料理好きで無類の食いしん坊石丸謙二郎が書き下ろしたこだわりの「食文化論」!
「地下鉄の終電で降りた駅の、改札を抜けた先にある蕎麦屋は江戸の怪談『本所七不思議』の“灯り無し蕎麦”だった」不気味な動画を偶然見てしまった那由多は狭間堂に報告する。ポン助も浮世に怪談が増えている噂を聞きつけていて、一同は真相を確かめることに。終電で降りた駅の改札を進むが、そこにあったはずの蕎麦屋は無く!唖然とする彼らの前に現れたのは学生帽と黒マント姿の青年だった。シリーズ最強の禍が登場。
そばは江戸食を代表する粋な食べ物であり、その伝統は江戸前と呼ばれるうなぎや握りずし、天ぷらよりもはるかに長い。幕末頃、江戸のそば屋の数は四〇〇〇軒近くまで膨れあがったといわれる。本書では、江戸・明治・大正から連綿と受け継がれる老舗そば屋の系譜を辿り、江戸以来のそば屋の伝統を顧みる。
入院中の父に中華そばを出前したい二人の子どもと、変わり者の大人たちが起こした奇跡(「四分間出前大作戦」)。マズメシ母に悩まされる女子高生と、おむすび屋の女性店主の愛情(「おむすび狂詩曲」)。底なし大食い男の葛藤と、デカ盛り定食を作り続ける頑固親父の秘めた過去(「闘え!マンプク食堂」)。熱々の美味しい料理と、それを取り巻く人間ドラマに食欲も涙腺も刺激される、5つの極上の物語。
美食と痛飲の果てに体調を損ねた保守思想家が、コロナ禍に呻吟する贔屓の店を再び訪れ、料理と歓待を存分に味わう。日本社会の復活に、自らの思想の再興を賭けた、福田和也、時代へのラスト・メッセージ。
まずは板わさ、焼き味噌、たたき海苔など、簡単な酒肴でお酒を一本。さらに、出汁巻き玉子、天ヌキ、鴨焼きに合わせてもう一本。最後に蕎麦切りをたぐる。日本人に生まれてよかったぁー。蕎麦と酒に関する豊富な知識と愛を基に、究極の大人の愉しみである「蕎麦屋酒」の極意を伝授。老舗から新店まで、五感で選んだ蕎麦屋ガイド付き。
ああ今日もそばが食べたい!知る人ぞ知るそば雑誌、季刊「新そば」に掲載された「そばエッセイ」約半世紀分を集大成。赤塚不二夫、淡谷のり子、永六輔、桂米朝、菅原文太、立川談志、丹波哲郎、三波春夫、養老孟司、若尾文子…日本各界を代表する67人が、ほどよい蘊蓄と溢れるそば愛を綴った一冊。そば好きの、どうぞおそばに。
二度あることは三度ある!?閉店の危機を二度切り抜けた堀内百貨店、三度目のピンチは催事場の業績悪化。さらに、仕事の適性に悩む社員や、神輿の指導が厳しすぎるがんこ親爺のことまで相談され、事業部長・高橋伝治の悩みは深まるばかり。そんな中、「蕎麦と酒」に着目した新企画にひとすじの光明がー?
かつての賑わいがすっかり失われた寿老神温泉。この町で育ち、信用金庫に勤める赤城勇太は地元活性化のため、高校生による蕎麦打ちイベントを企画する。同じ頃、竹澤春海たち地元の高校生も全国高校生蕎麦打ち選手権大会に出場するため、特訓に励んでいた。そんな中、メガバンクに勤務する勇太の兄が巨大資本によるリゾート化計画を引っ提げて乗り込んでくる。
栃木「八溝そば街道」 栃木・八溝山系には豊かな水資源がある。また、寒暖の差があるこの地域には香り高いそばが育つ。そのそばを元に那珂川町、那須烏山市、市貝町、茂木町には40店舗ものそば店があり、美味しい蕎麦を提供している。これを称して「八溝そば街道」という。春も近い3月、新型コロナも収まった頃に訪れるには格好の場所だ。コロナに苦しんだ鬱憤を読者に晴らしてもらうため、東京から約2時間の那須烏山市の八溝を訪れてほしい。美味しいそばに出会えることは間違いない。
「赤城深山ファーム」のソバ粉 赤城深山ファームの化学肥料日化学農薬に頼らないソバ栽培によりできるソバ粉についての特集。赤城深山ファームのソバ粉を使用する蕎麦屋も紹介する。
老舗から注目の新店まで、蕎麦好きが通う名店72選。
「大阪」のうまいそば 西日本はうどん圏だけにうまいそば屋はないと思われがちだが、あにはからんや。うまいそば屋がゴロゴロある。というのも大阪のそば屋の店主は東京で修業、江戸そばを学んで江戸そばを大阪で出しているのだ。もちろん、つゆには定評のある大阪のこと、関西人にも合ううまいつゆでそばを食べさせる。侮るなかれ「大阪のそば」!