現代書道の巨匠鈴木翠軒が、昭和7年から13年にかけて、1年に1学年ずつ心血を注いで執筆した国定教科書「小学書方手本」は、子供たちが学ぶべき〈美しく正しい文字〉であるばかりでなく、その芸術性において今日なお高い評価を受けており、学書の手本として最適である。
元禄時代、勃興する商人が国の富を支配しはじめたころ、一人の番頭がまがいの市井の学者が、「商人の商人による商人のための倫理」を説いた。石田梅岩と石門心学。いま、国際化と長期低成長時代に入り、新たな企業経営の理念を模索する経済人に、江戸時代の商人道徳の教えと精神が、新鮮な光を放って、現代資本主義の進むべき道をさし示す。一人の中小企業主が、豊富な体験と長い思索の果てに到達した経営者・ビジネスマンのための実践的経営哲学入門。
おもちゃは子どもにとって生活の道具であり、成長の糧です。これらの道具(または童具)は、どのようなねらいを持っているのか、そして、どのように与え、どのようにみんなで作ったらよいかを考え,望ましい遊びがここから出発するようまとめました。また、手づくりおもちゃの内容をより深く吟味するために、市販の玩具や大型遊具などもよいものを取り入れ、年齢、発達成長に即して、これらのおもちゃの与え方のポイントを述べ、次に手づくりおもちゃのもつ役割を鮮明に考えるための手だてとして、実践報告とそれに関連ある手づくりおもちゃを紹介しました。
この本にのっているどの手づくりおもちゃも、子どもたちの身近にある素材集めから始め、その素材の諸特徴をつかませ、どのようなものができ上がったら、どのような遊びが自分たちの集団の中でできるか、じっくりと語り合いをさせながら作っていただきたいものばかりです。指導のしかたでは、3歳児にも使えるし、また、6歳児、7歳児にも内容をもりこんで豊かに指導することもできます。さらに、子どもとお年寄りとのふれあいにも利用できる幅の広さをもっています。
江戸戯作文芸の黄金時代を演出し、歌麿を育て、写楽を売り出した名プロデューサーの実像。
土粘土・紙粘土・メリケン粉粘土・油粘土などによる幼稚園、保育園の粘土あそびの実際を図版、写真で解説し、さらに粘土への理解を深めるための諸項目も収録。
こすりだし版画、型押し版画、切りぬき版画など、幼児のための多彩な版画指導の実際を写真と図版中心に紹介。子どもの運動欲求を創造的な造形・表現活動に導くのに好適の書。
破廉恥なほどにぎやかで、その内面は徹底して孤独だった巨匠の生涯を、豊富な資料と数々の証言をもとにドキュメンタリー・タッチであざやかに描き出す。〈人間フジタ〉、〈大画家フジタ〉を知るための決定版。
19世紀末、近代美術潮流のうねりの中で、独自の華麗なスタイルを確立した建築・芸術家マッキントッシュ。彼の芸術空間としての家具を、あますところなく解説・紹介する。
知っていますか?森と木の科学。ミクロの世界から地球的規模の話まで、おもしろくて、ためになる森林の秘密100。当たり前のこと、正しいと思っていたことの意外な事実-。森を知り、森を歩く楽しみがグーンとふえる、森への誘い。