この本は「コトバってこんなに面白いんですよ」とアピールすることを目的とした、言わば言語学のPR版である。更にもう一つ、ことばに関する本というと必ず取り上げられる正しい敬語、正しい書き方になどというものは一切扱っていない。それよりも、ことばの本質的な部分である発音-やかましく言うと音声-を中心に据えて、全篇を貫いてある所に特色がある。
芸術学の概念は最も広い意味では、芸術一般の理論的研究、そしてまた美術史学、文芸学、音楽学、演劇学、映像学等の諸特殊芸術の研究を包括するが、本来は美術学、つまり造形芸術についての理論的、歴史的研究を意味していた。もともと諸特殊芸術学も、その研究の方法論をこの美術学に負うているところが少なくない。さてこの本は、造形芸術の理論的研究、とくに西洋美術史の研究を志す人たちのために編まれた手引書である。
芸術から時代が見える。芸術の自律化は、一方で、それを可能にしたものへの批判を契機として孕んでいた。
古今東西の名作のなかに人生との関わりを見つけ出す愉しさ。200を超える引用作品に誘われて、のびやかに展開する緻密な芸術論の世界。
本書は、生活に密着した話題性のある日本語を27の分野ごとに取り上げ、日本語の由来・変遷・成り立ちや用法にかかわる興味ある話題を提供しています。学校・家庭・職場の話題に使用でき、言葉を通して、日本人の生活・暮らし・文化を知ることができます。おもしろく読んでいくうちに、日本語の語彙や話題が豊富になり、新しい発見があるように内容を工夫しました。
主題の喪失、消費文化と電子工学的メディアの出現を前にした60年代的危機感から、あらためて芸術の言語性を問い直しつつ創造への原点を目指す。巨匠アングル、ユゴー、ゴッホ、ピカソあるいは同時代人デュビュッフェ等々を論じ,造形芸術と文学に共通する諸問題を原理的に追求したピコンの批評の世界。
山村正夫作家生活40周年記念出版。戦慄!!西洋時代ミステリー。西洋の物語に材をとる恐怖の人間絵巻!
山村正夫作家生活40周年記念出版。現代の恐怖!!奇想ミステリー。市民生活にしのびよる超自然の幻影!
ディケ、テミス、ミネモシュネ、三柱の神格が開示する、古代精神の深層構造。象徴表現の解読術としてのイコノロジー。
アメリカが黄金の時代を謳歌した1950年代。ゴルフ界でも、豊富な物資と精神的な余裕を背景に、次々とすばらしいクラブが製作された。やがて、それらのクラブを手にした選手たちがトーナメントを制し、ゴルフ界も黄金時代を迎える。
本書は、レニングラードのロシア美術館で開催された展覧会のカタログとして製作され、ソ連最大の美術出版社であるソヴィエツキー・フドージニク社が出版したものをメジクニーガ(ソ連図書輸出入公団)を通して株式会社アイピーシーが輸入し、日本語訳・解説編を付して日本にて刊行するものである。
特集テーマは「都市・建築・コスモロジー」である。敗戦の焼跡を彷徨しつつ、今日の東京を想像し得たものがいたであろうか。人間の想像力はいかに貧困なことか。しかし、今、東京という都市を動かしているデモンは何か。まさに想像を絶した異形の怪物が裏面の舞台を跳梁しているドラマがそこに展開されているのかも知れない。記号論の出番である。
日本の歌の先駆者、その生涯を語る。
フランス象徴詩の始発点に巍然とそびえるボードレールの鋭利な批判精神が、ワーグナー、ドラクロア、フローベルなどを論じる。また、都会の風俗や服装の流行に価値を認めた評論、「近代生活の画家」を収録。