写真が誕生する以前、疾病を記録した細密イラストが雄弁に語りかけるー人々はいかに病気と闘っていたか、患者が社会からどのように見られていたのか。ブリティッシュ・ブック・デザイン・アンド・プロダクション・アワード最優秀作品賞受賞。
豪華絢爛、絶対王政の絶頂期、大世紀。“太陽王”のイメージは、戦争によっていかに創りだされたのか?わが国で初めて明らかにされる、その創造の秘密とメディアの力。貴重な図版など約160点収録。
古くより芸術家は活躍の場を求め、また研鑽を目的に、他国へと旅立った。美術の発展にとって彼らの移動はまちがいなく重要な役割を果したが、それが形象や図版の伝播の根拠として安易に語られてきた面も否めない。その反省の上に立つ時、美術の発展を描く歴史地図に「芸術家の旅」をいかに具体的に書き入れることができるだろうか?芸術家の移動をめぐる、かつてない論集。
マタチッチの珍しいオペラ全曲盤で、NHK響が名誉指揮者の称号を贈った1967年の録音。ドイツ音楽の伝統を色濃く残していたオーケストラと歌手陣を良くコントロールし、見事な演奏を聴かせている。
第一次大戦を経て、時代はパラダイム転換期キュビスム小説『ベビュカン』で表現主義の寵児に前へ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダーッ、表現の最先端へ1920年代をもって、「二十世紀」の芸術と銘打つ越境する芸術理論、切れ味鋭いアクチュアルな批評大家を容赦なく斬り、アヴァンギャルドの心性に注視現代美術の祖型はすでにここにーある発表当時、センセーショナルな議論を巻き起こしたモダニズム芸術の基本書、待望の初訳。
スポーツというアート-美と物語がそこにある。スポーツ・武道・芸術・物語をめぐるユニークな文化社会学の試み。
日常生活の中で最も身近な器である「食器」作りの基本を1冊に。毎日使う器だからこそ、使い勝手が良いように作ることが大切。食器作りの定評のある4人の陶芸家が基本的な形から、トンカツ皿、湯呑、ポット、深鉢、徳利、片口、飯碗、カフェオレボウル、マグカップ、高台小皿など目的にあった器の作り方を紹介。
畢生の大作『「ボヴァリー夫人」論』(二〇一四年)の執筆がすでに開始されていた一九七〇年代、著者の心奥深くに忽然と燻りだした一九世紀フランスの作家マクシム・デュ・カン。今では“フロベールの才能を欠いた友人”としてのみ知られるこの謎多き人物の足跡をたどる本書は、あなた自身ではないあなたの物語でもある。凡庸とは、才能とは何を意味するのか。現代批評の頂点。
オーケストラをしのぐ迫力。
高音質録音光るスイス・ピアノ・トリオのチャイコフスキー
SACD Hybrid。1998年創設のスイス・ピアノ・トリオはオーストリアのヨハネス・ブラームス・コンクールやイタリアのカルタニッセッタ室内楽コンクールなどの入賞歴を誇る実力派。今回はチャイコフスキーの名作。何より驚かされるのは音楽の大きさ。「audite」ならではの高音質録音でオーケストラをしのぐ迫力の世界を作り上げています。(キングインターナショナル)
【収録情報】
・チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲イ短調 Op.50『偉大な芸術家の思い出』
スイス・ピアノ・トリオ
アンジェラ・ゴルベワ(ヴァイオリン)
セバスチャン・ジンガー(チェロ)
マルティン・ルーカス・ストウブ(ピアノ)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND
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生涯六十余戦負け無しの無敵の二刀流剣客、宮本武蔵。実在した一人の武芸者の、生死を分ける激しさ、苦しみや孤独、そして自らを恃む強い信仰ーそれらが、残された武蔵の数多くの作品群にまざまざと刻まれている!「兵法の理をもつてすれば、諸芸諸能もみな一道にして通さざるなし」(『五輪書』)と言い切る、剣豪なるが故の芸術の核心に迫る意欲作。
今は亡きシタールの名手モニラル・ナグとタブラの名手マハプルシュ・ミシュラの円熟のアンサンブル。
いま若者を中心に静かに、しかし熱い支持を得ているカポエイラ。その魅力のすべてを明らかにする。