・覚醒下手術は、脳腫瘍やてんかん焦点といった摘出率が予後に相関する脳実質病変を“安全かつ最大限に”摘出する手術方法である。現在では脳腫瘍手術を多数行っている施設での治療選択肢のひとつとして確立している。
・現在の覚醒下手術では言語や随意的運動・体性感覚を検査対象とするのが一般的であるが、視覚や頭頂葉、さらには高次脳機能の検査を行う試みも報告されている。
・本特集では覚醒下手術に関わる各領域のスペシャリストから特に“臨床的意義と神経科学”の最前線をわかりやすく解説していただく。
■覚醒下手術の最前線ーー臨床的意義と神経科学
・はじめに
・覚醒下手術の歴史と適応
〔key word〕覚醒下手術、皮質刺激、マッピング、手術適応
・運動機能温存における覚醒下手術の臨床的意義
〔key word〕覚醒下手術、運動野、錐体路、経皮質motor evoked potentials(MEP)モニタリング、運動機能予後
・言語機能温存を目指したlower grade gliomaに対する覚醒下手術ーー臨床的意義と神経科学
〔key word〕覚醒下手術、グリオーマ、言語機能、ブローカ野、ウェルニッケ野、言語関連白質線維
・高次脳機能を温存する覚醒下手術ーー臨床的意義と神経科学
〔key word〕高次脳機能、視空間認知機能、作業記憶、脳可塑性
・覚醒下手術の麻酔管理
〔key word〕覚醒下手術、気道管理、鎮痛、頭皮ブロック
・覚醒下手術におけるリハビリスタッフの役割ーー現状と今後の課題
〔key word〕覚醒下手術、チーム医療、リハビリテーションスタッフ、神経心理学、高次脳機能障害学
●TOPICS 再生医学
・有効期間を超過した血小板製剤の有効活用ーーex vivo細胞増幅に用いるplatelet lysateの開発
●TOPICS 腎臓内科学
・シングルセル解析からわかる好塩基球と尿細管の相互作用を介した腎線維化進展機構
●連載 救急で出会ったこんな症例ーーマイナーエマージェンシー対応のススメ(16)
・胸骨骨折:保存治療後偽関節
〔key word〕胸骨骨折、保存治療、手術治療、偽関節
●連載 医療システムの質・効率・公正ーー医療経済学の新たな展開(8)
・日本における薬価制度と医療経済ーー医療保険財政の持続性向上と幅広く迅速な保険償還を目的とした設計と課題克服のための方向性
〔key word〕薬価制度、医療経済、保険償還、イノベーション、医療保険財政の持続性
●FORUM 日本型セルフケアへのあゆみ(21)
・ChatGPTの可能性と危険性:ハルシネーション問題
●FORUM 後悔しない医学英語論文の投稿に向けてーーEditorの視点から(5)
・査読への対応1
●FORUM 書評
・『在宅ケアの悩みごと解決マップーーケースで現場の問題「見える化」します』(堂囿俊彦・角田ますみ・北西史直・中村美智太郎 編著)
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
アメリカという国が「アメリカ人」に求める基礎知識(地理・歴史・公民と一般常識)を英語で学ぶ。アメリカの国籍を取得するためのテスト(Citizenship Test)で問われる内容は、アメリカの小学生が学校で学ぶレベルの「地理」「歴史」「公民」と「アメリカで生活するための基礎知識」。この内容が興味深く面白い!アメリカという国を別の角度から理解しながら、アメリカにまつわる基礎知識と英語を一緒に学んでいきましょう。
女の人権を無視する時代遅れの駄作か?男の願望を充足する一夜の夢か?それともジェンダー、権力、金の問題を突きつける21世紀の問題劇か?学問の都パデュアを舞台とする、乾いた知性と熱いエネルギーが混じり合う喜劇が、多くの問いを投げかけている。原文と対注で読めるシェイクスピア。
第二次三頭政治から帝政ローマの誕生という歴史の流れに抗い、永遠の愛を希求する二人の恋人たち。政治の力に屈した男と女の滅びの美学を謳いあげた恋愛悲劇。原文と対注で読めるシェイクスピア。
おなじみのカタカナ語が重要英単語に大変身!丸暗記不要で英語の世界がみるみる広がる。
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マンガで英語脳が育つ!中学生になったら英語は100点満点だ!先取り学習でスタートダッシュ。
『ピーナッツ』の英語ってかんたん、だけど、むずかしい。日本人に足りない「ふたつの知識」を身につけ、英会話の「予測力」を鍛える。
3つのステップで単語力アップ!STEP1-地名・人名など、英語の固有名詞の語源にまつわる問題に挑戦!STEP2-その名称の由来をたどりながら関連する単語をインプット!STEP3-最後の「Check!」で本文に出てきた重要単語の総まとめ!
剣豪・宮本武蔵が自らの剣術流派である二天一流の奥義を記した兵法書。地・水・火・風・空の五巻からなる。「地の巻」では兵法の基本的な考え方、「水の巻」では剣術の具体的な技法、「火の巻」では実戦の理論について書かれ、「風の巻」では他流派についての分析、「空の巻」では兵法の究極の境地について考察している。単なる剣術や兵法の指南書にとどまらず、どんな困難な状況においても、勝ち抜くための哲理を伝授するビジネスや人生の指南書として、現代でも広く読まれ続けている。
先史から現代までの時代・地域を横断して歴史の出来事を立体的に捉える。文脈の理解を助けるヒント(時代・地域・キーワード)付き。世界の歴史用語をマスターできる日英インデックスも完備。