昔日と変わらない歴史的遺構を残しながらも再開発の波が街を少しずつ変化させ、ファシズム運動が不穏な高まりをみせていた百年前のイタリア。フランス人画家ドニはシチリア、ローマ、シエナ、フィレンツェ、ヴェネツィア、パドヴァ各地をめぐり、その旅を記録する中で、みずからの生きる時代の美術のゆくえを見定めていった。
幅広い読者を持つ代表的な芸術総合雑誌
ライブ、ダンス、演劇、ミュージカル…舞台芸術を誰もが楽しむことができるように、文化施設や舞台をつくる人々に何ができるのだろう。人々とアートの間の「障害」をなくし、つなぐ、新しい「サービス」の実際がわかる初めてのハンドブック。多様な人々が生きる社会のデザインに向けて。
「アクション・ペインティング」という概念を生み、サルトルやドゥルーズにも影響を与えた美術批評家による、戦後の現代美術の動向を追う、パフォーマティヴな「脱」芸術批評。
日本の現代美術史上、最大の問題作『犬』は、なぜ描かれたのか?作者自らによる全解説。これはほぼ「遺書」である。
生の詩人が綴る日々の感情の記録。詩人が書簡で語りかけた日々の言葉や省察を、テーマごとに独自に編集した語録。生と死、愛と女性、孤独と幼年、美術と音楽、パリ生活への心情と詩想を吐露した、貴重な示唆に満ちた集成。
芸術するとはけしからん。コピーはなぜ怖い?パロディは犯罪か?〈不幸なる芸術〉とは何か?石子順造、岡本太郎、赤瀬川原平、いわさきちひろ、上田正治、篠原有司男、千円札裁判、パロディ裁判、ディスカバー・ジャパン戦争…。戦後文化を照らす、ゆかいで不審な応用問題集。正しさからの解放のために。
企業も人もお手本のない時代にじっくり味方を増やしていく。アートでつながる場をつくりだすこと、そして維持すること。多くのステークホルダーと長期的な関係を構築し、新しい時代の風を受けて進むために。
コロナ・パンデミック、大災害、悲惨な戦争、革命幻想などの「病気」になるとモノや世界の事象に変化をもたらす。「視差」により今まで見えていたのとは別の層が顔を出す。病気は単なる芸術表現の素材だけでなく、新たな美の発見があることを、夏目漱石、谷崎潤一郎、R・ブルックス、S・モリッシーの最新研究を通して芸術表現の新たな地平が開かれる。