古今の哲学をはじめ神学や宗教学、美学など多様な分野を縦横に往き来し、大著をものした「知の巨人」。その思想と主題が凝縮され、入門として好適な論文集。
芸術家の年賀に込めた美の世界。個性あふれる芸術家73名の年賀状、277通を一挙公開。
食べるだけじゃない、新たなパンの愉しみ方。子育、仕事、家事とバタバタな毎日が過ぎた今、人生後半戦はムリせずゆったりのんびりとパンと育むアートな時間、はじめてみませんか。
“ディオニューソス”への道。古典主義からロマン主義への移行期に、近代ドイツの美学的思考はどのように成立したのか。レッシング、ヘルダー、ゲーテ、シュレーゲル兄弟らを中心とする思想家たちが、ラオコーオン像などの古代彫刻作品やイタリア・ルネサンス美術の批評をめぐって展開した論争をつぶさに追い、ギリシア的理想がドイツの思想空間にもたらした文化的・宗教的革新の本質に迫る。掲載図版多数。
完結。文芸批評をのりこえる「作品科学」の方法論。闘争を科学する。
シンボルを生み出し、これを操作することこそ人間と動物を区別するものであり、哲学に関心を抱くものは、その基礎をなすシンボルとその意味を認識しなければならないー。アメリカにおける記号論の礎を築き、これを芸術の哲学に発展させた古典的名著。シンボル機能の結実である言語、音楽、美術、神話、祭祇などについて具体的に詳説する。
女神ウェヌスの視線と右手、花に包まれた女神フローラ。クピードーの矢の向かう先。右の暗い森と左の楽園…幻想と神秘の世界にいざなうイタリアルネサンス芸術の代表作、そこにはいまだ解かれていない謎がある。秘密の鍵をにぎるのは一枚のタロット・カード“恋人”。愛と詩情あふれるルネサンスの「知のコスモス」を豊かに描きだす!
大酒を飲んでは、個性を爆発させた米山!その書は、飲むほどに、酔うほどに、魅力を増した。
本書はクイーン研究の第一人者が資料や関係者の証言を収集し、偉大なミステリ作家のデビューから晩年までの軌跡をたどったエラリー・クイーン伝の決定版である。二人が激しい応酬を繰り広げた合作の内幕をはじめ、後期の代作者問題、1960年代に量産されたペーパーバック・オリジナルの真相など、初めて明らかとなる新情報を盛り込んだファン必読の評伝。詳細な書誌・邦訳リストを収録。図版多数。
トスカーナの州都フィレンツェ。本書では、主にフィレンツェが金融業と織物産業を中心にして大都市として台頭した14世紀から、「マッキアイオーリ(色斑派)」と呼ばれる近代の画家たちが活動した20世紀初頭までのおよそ600年間を、この都市の形成に大きく関わったメディチ家の興亡とともにたどる。フィレンツェ市内およびその他の有名美術館館長やフィレンツェ大学の研究者たちを執筆陣に揃えた詳細かつ興味ぶかい解説で、過去の巨匠の作品に刺激されさらに新しい作品が生み出される「芸術の連鎖反応」と、時代をこえた巨匠たちの共作が実現する当時の状況がありありと甦る。また、高品質なカラー図版を豊富に収載。美しい絵画・彫刻作品や町をかたちづくる壮麗な建築群を眺めながら、フィレンツェの町を散策しているような気分を味わえる一冊。