愛と生命の歓喜!同時代を生きたF.フォスカが綴るルノワール評伝の決定版。
19世紀末から20世紀初頭、混迷のドイツにあって人間存在の意味をラジカルに問い続けたR・シュタイナー。建築、美術、オイリュトミー、詩、演劇、音楽などの芸術の分野、社会問題での“三層化運動”など、その仕事は実に多方面に広がっている。それらが個別のものではなくアントロポゾフィーを軸に、有機的に結びつき、一つの体系をもつことを本書は明らかにする。新進気鋭のシュタイナー研究者であり、教育の実践家でもあるW・クグラーによるこの注目のドキュメントは、収録された多くの資料で、危機の時代を生きたシュタイナーの息づかいを生々しく伝えている。
人間性の開放と現実世界の肯定という明るい光の部分の裏側に、世界の終りに対する恐れ、死の執念、混乱と破壊への衝動、破滅へのひそかな憧れ、非合理的幻想世界への陶酔といった別の一面を持つルネッサンス…。ボッティチェルリの《春》や、ヴァティカン宮殿の署名の間、メディチ家の礼拝堂といった傑作を輩出したその精神的風土と芸術のからみあいを、多数の挿図とともに明快に説き明かす好著。
王権を王権たらしめているのは何か。王候の祝祭を〈視線をめぐるドラマ〉としてとらえ、演技者たる権力者の姿をあますところなく描き出す。
江戸戯作文芸の黄金時代を演出し、歌麿を育て、写楽を売り出した名プロデューサーの実像。
19世紀末、近代美術潮流のうねりの中で、独自の華麗なスタイルを確立した建築・芸術家マッキントッシュ。彼の芸術空間としての家具を、あますところなく解説・紹介する。
超俗の精神から生まれた山水画。それは東洋人の心のふるさと、理想郷であり、美の原点である。多忙な現代人を、深い安らぎの世界へと誘う画期的な案内書。