現在国内で流通しているソバは中国、アメリカなど外国からの輸入が大部分で、約八割が輸入品で国産は二割しかない。香りや風味がよい国産ソバは、本物のソバとして消費者に求められている。ソバは機械化が進み低コストで栽培が可能な作物であり、水田の転作作物としても導入しやすい。栽培期間が短く輪作にも入れやすいし、肥料や防除もほとんど必要なくつくりやすい作物である。多くの方がソバづくりに取り組む条件はそろっている。国内のソバ栽培の発展を念じ、これまでの調査・研究、先輩の貴重な文献、さらに生産者の技術を参考にしながら本書をまとめた。栽培法だけでなく、起源や歴史、世界のソバ利用、植物としての特性、製粉や加工とその機械の紹介もしている。農家だけでなく、そば屋さんやソバ好きの方まで広く本書を活用することができる。
「九州」のご当地そば コロナ禍による自粛で疲弊する地方のそば店。そうした中、大分、宮崎、福岡、鹿児島のそば店を特集。九州のそれぞれの地域にはうまいそばが埋もれている。そんなそばを徹底調査。コロナ禍の中にあっても「うまいものは食べたい!」と九州まで、うまいそば調査隊は出向いた。うまいそばはコロナに負けていなかった!
東京近郊極上蕎麦2020年 毎年発行している「東京立ち食いそば」。2020年度版は、ミシュランに載るような有名な手打ちの一流店と美味しいそば店のコラボ本。観光で来た海外の人々にそば店を紹介する際にも活用できるようなガイドブック。
職人技と粋「東京二八そば」徹底検証! 東京都麺類協同組合は「東京二八そば」ブランド立ち上げ発表イベントを、昨年末に開催した。明治45年に設立し、今年108年目を迎えた同組合。江戸の「職人技」と「粋」を体感する楽しみを現代、そして未来へと継承したいという思いから、「東京二八そば」ブランドを立ち上げた。二八そばの研究をやり直した成果が『東京二八そば』。『東京二八そば』の良さを、各店舗を巡り、徹底検証する。
そば打ちは単純な作業だが、実は奥が深い。技術の基本の裏に隠された、そば打ちの本質を知ることなしに真の上達はない。何を知るべきか。その答えが本書にある。
DEEN池森秀一さんと分とく山・野〓洋光総料理長が考案した、乾麺蕎麦の常識を覆す絶品レシピ集!
蕎麦こそ江戸の「粋」を伝える食文化。「二八そばの正体とは?」「江戸前でもない蕎麦がなぜもてはやされる?」など蕎麦の奥義を紐解くユニークな蕎麦事典。
故・司馬遼太郎が「よき江戸時代人の末裔」と称賛した市井の研究者によって体系化された、「蕎麦」に関する膨大な知見。江戸時代の文芸や大衆文化に登場する蕎麦、全国各地に根付いたさまざまな食し方、植物としてのソバと製粉の過程、蕎麦打ちの用語、そば店の隠語、蕎麦をめぐる史跡・習俗・諺など、あらゆる資料を博捜し、探究した一一五五項目。
「あったかいそば」大特集 冬ともなれば温かいそばを食べたくなる。そばの本道は、せいろ、ざる等冷たいそばだと言われるが、冬にはあったかいそばが食べたくなる。そうした温かいそばには様々なメニューがあり、つゆも、プロは工夫を凝らしているに違いない。そこで、温かいそばの奥義を極める大特集。
「大阪」「大分」「石川」そば巡り 大阪やそば打ちで神といわれる高橋名人のお店、旅行客の多い金沢のお店の特集。地方への食べ歩きを狙う、夏休み前に格好の企画。
「駅そば」は、それぞれの土地に根づいた食文化が生みだす味やメニューを提供する、オリジナリティに富んだ究極の“限定グルメ”と言える。直通運転の増加などで駅の滞在時間が短くなり、駅ナカグルメの台頭など多くのライバル店が登場するなか、「駅そば」は和食の伝統を守りながら美味しさを追究し、進化し続けている。幼い頃から「駅そば」に親しみ、その魅力を探求し続けている「駅そば」研究の第一人者が、綿密な取材と豊富なデータをもとにおくる東西「駅そば」の最新事情。
そばはなぜ人々を魅了し、おいしいと感じるのか?「雑学(=蘊蓄)」と受け止められてきた事柄を農学、民俗学、心理学、工学などの話題を取り入れて整理し、ここに「そば学」として体系化!