シェイクスピアを凌駕するほどの技法を披露し、17世紀のバロック演劇に華をそえたカルデロン。広大無辺な想像のキャンヴァスに、聖と俗の劇世界を洗練された筆致で描出し、バロック演劇に特有の鮮やかなコントラストが織りなす百花繚乱の劇空間を創出した、カルデロン独特の劇芸術の神髄に迫る!
2度のパリ展「ART BRUT JAPONAIS」で22万人、ロンドン展「Outsider Art from Japan」で10万人を動員。欧州を熱狂させ続けながらも、いまだ知られざる国内芸術の極北。美術の専門教育を受けていない人が独自の発想と方法で創造する芸術=アール・ブリュット。既成概念、流行、社会的な評価に縛られず、人知れず作り続ける創作者たちの、美しくて静謐、烈しくて儚い、めくるめく独創の世界。表現せずにはいられない日本作家40名270点を収録。
現代美術の隘路を脱すべく、ネアンデルタール人や初期ホモ・サピエンス、さらには未開のトロブリアンド諸島人たちの社会における“アート”の在り方を探究するとともに、19世紀から20世紀にかけてのヨーロッパを席巻した“モデルニテ”、“モデルネ”の怒涛のような運動を“総合芸術”への困難な歩みと捉え、いま、ここにおけるその意味を問う。
イギリス王立美術院の設立(1769年)に伴い、著名な画家で初代学長が毎年行った講話に、詳細な註と解説を付した。内容は、美について/模倣の真の方法/藝術は模倣に加え想像力の導きのもとにある/借用はどこまで許容されるか/賞に値する絵画について/歴史画における二つ異なる様式としての荘重様式と装飾様式/創意・表現・彩色・衣文を規制する主要な原理/彫刻には一つの様式しかない/あらゆる流派から集められるべきもの/ラファエロ、ミケランジェロ、この二人の並外れた人物の相互比較/天才は、規則の終わるところから始まる/詩であれ絵画であれ、藝術の諸原理は精神に根差す等々、実践的な提言から人文学的観点での考察、社会的機能、イタリア藝術の伝統にまで至る、豊かな知識と見識に支えられたヨーロッパ藝術思想を知るための古典的文献。
アーティスト、デザイナー、映画監督、写真家、演出家、詩人…美大で教壇に立つ作り手たちが「表現」の背骨をあぶり出す。デッサンや彫刻の技術を鍛錬する以前に、養っておきたい社会の切り取り方。芸術はどこからきて、どこへ向かうのか?
さらに深まり、高まり、磨かれた、ジャポニスムのおしゃれな絨毯デザイン。
クリムトの女性像とヒステリーの身体表象、ロースの無装飾とセクシュアリティ、ココシュカの人形絵画と投影…作品と精神医学の影響関係を跡づける清新な論考。気鋭の美学研究者が西洋美術史における“モデルネ”の分析に挑む、清新な世紀末ウィーン論。
何が芸術作品を定義し、何が作品にたいするわれわれの反応を決定するのか?最も影響力のある20世紀美学の古典的名著。
みんなの中の半分くらいの人は、大学に進学すると思う。でも、大学にはたくさんの学部がありすぎて、「何だかわからない!」と悲鳴を上げてはいないかな?この本では、学部で学ぶことやキャンパスライフ、卒業後の進路までを、実際に取材して、わかりやすく説明していくよ!
誰もが簡単に取り組めるよう工夫された芸術療法の数々-そのセッションを具体的に解説する。介護予防に役立つ実践用マニュアル。
芸術における真理とは何かー。ガダマーの「芸術思想」の哲学的意義を彼の主著『真理と方法』の内部から明るみに出し、彼の「哲学的解釈学」を貫く美と芸術の問題を「言語性」の観点から究明する。