賢い消費者のための最新情報大研究。案内書ではわからない、現地をみてもわからない、住んでみてはじめてわかるポイント7章。付・有料老人ホーム早見表。
俳諧の革新と芸術的至高を目ざした芭蕉は、世俗的な欲望(名と利)のいっさいを拒絶し、丸裸になった状態でそこから何が見えてくるか、真実の微光の発見に自らの身を賭けた。風雅の心、未知の歌枕への憧憬ー芭蕉が真に求めたものは何か。芭蕉庵にあって旅と自然を想い、旅によってつねに新しい作風の確立と人生の転回を遂げていった芭蕉の芸術と生涯が、いま甦る。
未来技術の最先端で奮闘する-挑戦者たちのドラマ
再び芸術を信じるために、芸術の過去、現在、未来を展望する。
20世紀芸術にとって〈政治〉は避けて通ることのできない問題であった。そして今、〈消費社会〉のなかでは芸術は新たな問題に直面している。
世相を染めつづけた庶民芸術の華・手拭。幕末から明治・大正・昭和の意匠を凝らした上方(京都・大阪)と江戸(東京)それぞれの名品手拭約300点が美を競う手拭絵巻。稲垣稔次郎・芹沢〓介など人間国宝を含む有名染色作家の手拭も多数収録。
日本の芸術伝統をふまえた上で、西洋と東洋との創造的融合を展開し、独自の芸術世界を切り開き具現化して世界的に注目されている著者が、芸術創造の秘奥と現代における芸術家の在り方をあますことなく語った好著。
「食を以って人を観ん」という深遠な言葉が中国にはあって、その人が日常的にどんなものを食べているか、食卓をのぞいただけで知性教養・生まれた環境・人生に対する姿勢までが一目瞭然、つまりひと皿の上にその人物のすべてが乗っている、という意味である。私の一番の興味は、歴史的人物たちがどんなものを好んで食べたのか、「食べる」という“行為”に視点を当てることで、思いがけない素顔が発見されるのではないかという一点にある。
ヨーロッパ・バロック文学の頂点として、とりわけベンヤミンのドイツ・バロック演劇論の対象とされたカルデロン文学の本質と魅力、その芸術の精華を謳い、今世紀におけるカルデロン劇復権に資する。
芸術がいちばん熱かった時代。〈芸術としての芸術〉はやがて〈芸術についての芸術〉の挑戦を受ける。前衛芸術の発生と展開。
きまじめな日本人には、不真面目な中国人が理解しがたい。中国知識人の苦悩の真相を識ることで、そのカラクリは見事に解ける。革命家を父に持つ著者が語る中国人の実像。
ブランデーの雄コニャック、この「オー・ド・ウィー(生命の水)」といわれる黄金の酒を、フランス現地で徹底取材。その風土から誕生、歴史、メーカー、そしてそれにまつわるいろいろの話まで、コニャックに関する完全ガイド。
紙の脆弱化や過剰消費が叫ばれ、紙は曲がり角に立っている。仏教文化や王朝文化を彩る紙、和風建築を支える紙、情報を伝える紙など、実用性と芸術性を見出し、暮らしのなかで紙を巧みに使いこなしてきた日本人の豊かな感性を見つめ直す。
カナダ、ウェスタン・オンタリオ大学コンピュータ・サイエンス科のA・K・デュドニー教授のクラスで、突如変異が起こった。シミュレーション深層に使っいたコンピュータのモニターに、YNDRD-イェンドレッドと名のる二次元生物が交信をしてきたのだ。四本の手と昆虫のような頭部を持ったこの奇妙な生物は、平面宇宙ープラニバースの中にある高度な二次元文明の住人だった。デュドニー教授と学生たちは、イェンドレッドに導かれて、奇想天外なブラニバースへの旅に出発するー。
貧苦と難病に翻弄され、死を決意したこともある著者が、さまざまな宗教に献身する人たちの出会いによって目ざめ、四十半ばで洗礼を受ける。本書はその重い体験を通してつかんだ「信仰とはなにか」を赤裸々に訴える人生の知恵の本。
憧憬と排撃の両極に揺れ動くファシズムの美学を見据え、美と権力の統合という芸術に内在する政治性を文化の今日的課題として捉え、建築・絵画・彫刻・写真などに幻視された芸術家たちのユートピアを検証。