ぼくはダニが大好きです。特にぼくが研究している土の中にすむダニは、とてもチャーミングなすがた形をしています。日本の野山の森の落ち葉の下やコケの中に、こんなかわいらしい生き物たちがすんでいることを、ぼくが研究をはじめるまで、日本人はほとんどだれ一人知らなかったのですから、うれしくなってしまいます。この本には、ぼくがダニと出会ってから、ダニをもとめて日本中をくまなく調査するようになるまでを書きました。
広島県加計町のかけそばを起点に北上しながら、日本のそばどころを経由、北海道森町のもりそばを終点にした、汽車にこだわり、そばに徹した、全長4500km7泊8日の旅。
「あのー…かけそば…一人前なのですが…よろしいでしょうか」ある大晦日の札幌の町。そば屋「北海亭」では忙しい一日が終わり、そろそろ店じまいを始めようとしたその時、おずおずと三人連れの母子が戸口に現れた…。日本中の熱い涙を誘った感動の名作「一杯のかけそば」を初めとする、優しくて切ない、紙芝居の様な童話8篇。
海辺のホテルを舞台に行き交うひとりの女の過去と現在。彼女と、愛についての物語。最新長編小説。
蕎麦の美味しさは三たてにあるといわれます。碾きたて、打ちたて、茹でたて、の三たてでございます。…私がお客様のお宅にお伺いし、その場で打たせていただき、茹で上げるわけですので、これ以上の「たて」はございません。…。気鋭の工業デザイナーから一転、自然農法による百姓生活を経て、蕎麦打ちになるまでの心の気跡。
世界・日本の地図帳。地図92頁、都市図28図を収録。巻末には世界や日本の気候・人口などに関する統計を記載。日本周辺の活断層の地図も掲載する。約6000項目の地名索引を付す。-時空を越えた想像力の旅の伴侶。新しい世界がよく分かるワールドアトラス。
大学生活も3年目になると一人暮しをしてみたくなる。…と、いうことで美里栄士が見つけたマンションは好条件。しかも、超格安。なんだか裏がありそうな…思った通り世の中そんなに甘くない。やっぱり幽霊が出た。…でも、こいつ。きれいな顔をしている。奇妙な共同生活が始まった二人の行き着く先は…。『Welcome to my room』他1編。
『永遠に愛してる、いつまでも傍に居る』俺との誓いを守るために貴春と溶け合ってしまった匠。貴春と俺は匠をめぐる恋のライバルだったが、いま貴春の中には匠でいて…。誰が誰に片思いで、誰と誰は両思いなんだろう。好きと嫌いの感情までが溶け合って『好き』になってしまったー。待望の後編+それぞれの過去を綴った「メモリー」を含む全4編収録。
本書は、21年間にわたり天皇や皇后さまをお側で拝見してきた著者が、1年365日の歳時記を通してみた日々の心づかい、生のお声、感動を描きだした。ご結婚やご出産、外国訪問中の晩餐会といった「ハレのお姿」の報道が目立つなか、あまり一般には知られていない「日常の本当のお姿」にスポットを当てたものである。
くじらえんのプールびらきをあしたしますと、せんせいがいいました。でも、ゆうすけたちは、どこにもプールなんてみたことがありません。おねえちゃんは、たんぼでどろんこになっておよぐのだといいます…。くじらえんにかようゆうすけと、友だち、先生たち、そしてまわりのたくさんの人たちとの心あたたまる物語。
静岡県内をはじめとして山梨・長野、そして東京周辺の100店の店主が教えてくれるそばの味と魅力。そのほか、そばの歴史、そば打ち道場ガイド、そばミニ辞典、など…。
「ちょっと変わった一人の男とそばと店にかかわって生きてきた、考えてきた、教わってきた、行動してきた一つのあかしなのだが…。」-多くのそば好きをうならせた名店、竹やぶ店主が初めて書いた、蕎麦、店、人…。