本書は、全世界を舞台にしたピアソラの、作曲家、演奏家、楽団リーダー、そして女性なしでは生きられなかったひとりの男としての多面的な生涯を、膨大な関係者への直接取材をベースに追跡した伝記部分と、その音楽についての評論部分とが見事に融合した本格評伝である。
レオナルドにとって“モナ・リザ”と飛行機械はなぜ同じものであったのか。伝説と謎に包まれたレオナルド・ダ・ヴィンチの生涯とその思考の過程、そして傑作に隠された真の意味を説き明かす。レオナルド研究の世界的第一人者による、日本ではいままで触れられたことのない、新しいレオナルド像。
平成8〜18年度の問題を収録。
『気狂いピエロ』、『8・1/2』、『市民ケーン』など映画史に残る名作を公開時にリアルタイムで論じた評論ほか、アンダーグラウンド・シネマ、文学、演劇、写真論など幅広いテーマを独創的な視点でとらえた、真にラディカルで挑発的な芸術論。
国内外の個性的で、にぎわう夜景を紹介。大阪の取り組みからプロセスと実践手法を示す。
複製時代の中で、キャラクターを守ろう。全ての芸術はキャラクターから生まれる。
大聖堂、寺院、モスクなど、信仰によって築かれた建造物の傑作を見てまわる旅。キリスト教世界では、中東の最初のバシリカ(長方形の教会建築)であるコンスタンティノープルの「アヤ・ソフィア」、ランスのゴシック式大聖堂、ローマのバロック式「サン・ピエトロ大聖堂」、ロシア正教の木製の聖堂、ブラジリアの未来の大聖堂など。アジアの仏教やヒンズー教の世界では、日本の「法隆寺」、カンボジアの「バイヨン寺院」、インドネシアの「タナ・ロット寺院」、イスラム教世界では、メッカの荘厳なモスク、インドの崇高な霊廟建築物「タージ・マハル」、トルコの「ブルーモスク」、マリの粘土で出来た「ジェンネの大モスク」などを紹介。
真実を武器として駆使し、芸術の社会的機能を総体の変革に向けて転換せよ!時代の危機への根底的対峙から生まれ、いまなお斬新であり、時代が変わるごとによみがえるブレヒトの批評・芸術理論の全て。20世紀最も多面的で戦闘的だった劇作家/詩人/思想家ブレヒト、没後50年を機に、その全貌にせまる唯一の集成、復活。
『フィガロの結婚』『ドン・ジョヴァンニ』『コジ・ファン・トゥッテ』-モーツァルトとダ・ポンテによるこれら三作品は、ヨーロッパ音楽劇の不朽の名作である。啓蒙主義の時代、芸術を理解するひとりの皇帝が現われ、その庇護のもとに二人の異質な芸術家による共同作品が成立した。本書は、この二人の出会いから、さまざまな抵抗と妨害にあいながらも作品が完成し上演されるまでの過程を描くとともに、作品そのものを論じる。さらに、十八世紀ウィーンのイタリア・オペラ界の人物事典も収録。著者はモーツァルトのオペラに造詣が深く、集積された歴史的資料に基づきつつ、自由濶達に論じていく。
田中はピアノ演奏を断念せざるを得なくなった後も、後進の育成に多大な功績を残したが、それもピアニストとして有能であったからこそ。今聴いても颯爽とした感性と表現力には非凡さを痛感。思わず引き込まれるドビュッシー演奏など現代でも滅多に聴けまい。
資本も体力も乏しい状況下で、どうすれば大手モデルメーカーと互角に戦えるのか?それを逆算的思考で導き出すのが「海洋堂流」。自らを「ゲリラもしくはテロリスト」と標榜する世界最狂造形集団の過剰な非日常的日常を追った海洋堂製フィギュアの正体に迫るルポルタージュ。
本書は、平成9年度から平成18年度の過去問を収録しています。
本書は、平成4年度から平成18年度の過去問を収録しています。
巨大進化を続けるデザインは、その力を何のために使うかを考える智慧と、「人間の生」の尊厳を守り、「自然の生」を畏敬し慈しむ心をいま必要としている。デザインの目的である「幸せな生活」、「真の豊かさ」とは何かを問い、「目指す社会はどうあるべきか」を指し示すための深い洞察と哲学、そのデザインの知を生成し続ける「デザイン哲学研究所」の紀要。
メディチ家はなぜ芸術を擁護したのか。ローマ教皇庁と結びついて発展したメディチ銀行には利息をとることを罪とする宗教思想との矛盾があった。ペスト、政争、戦争を生き抜く姿が描かれる。15世紀フィレンツェに現代社会を見る。
TBS系アニメ『ひだまりスケッチ』のサントラ盤。菊池知樹が手がけるカラフルな劇伴のほか、主要キャラクターを演じる人気声優4人が歌ったオープニング曲やmarbleによるエンディング曲も収録。
本書は、紙と印刷の中国および世界文化史の中の地位、作用と影響を重視し、範囲は歴史上のそれぞれの時代、すなわち古くは紙と印刷が最初に出現した時代から近くは19世紀末の手工業時代の終わりまでを含む総合的な著述である。