マネや印象派の画家たちを逸早く評価した、19世紀後半の文豪ゾラの美術批評は、当時のフランス美術社会を縛っていた体制(アカデミー)への批判であった。“芸術社会学”の視点から初めて考察する、ゾラの美術批評の世界。
先行き不透明な当世を照らす、美術界の泰斗による深い洞察。美術館の仕事をめぐって考えた事がらをスケッチブックに書き留めてきた“館長の雑記帖”最新版。
アートは地域と住民になにを与えられるか?個別の地域コミュニティ・プロジェクトごとに調査地域全体に定性的な分析を行い、なぜこの地域で芸術祭が開催されるのか、この地域にどんな意義があるのかという問いに答える。
分野横断型「インタラクションデザイン実践・研究」の最前線を事例とともに解説。デザインを学ぶ大学生・大学院生、企業人、社会人必携の書!
近世大名の権威の象徴であり、壮麗な造形で多くの人を魅了し続ける天守。姫路城をはじめ現存天守の構造と意匠を分析し、篭城戦での機能や建築的工夫の豊かさを詳説。失われた天守にも触れながらその歴史と魅力に迫る。
2017年1月より2019年12月までに日本国内で刊行された翻訳図書ないしは翻訳を含む図書、および2016年以前に刊行されたもので前版までに収録されなかった翻訳図書や翻訳を含む図書を収録。3巻は芸術・言語・文学分野の翻訳図書8,708点を収録。「著者名索引(ABC順)」付き。
火災、盗難、戦争、破壊行為ー芸術作品は永遠ではない。失われた芸術作品の数は現存する作品よりはるかに多い。盗難に遭い未発見のフェルメール、火災で焼失したダ・ヴィンチ、制作後すぐに破棄されたミケランジェロなど、あまりに脆い人類の宝の運命を綴ったノンフィクション。
絵画、彫刻、文学、建築などの作品においても、理論や批評の言説においても、多面的かつ国際的な拡がりをもつキュビスム。「幾何学」的表現の誕生・深化から、二度の世界大戦を経て、歴史的評価の確立へと至る曲折に満ちた展開を、美術と“現実”との関係を軸に描ききる。
かならずしも自分で筆を握り絵具を塗ったり、楽器をいじったり、あるいは原稿用紙に字を書きなぐったりしなくても、十分に創造の場はある。創造するということは、なにかものをつくることばかりではない。生きがいをどのようにあふれさせるか、自分の充実した生命、エネルギーをどうやって表現していくか。それは実際の形、色、音にならなくても、心のなかですでに創作が行われているのだと考えていい。
感性と知性を統合させる教育改革の原典!教育・心理・造形の諸分野を横断する本書には、21世紀の「希望の原理」がある。
イタリア・ルネサンスの美術を知るうえで最も重要、かつ読み物としての面白さを兼ね備えたヴァザーリの『芸術家列伝』は、ダンテの『神曲』とならぶ古典として知られている。その中よりルネサンスの二大巨匠の伝記を収録。