書の世界を渉猟する臨書集。第3集は、“隷書”の代表的な3古典。
第7集は、リズミカルな運筆の草書の名品“書譜・十七帖・草書千字文”を渉猟する。
第8集は、多彩な表現の楷書の名品“黄庭経・張猛龍碑・告身帖・孟敬訓墓誌銘”を渉猟する。
第9集は、日本の楷書と行書の名品“楽毅論・風信帖・潅頂暦名”を渉猟する。
ヴィルヘルム・フルトヴェングラーの評伝では、著者の立場により、評価が両極端であることが多い。ナチの同調者だとして道義的に糾弾されたかと思えば、ナチ政権から迫害者を救済し体制に抵抗した人物として称賛されたりもする。しかし、どちらの立場であろうとも共通するのは、彼がこれまでの指揮者の中でもっとも偉大な人物のひとりだったということだ。本書は、フルトヴェングラーにまつわる風説を事実と照らし合わせ、「神話」の背後にある真の人物像を提示する。膨大な資料、同時代の証言者とのインタビューにより、旧来の誤りを訂正し、新たな知見ももたらす。若き日のミュンヘン時代、音楽学者ハインリヒ・シェンカーとの関係、ザルツブルクに「アンチ・バイロイト」を樹立しようとした試みがヒトラーにより阻止されたこと、そして私生活での女性関係と非嫡出子たちとの交流など、これまでの評伝ではその詳細が不明だった事柄にも言及する。本書はひとりの音楽家の評伝であるとともに、ドイツの四つの時代の政治体制そのものを描く近現代史でもある。
自然をしっかり見ること、それを自分の中の印画紙にしつかりと焼きつけること、デッサンをくり返すこと。そうしてできた作品はきっと胸に迫るものだ。世界的な彫刻家と画家による、気の置けない、しかし確かなものに裏付けられた「普通」の対談。カラー図版多数収載。
最高の音で楽しむために!
宇宙のはじまりはカップからこぼれたコーヒー?人間が豚を食べられるのは遺伝子のおかげ?作家、小川洋子が様々な分野で活躍する科学のスペシャリスト7人にインタビュー。科学の不思議を解き明かすため、日々研究に打ち込むひとびとの真摯な姿に迫る。そこから見えてきた興味深い成果の数々とは。ふとした疑問から巨大な謎まで、科学に関するあなたの『?』を解決する珠玉の入門書。
アート・スタンダード検定試験の目的の一つは、ジャンルを越えた幅広い芸術に関する事柄についての理解が深められるというもの。いわば芸術におけるリベラルアーツ教育、つまり複数専門獲得の教育である。現代の社会的要請として、また今後の芸術教育にとっても、一つのモデルケースになるであろう。本書は、興味に応じて学習を深めることが可能な、芸術の基礎教養キーワード集である。
合気会公式テキスト応用編。無限に広がる技の応用と変化を技法指導の中心・植芝守央道主が演武・解説。全面再撮し、カット数も増加。技の流れ、ポイントがさらにわかりやすくなった改訂新版。
実技をみがくための基礎体力増強講座。書くために知っておきたい12の本講+課外授業。
19世紀前半、ロマン主義全盛の時代を生きた作曲家メンデルスゾーンと作家アンデルセン。生まれも容貌もまるで正反対の二人を結びつけたのは、奇跡の声を持つ歌姫だった。三者三様の想いを胸に秘め、創作活動に没頭する彼らを持ち受ける過酷な運命とは…。『結婚行進曲』や『醜いあひるの子』など、不朽の名作を生み出した芸術家たちの知られざる一面に、『怖い絵』シリーズの著者が迫る。