いま社会主義の崩壊を迎えつつあるロシア。人類最大の実験であった社会主義革命とはいったい何であったのか。帝国の衰退と新世紀を告げる1900年から、スターリン体制の確立する1937年まで323枚の貴重な図版資料と的確な解説で再現する。モダニズムと社会主義の理想と夢に賭けた人々の壮絶な記録。
壮麗な芸術の都、祝祭的な街がなぜヒトラー都市へと激しい変容をとげたのか-。世紀末のにぎわいから革命の〓@50FC揚、そして反革命をへて破局へとなだれこむ都市の転変を華麗なエクリチュールで鮮かに照らし出す。
人間中心主義、近代の科学主義がもたらした弊害、限界を指摘し、新しい宇宙観、生命観の下、倫理、価値、美など人間存在をトータルに捉える意識の体系を提示する。
死の直前、「現代詩手帖」に連載、究極の演劇論として注目を集めた「壁抜け男の神話学」をはじめ、「図書館」の書物の引力、「書物」を世界の隠喩、「美術館」を地の劇場と名づけることによって、静的なものを動的なものに転換、活性化してみせる寺山パフォーマンスの真骨頂。
キリスト教と原始宗教、文明と野蛮、聖なるものとエロス的なもの…。自己の根源を探求し、両極を激しく揺れるゴーギャン。楽園を目指して行動する画家が、ケルトの故地ブルターニュと熱帯の島タヒチに見たものはなにか。北欧の妻メットと南海の“イヴ”テハマナに求めたものはなにか。「芸術の殉教者」の破天荒な生涯と心の叫びを、画家自身に語らせながら鮮やかに描き切る。
光学装置と絵画の結婚。失われた板絵の謎を解き明かし、遠近法の祖ブルネレスキの創作の秘密に迫る新仮説。
「新しい歴史学」アナール派を代表する最高の中世史家が、芸術作品を「社会史の史料として」初めて読み解く、「芸術社会史」の傑作。
ヨーロッパの芸術家のお墓は見ていて飽きない石の彫刻作品。彼らが眠る場所とその生涯を探訪する初めてのガイド・ブック。
本書には、コンピュータグラフィックスはもとより、風景・生物・宇宙、天気図、さらには北斎の版画やブリューゲルの絵、現代アートまで登場。フラクタルがいかに美しくかつ重要なものか、また、その背後にあり相互に絡み合って作用するダイナミックでカオティックな力がいかにして世界を織り上げているのかを、本書は印象的な写真と的確な解説で明らかにしてゆく。