18世紀の多彩なソロ協奏曲を集めた『ヴィルトゥオーゾの芸術』第2弾
ドイツのルール地方の西部に位置するヴェストファーレンで活動する古楽アンサンブル、カテルヴァ・ムジカ。同団は、1998年にエルケ・ファブリ、ヴォルフガング・ファブリ夫妻によって設立。オリジナル楽器による演奏で、歴史的な音楽をただ蘇らせるだけではなく、現代的なアプローチを取り込んだ生き生きとした演奏で定評があります。
18世紀のソロ協奏曲を集めた『ヴィルトゥオーゾの芸術』第2弾 は、14歳のモーツァルトがロンドンを訪れた際に、J.C.バッハのソナタをピアノ協奏曲に編曲した作品からはじまります。ピアノ・パートはそのままに、若き天才の驚くべき才能でロココの宝石のような魅力的な作品に仕上げています。ヨハン・メルヒオール・モルター(1696-1765)の『ソナタ・グロッサ』は、トランペット、ティンパニ、オーボエ、弦楽器と様々な楽器を使用した祝祭感溢れる作品。フランティシェク・イラーネク(1698-1778)の非常に技巧的な『ヴァイオリン協奏曲』や美しいハーモニーが印象的なマルティン・ザイフェルト(1681-1745)の『オーボエ協奏曲』、そしてドイツで活躍しているリュート奏者、佐々木勇一がソリストとして参加するヨハン・ジギスムント・ヴァイス(1690-1737)の協奏曲。兄シルヴィウス・レオポルトの陰に隠れて忘れられていますが、このヨハン・ジギスムントのリュート協奏曲は、マンハイム楽派に先立つ音楽を聴くことができます。またヨゼフ・ヘフナー(19世紀前半)の、19世紀前半には画期的だったキートランペットをソロ楽器とした『序奏とポロネーズ』など多彩なプログラムが収録されています。(輸入元情報)
【収録情報】
1. モーツァルト:3つのピアノ協奏曲〜第3番変ホ長調 K.107(J.C.バッハのソナタ編曲)
2. ザイフェルト:オーボエ協奏曲ハ短調
3. J.S.ヴァイス:リュートと弦楽のための協奏曲ト短調
4. イラーネク:ヴァイオリン協奏曲イ長調
5. モルター:ソナタ・グロッサ(3トランペット、2オーボエ、ティンパニ、弦楽、通奏低音)
6. ヘフナー:キートランペットのための序奏とポロネーズ
アダ・タニール(チェンバロ)
ハンス・ハインリヒ・クリーゲル(オーボエ)
佐々木勇一(リュート)
エルケ・ファブリ(ヴァイオリン)
ペドロ・H・デ・ソウザ・ローサ(キートランペット)
カテルヴァ・ムジカ
録音時期:2022年6月2日、9月2,4日、10月27-29日
録音場所:マリエンミュンスター修道院
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
SACD Hybrid
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