本書において、著者は、サンボリスムを、孤立した現象としてではなく、中世晩期ーマニエリスムーロマン派ーサンボリスムー現代芸術という、アリアドネの糸の一環として総体的関連のうちにながめ、逆にサンボリスムを手掛りにして大きなコンテキストをたえず確認しようと試みる。著者ハンス・H・ホーフシュテッターは、さきに同じ訳者によって訳出された「迷宮としての世界」の硯学G・R・ホッケの弟子であり、本書はこのマニエリスム研究と照応し相補う位置におかれる労作である。
本書執筆の意図は大きく言って2つある。一つは、日本に西洋音楽が導入され、漸く近代人としての意識の中に根付き出した時期に当って、非音楽専門家達がこの異質の文化をどのように受け止めたかを、日本対西洋という比較文化的観点から見直すこと、もう一つは、音楽と文学の境界領域を開拓することである。;作品原典資料を精確に読み解いた、洋楽受容にみる日本近代化論。
本書は、弊社編・国立国会図書館監修「雑誌記事索引(人文・社会編)累積索引版」の第5期〜第6期をもとに、テーマ別の文献目録として使い易いよう再編成したものの一部で、昭和50〜59年(1975〜1984)の10年間に発表された絵画、書、写真、彫刻、工芸に関係する雑誌文献11,408件を収録する。
本書は、弊社編・国立国会図書館監修「雑誌記事索引(人文・社会編)累積索引版」の第5期〜第6期をもとに、テーマ別の文献目録として使い易いよう再編成したものの一部で、昭和50〜59年(1975〜1984)の10年間に発表された芸術・美術一般、芸術理論、芸術史・美術史に関係する雑誌文献5,981件を収録する。
ルネサンス、それは祝祭の時代であった。凱旋行列、宮廷バレエ、馬上試合らを主題に据え、〈王権の劇場〉たる宮廷社会を解きあかす。
ヨガの真髄を極めたアイアンガーが、各種アサナを芸術の域にまで高めるための形と心を教える会心の写真集。
シュタイナーの芸術論!思考によって近づきえないものに近づくためには、人は芸術家にならねばならない。宇宙と人間、感覚と超感覚を結ぶ芸術創造の源泉を明かす!
現代芸術はどこからきてどこへ向うのか。美学、美術史、音楽、演劇、デザインetc.諸分野を貫く、多面的な変化の相を暴く。
王権を王権たらしめているのは何か。王候の祝祭を〈視線をめぐるドラマ〉としてとらえ、演技者たる権力者の姿をあますところなく描き出す。
ビートルズの終焉、小野洋子との出会い、前衛芸術活動への傾倒、洋子との結婚、M.B.E勲章の女王への返却、平和運動を推進する“ベッド・イン”、プラスティック・オノ・バンドの活動、リトグラフ制作に代表される美術への関心、グリーン・カード取得に伴なう米国政府との闘い、ショーン・オノ・レノンの誕生、米国永住権の取得。-本書は、ジョン・レノン40年間の人生のうち、最も興味深い部分を、ジョンと洋子の側近として活躍した評論家アントニー・フォーセットが克明に記した、ファン必読の書。
手近な材料で簡単にできて子どもたちに大人気。年齢・発達に即した手づくりおもちゃ110余の作り方・遊び方を図説、「主要材料別さくいん」を付した便利な事典です。
地下鉄の電車はどこから入れた?様々な疑問や興味深い風物をみていく。
天才たちはかくも破天荒に面白い。芸大生活40年、裏方として芸術家たちを支え続けた元・名物事務長がはじめて明かす、美談・珍談・苦労話の数々。誰も知らない涙と笑いのエピソード集。
椅子の歴史を現代にたどりながら、そのいろいろなカタチを追ってみた。必ずしも年代順、地域ごと、作家別傾向別ではない。判明している限りでの作家名、制作年あるいは発表年、寸法を記した。ただし寸法については類型を参考にしたものがある。
この一冊があればウィーン、ザルツの街を道筋にそって音楽を訪ねて一人歩きができる。筆者が40年間、実地探索した遺跡と物語りを綴った、親切で、精密な音楽案内書の決定版!
初期の〈端正〉から晩期の〈妖威〉へと広がる書の振幅。文豪川端康成は、なぜ書作に異常なまでの執着を持ち続けたのか。ノーベル賞作家の生涯と文学を、「書」という全く新しい視点から問い直す。