見れは見るほど深みにハマる快感。デ・キリコ大特集。
先行き不安な時代…、「私」と「人間」のゆくすえを考える。セルフポートレイト作品で知られ、「私とは何か」を追求してきた美術家が、「生き延びる」ことについて綴ったM式・人生論ノート。
知覚することからつくることへ。環境と人間との関係性から芸術創造のあり方を捉えなおし、肌理から生み出される新たな芸術実践のあり方を探求する気鋭の論考。ドローイングアーティスト・鈴木ヒラク氏へのインタビュー収録。
天文学者らは、どのように宇宙の秘密を解き明かそうとしていたのかー。古代から、人類は空の観察と研究、表現に挑んできた。満点の星空に驚嘆し、科学的な説明を試みて、神話の要素を用いながら天空を描いた。16世紀以降になると、星図は至高の名作の数々が生み出され、19世紀に、望遠鏡の技術の進歩により現代的な制作が可能になるまでは、芸術と科学を融合させた、美しい「星図の黄金時代」が築かれた。
ヨーロッパ基準で日本文化を判断し、そこにいかなる「美」の存在、むしろ不在を認定するか、あるいはいかなる「藝術」の発現を認知するか、それとも否認するか。その闘争の場として「日本の近代思想」における「美/藝術」は「読みなお」されねばならない。美/藝術を巡る「日本の近代思想」とは何を意味するのか。
記憶の断片から芸術のはじまりへ。美学、美術史、演劇、観光人類学、オブジェ制作、文学…多士済々の書き手たちが織りなす知の饗宴。
「何のための芸術か?」メニングハウスの問いは、ダーウィンの進化論美学へと行き着いた。近代的制度としての芸術および芸術家が生まれるはるか以前、太古の昔に人間の技芸はいかなる機能を担っていたのか。著者による全面的な改訂がほどこされた決定版。