えたガイドブックは本書が初めてである。彼はイタリア・ミラノから公共機関の交通のみを利用して、ヨーロッパ各地を巡り、アール・ヌーボー建築の素晴らしさを撮り続けた。デジタルカメラが主流になった今日ではあるが、銀塩写真=アナログ写真の醸し出す色合いや圧倒的な迫力は、デジタル写真とは一線を画すものであり、100年経過した今でも建物の存在感を伝えてくれる。
答えなき生の根源的問い。それを引き受ける者は?社会と人性に対し芸術はどう作用しているか?効用を尋ねる遍歴の果てに次第に浮かび上がる、形なき独自の「使命」と「有用性」。日本学術振興会人社プロジェクトの成果。
1960年代-『私は貝になりたい』『七人の刑事』『ウルトラマン』『陽のあたる坂道』『遠くへ行きたい』…荒野を拓いてきた若者たちの夢と修羅のテレビ史。
日本に住み、英語を教えて20年。「英語は苦手で」「文法がダメなんです」-そんな英語恐怖症からバイリンガルまで、日本人の英語を温かく、鋭く観察してきた著者による好評エッセイ第2弾。
平成7年度から平成20年度の過去問を収録。
飯碗。ゴブレット、銘々皿、湯呑、徳利を作ろう。
日本人の敏捷性と持久力は世界でもトップクラス!育成環境しだいで日本人の身体はもっと強く、大きくなる!駆け引きを身につけ、長所を活かせば日本は世界に勝てる!フィジカルコーチでありながら、S級ライセンスを持ち、サッカー、フィジカルの両面を熟知する著者だからこそ語れる、これまでにない日本サッカー強化論。
最高の音で楽しむために!
インドひと筋。女たちの育む美の世界に魅せられ、ひとり大地を行く。-楽園に心の闇を映すミティラーの民俗画、赤土の谷にはるかな夢を描くシャーンティニケタンの画学生、まばゆい白さに孤独な魂をこめるサルグジャの土人形、針の痛みに命を託す先住民バイガの入れ墨。
地獄絵や浮世絵、仏教建築などの古典美術から、現代美術の池田満寿夫や日本画の加山又造、人形の四谷シモン、舞踏の土方巽、状況劇場の唐十郎など、日本の芸術について澁澤が書いたエッセイをすべて収録した集成。「おのれの城に閉じこもり、小さな壁の孔から、自分だけの光輝く現実を眺めている、徹底的に反時代的な画家」だけに興味を抱いた著者の世界観をたどる。