生命も宇宙も、あらゆるものは情報から成り立っている。コンピュータが浸透した世界では情報はディジタル化され、容易に蓄積、移送、複製される。人間の意識や経験を多方向に拡大するコンピュータに媒介された新しい情報環境を、20世紀の自然科学や思想の変容とともに語り、〈情報一元論〉の大胆な構想から「身体」と「芸術」の行方を探る。
ほんとうにおしゃれな人は口もとさわやか、マウス・クリーン作戦にたけている。あなたも、きっぱりと口臭ゼロでぐーんとビューティフルに。
ニッポン人留学生が危ない!君はこの現実を知っているか。霧のむこうの留学システム。体験者が重い口を開いたショッキングな事実。取り返しのつかなくなった人生の岐路-留学。海外留学=安易な現実逃避?。日本は温室、海外は荒野。安全な海外留学への道。
ある輪姦事件に関与した男たちを次々襲う見えざる殺人者の手。東洋新聞記者山下は、山手線内で突然青酸死した男と同じ車輌に乗合わせたことから、新人記者として配属された社長令嬢の香織と共にこの事件を追う。死体消失、密室殺人と、不可能としか思えぬ謎また謎の連続に、社会部長の真鍋は先輩松下研三を拝み倒して、神津恭介の出馬を墾請する。あたかも何者からか神津への挑戦状が届いて…。
今年、アジアで初めての「トレノ・デ・ムジカ賞」を受賞。ホルン奏者からオペラ歌手、そしてカンツォーネ歌手への筆者の一代記。そしてカンツォーネの真髄をあますことなく被歴した決定書。
アヴァンギャルドの閨秀、ガートルード・スタインのまわりには、小闘牛士のようなピカソ、陽気なアポリネール、生意気なヘミングウェイ、そしてマチス、ジョイス、コクトオなど、さまざまな芸術家がつどって才を競った。今世紀最大の芸術潮流を生み出したモダン・アートの創世紀。
〈芸術〉という神話はどのようにして生まれなぜ解体したか。西欧近代に成立した〈芸術〉思想は、創造者たちの飽くなき探究と刷新によってさまざまな変貌を遂げたー。〈芸術〉の命運と創造行為の可能性を音楽美学の立場から考察する。
パリ・ミラノ・ウィーンのモダン、貴族の城館、フレンチ・カントリー、アンティック…。住まいのアーティストに学ぶインテリア。
グスタフ・マーラーの光と影を余すことなく描出。多年に亘るマーラー研究の成果を集録。多面的なこの作曲家の立像に迫る筆者畢生のライフワークの書。
文化ホールがまちを文化的に変容させる核となるために、何が変わらなければならないか。その条件とは?文化ホールの現状と問題、運営する立場、利用する立場からの実験的とりくみや先進事例を紹介。
芸術の前衛一本道を脱け出た自分が、モグラのように、いつの間にか利休の茶室の床下に来ていた-。芸術とは論じるものではなく、おこなうものである。60年代のネオダダ、千円札模写事件から80年代の超芸術トマソンへ、そして路上観察へ。人々の美意識を挑発しつづけてきた赤瀬川原平がついに到達した「侘び寂」の境地とは。「芸術」の原点にせまる脱芸術エッセイ集。
「建築」は死滅したか?それとも回復か存続か?1990年、バルセロナ、パリ、ロンドン、ロサンゼルス…。建築を巡る状況の最先端で磯崎が綴った最新エッセイ集。
ヴァティカン市国の歴史と、おびただしい数にのぼる芸術作品、そして市国内の組織や生活を、ユーモアをまじえた平易な文章と、美しいフルカラーの写真で伝える。