もう結婚しか残された道はないー。准男爵令嬢エリザベスは両親を亡くして以来、伯爵夫人レディ・ダンベリーのお話し相手をしているが、3人の妹弟たちと生活するのがぎりぎりで、弟を一族のしきたりどおりに名門校に入れることもできない。誰にも相談できず、悩んでいたある日、図書室で『候爵と結婚する方法』という本を見つけたエリザベスは思わずその本を持ち帰ってしまう。妹にけしかけられ、館にやってきた地所の新しい管理人ジェイムズに本の“極意”を試すことにするが、裕福な男性と結婚する練習だったはずなのに、いつの間にか彼自身に関心をもっていることに気づいてしまう…。エリザベスは知らなかった。じつは彼がレディ・ダンベリーの甥で、身分を隠してこの館にやってきた本物の侯爵であることを…。互いに偽りを抱きつつ、なぜか引かれあってしまうふたりの恋の行方は?-。
日本全体が短期的な利益追求に走り、ブラック企業がはびこる中で、首都圏を中心に一三〇店舗以上を展開する立ち食いそばチェーン「富士そば」は真逆を行く。アルバイトにもボーナスや有給休暇を支給し、社員には年間一〇〇〇万円を超える報奨金や、さらには海外旅行までもが用意されているのだ。富士そばが、ここまで従業員を大切にする理由はいったい何なのか?創業以来四〇年以上の歴史を持ち、現在も成長を続ける老舗チェーン店の「ふしぎ」な仕組みと経営哲学の全貌を、創業者自らが明かした驚きの一冊。
宇宙、自然、人間存在の本質を問う、はじまりの哲学=神話。神話を司る「感覚の論理」とは?人類的分布をするシンデレラ物語に隠された秘密とは?宗教と神話のちがいとは?現実の力を再発見する知の冒険。
かけそば、チリチリ春菊天、つゆ浸しコロッケそば、サクサクジュクジュク玉ねぎ天…う、美味い!立ち食いそば@サポーターズのショージ君が挑んだ新境地。
男は誰しも偉業に憧れる。人生も終盤にさしかかったショージ君が挑んだのは「立ち食いそば屋メニュー全制覇」。かけそばに始まり春菊天、ちくわ天、コロッケ…世界中から注目されるこの偉業は果たして達成なるのか!?ほかに24個の駅弁を食べまくる「駅弁『奥の細道』」など、満腹感ずっしりの好評エッセイ。
入院中の父に中華そばを出前したい二人の子どもと、変わり者の大人たちが起こした奇跡(「四分間出前大作戦」)。マズメシ母に悩まされる女子高生と、おむすび屋の女性店主の愛情(「おむすび狂詩曲」)。底なし大食い男の葛藤と、デカ盛り定食を作り続ける頑固親父の秘めた過去(「闘え!マンプク食堂」)。熱々の美味しい料理と、それを取り巻く人間ドラマに食欲も涙腺も刺激される、5つの極上の物語。
私が、生きていく上で注意していることがあるとすれば、それは好きなものを好きでいることができるように生きているということです。いつでもその時好きと思うものに対して何の障害もなく好きでいられるように、自分の気持ちを邪魔するかもしれないものを無限の未来を縛るおそれがあるものを、心や環境の中に存在させないようにしています。
新しい才能の出現!そばときしめんの違いは、世界における日本の特別な位置を示している!?大胆な模倣手法による清水義範初のパスティーシュ小説集。
ぼくはダニが大好きです。特にぼくが研究している土の中にすむダニは、とてもチャーミングなすがた形をしています。日本の野山の森の落ち葉の下やコケの中に、こんなかわいらしい生き物たちがすんでいることを、ぼくが研究をはじめるまで、日本人はほとんどだれ一人知らなかったのですから、うれしくなってしまいます。この本には、ぼくがダニと出会ってから、ダニをもとめて日本中をくまなく調査するようになるまでを書きました。
広島県加計町のかけそばを起点に北上しながら、日本のそばどころを経由、北海道森町のもりそばを終点にした、汽車にこだわり、そばに徹した、全長4500km7泊8日の旅。
おとぎ話パロディ集。