日本でも圧倒的な人気を誇る建築家フランク・ロイド・ライト。彼が設計した住宅は、大地と自然に調和し、素材の美しさを活かしつつ、まるで植物が成長するように有機的空間が展開する。その根底にあった理念とは、一体どのようなものなのか?無駄を省いたそのデザインは、人間が自らの生活を自由に決定することを是とするデモクラシーの思想に支えられたものでもあった。自らの美学と信条を語り、長く読み継がれてきたライトの主著。建築論の必読書としてだけでなく、アメリカ近代思想や環境論の文脈からも再評価される古典の新訳。100点を超す図面・写真を収録。充実した解説を付す。
中国の絵画は、雪舟など日本の水墨画の源流となった淡白な山水画だけではないし、その芸術論は、老荘思想を基礎としたものだけではない。本当はもっと複雑多彩であり、実に私たちはそうした中国の絵画論、芸術論から多大な影響を受けているのだ。『歴代名画記』、この隠れた名著は、「画史」の嚆矢として中国の絵画論・芸術論を代表する。名人上手に奇人傑物の画人伝、作者の人物評価と作品評価の関係、儒教にも老荘にも共通する「気」の思想と用筆論の真髄など、日本にも受容されたこの書物の魅力と思想史的背景を、豊富な関連図版とともにいきいきと読み解く。
国家3種、地方初級、再チャレンジ試験など高卒程度公務員試験の出題傾向を徹底分析。短期間の学習で教養試験の一般知識分野が効率的にマスターできる。豊富な図解で、覚えにくい頻出事項もらくらく理解。
プルースト、セザンヌ、ストラヴィンスキー、ヴァージニア・ウルフら、孤高の芸術家の試みを脳科学という全く新しい視点から読み解く。
ウォルト・ディズニーが信じたひとりの女性、メアリー・ブレア。その人生を約170枚のカラー作品とともに、アカデミー賞アニメーション監督であり、アニメーション史の第一人者が綴る評伝の決定版。
「げんこつやまのたぬきさん」「いないいないばあ」などの身近なあそびや、「今日は何を食べたの?」など日常生活で体験したことを題材にしたり、子どもたちの大好きな絵本や歌を使った、0歳からできるリトミックあそびを紹介。
一人でオーケストラを再現する、その目的を果たすため作った奇妙な楽器で、狂気じみた演奏を行う音楽家ガンバラ。唯一、酔ったときにだけ、天才的な演奏をすることができるとわかり、ある企てに巻き込まれていく…。フランスで本格的に音楽を論じた最初の小説といわれる表題作ほか、「音楽」と「狂気」が交錯する4篇を収録。
書を学ぶ人鑑賞する人必携!「書」の名品を、書体別に網羅。豊富な図版で、多方面から解説し、見るにも、書くにも役立つ、楷書百科。
ミッチーこと及川光博のライヴ・アルバム。デビュー15周年を記念したベスト盤的な内容も兼ねているという2枚組。とにかくパワフルでエンタテインメント性たっぷりの、聴きごたえのある歌いっぷりだ。ステージはもっとセクシーだったり、さぞ楽しかったことだろう。
20世紀ソ連を代表する天才作曲家が記した激動の生涯と芸術論。待望の新訳。
「用の美」と鉢そのものの美しさ。時代や素材の質感が醸し出す深遠な世界観や、釉薬と窯変で表現される陶匠の美など、土と炎が織りなす神秘によって気鋭の盆栽家・小林國雄を虜にした盆器の数々-。
パソコン、携帯では文字を打てても、書くとなると迷ってしまうはず。疑問に答えながら、活字とは異なる手書きの真髄に迫ります。
書の世界を渉猟する臨書集。第1集は、唐代の代表的な“楷書”の3古典。