芸術は、はたして社会を超越した特権的な領域なのだろうか?芸術システムにこそ「社会的なもの」の特質を見いだし、他の諸システムと比較可能なレベルで「芸術」を読む。
文庫未収録作品集、堂々の完結!表題作をはじめ、「人面瘡」「車井戸は何故軋る」他、金田一シリーズの原型作品を一挙5編+戦時下のレア作品を収録。
最後に気づく一番大切なこと。何かをやりぬいた人の言葉の輝き。
『国宝』とは何か。文化財保護法の定義によれば、重要文化財の中でも特に“世界文化の見地から価値の高いもので、たぐいない国民の宝”が、それであるという。なんと抽象的な答えであろう。この『国宝』の正体にせまり、真の魅力を知るために、あらゆる角度から徹底調査をおこなった。散歩ガイドや国宝リストもついに必携版。
二一世紀に入り、わが国では、新しい社会福祉制度に基づいた福祉サービスが地域の利用者に提供され始めている。しかしまだ日が浅いこともあって、これらの制度が十分に生かされているとは言いがたい。地域で生活する人々の人権擁護と自立支援についても同様である。本書は「日英高齢者・障害者ケア開発機構日本委員会」で五年間にわたって交わされた意見交換の中で、中心となった話題を取り上げ、わが国の新しい社会福祉のあり方の参考にと企画されたものである。
東京大空襲から奇跡の生還をとげ、戦後日本を勤勉実直な教師として生きた井上は、同時に、書壇も画壇も蹴飛ばし、常識を覆し、前衛書道も笑い飛ばす、一匹狼の書家でもあった。書に命を燃やす「型破りの凡人」像を描く。
ソビエト体制のもとでは、その時々の権力者による検閲と監視を恐れ、誰も真実を語らず、書かなかった。したがって、本人の発言を含めたすべての関係者の「証言」や、本人が書いたものを含めたすべての証拠文書が、真実が記されているわけではない、そのなかにあって、著者ファーイは、ショスタコーヴィチ自身の書簡、コンサートのプログラム、当時の批評、新聞記事、同時代人の日記などの一次資料を探しあて、相互の矛盾を整理したうえで、偉大な作曲家の生涯と全作品の成立過程を明らかにする。
広告の世界には底なし沼の魅力が潜んでいる。マネジメント的観点の枠を超え、消費者視点で考える広告読本。
紫宸殿、清涼殿、小御所、御常御殿、飛香舎(藤壷)など寝殿造りや書院造りの殿舎、狩野派、土佐派、円山派ほか超一流画家による障壁画の宝庫、伝統的な建物と調和して四季折々の美を見せる庭園…。天皇の住居にして公務の場、日本の美と伝統の象徴、京都御所の魅力のすべてを多くの秘蔵写真とともに、平易に解説する。
17、18世紀のドイツ・フランス・イタリア・イギリスに焦点を当て、演劇・音楽・舞踊・文学・思想・歴史・ジェンダー論等々、多面的な視野でオペラ文化をとらえる初の試み。