「自然との共生」は今日すでにイデオロギー化しつつある。本書は自然の概念を「外なる自然」のみならず、感情や衝動などのわれわれの「内なる自然」とも解し、西洋近代の美学芸術理論のうちに、人間の自然支配への反省に基づく内外の自然との和解の理念を探ろうとしたものである。自然との共生のルーツともいうべきこの思想は、カント、シラー、アドルノなどの美学芸術理論のうちにすでに含まれていることを論証する。
思考の極みへ。表現の限界へ。言語の彼方へ。東大駒場の俊英教官たちが、教養学部学生を前に考え抜き、語り尽くした臨界点。
本書では、保存・修復に携わる専門家の話を交えて、美術・歴史・科学といった視点から日本画の世界を広く見渡し、その魅力と本質に迫る。そしてさらに、日本画の伝統がどのようにのちの世に伝えられようとしているのか、そうした点にも丁寧に触れている。
オーディオ総合月刊誌『MJ無線と実験』に長期連載中の「HiFi追求リスニングルームの夢」から、和室、洋間、そして専用に設計された個性的な部屋を、1989〜2002年に掲載されたなかから選んだリスニングルームの数々。
世界の一流選手・名監督の技と術という、サッカーのプロならではの繊細で奥深い領域に迫る。
イタリア語を始めたい人、イタリア語力をつけたい人に贈る収録語数6500の分野別単語帳。
日本の「現代美術」が急速に変貌している。「現代美術」という枠組をリセットする試みとして水戸芸術館で開催された「日本ゼロ年」をひとつのきっかけとして、村上隆の提唱するコンセプト「スーパーフラット」、美術界のイベントとしては空前の入場者数を記録した横浜トリエンナーレ、奈良美智ブームなどの現象がその変貌を示唆し、さらに9・11の同時多発テロがアートの世界を根底からゆさぶる。いまアートの「可能性の中心」はどこにあるのか?水戸(1999年)を起点にし、同時多発テロのニューヨーク(2001年)を経験した批評的想像力は、ヒロシマ・ナガサキ(1945年)へと歴史の流れを遡り、いまだ封印されている「日本・現代・美術」の〈爆心地〉ともいうべき「戦争画」へと向かう。「グラウンド・ゼロ」をキーワードに、マンガ、アニメ、格闘技などの世界を巻き込みながら展開されるスリリングな同時代美術評論。
哲学を文学に変え、文学を哲学に変える20世紀のモラリスト。
上演権は誰のもの?公演委託契約のポイントは?宣伝・広告に写真を使うには?公演中の事故の責任は?出演者等への支払いと税務処理は?たくさんの職種が関わる舞台芸術。トラブルにならないために、これだけは知っておきたい基礎知識とQ&A。アートマネジメントのサポートブック決定版。
芸術カウンセリングはファンタジーやイメージを患者と共有しようとする心理療法だ。
芸術を通して世界から大地へー後期思想への転回を示す記念碑的作品。
芸術を生み、愛を語る人類の誕生ストーリー。遺伝学・考古学の権威が解き明かす歴史ロマン。人間は、こうして地球を手に入れた…。
印象派の巨匠ルノワールの新しい発見!全世界から選抜したルノワール真髄の作品を豊富に収録し、その生涯と芸術の奇跡を余すことなくとらえたファン待望の画論集。
美術に触れる旅がしたい。慌ただしい日常を離れ、たっぷりとった時間の中、思う存分、「絵」や「版画」などの創りだす空間に身を置いて…。本書は、そんな旅の行き先にある最適の「個人美術館」へご案内。もちろん旅の大切な要素である「食事」「温泉」も充分楽しめる。
世界には歴史に名をとどめる建築物が多数ある。もともと、住居、城郭、信仰の場…など特定の目的のために建造された建築物が、なぜ「傑作」として人々を魅了してきたのか。趣向を凝らした外観、革命的な技術、芸術的な装飾や意外な建築材料などに着目、豊富な図版とともにその凄さを明らかにする。
江戸中期の出版界に彗星のごとく登場し、瞬く間に頂点にまで上り詰めた版元がいる。その名は蔦屋重三郎。作家や絵師の才能を見抜く炯眼と、独創的企画力を併せ持つ彼は、京伝、馬琴、歌麿、写楽らを育て、黄表紙、狂歌絵本、浮世絵等に人気作を連発、時代の寵児となった。天明・寛政期に戯作文芸や浮世絵の黄金期を創出した奇才の波瀾の生涯を追う。
本書では、0〜5歳までを軸に、さまざまな手づくりおもちゃを作り、それらが人間関係の中でどのように役立つかを中心にまとめた。そして、その中で0〜5歳までのおもちゃの役割の位置づけを考えました。さらに、手づくりおもちゃのみでなく、既製のおもちゃとの関係、また障害のある人々のためのおもちゃの役割など、おもちゃに関するあらゆることを紹介した。