あなたは霊を信じますか?世の中には、霊を体験した人がたくさんいるのです…。
かちかち山に住んでいる気のいいオオカミは、キツネにだまされて殿さまになろうと考えました。でも、ウサギのせいでしっぽをなくし、タヌキにもだまされ、おこって2ひきを食べたところ、きみょうな姿になってしまいました。-「かちかち山」にオオカミがいたなんて…ユニークな発想と展開のすてきな名作。ほかに「かいぞくでぶっちょん」収録。
A級の技術で東京流の味と伝統を守り、しかも値段はB級の心意気に燃える店のレポートを中心とする、これは一種の東京論である。
母への想いを、四季折々の詩と、情感あふれる絵で綴る、珠玉の詩画集。
「何か面白い話はないか」と、そば屋の旦那衆から聞いた、1人だけあたためていてはもったいない話。ためになる話。あやしげな話。
「…わたし、きっと50年たってもわすれない。15歳の夏に光のなかでフランスパンを食べたこと、風のなかを2人乗りして走ったこと、それから…足が長くてハンサムですこしだけ年が上の、だいじな友だちができたこと-。」軽井沢-すきとおる陽射しのなかで、15歳の、まぶしい夏がはじまった…。夏、恋をすればあなたもヒロイン。軽井沢・少女・夏物語。
旧幕時代、南町奉行所同心であった加田三七は明治四年、湯島で蕎麦屋を始めた。だが、蕎麦屋の旦那で収まる三七ではない。界隈で事件が起これば、警察に頼まれもしないのに、かつての輩下・幸助を従え探索に飛び出す始末。そんな三七のもとに、土蔵の白壁に幽霊が出て母の様子が変だど、遊廓の息子が妙な話を持ち込んだ(「幻の像」)。文明開化の世を舞台に私設探題を自任する加田三七・捕物そば屋事件簿18篇。
ぼくはダニが大好きです。特にぼくが研究している土の中にすむダニは、とてもチャーミングなすがた形をしています。日本の野山の森の落ち葉の下やコケの中に、こんなかわいらしい生き物たちがすんでいることを、ぼくが研究をはじめるまで、日本人はほとんどだれ一人知らなかったのですから、うれしくなってしまいます。この本には、ぼくがダニと出会ってから、ダニをもとめて日本中をくまなく調査するようになるまでを書きました。
テニスコートで知り合った女の子2人にご馳走するはめになったのは、沙世子に断られ、文也とテニスをしたことにあった。彼女らはつまらなかったし、おれ(真人)と文也は逃げ出したかった。そしておれたちを救ったのも偶然そこに来た沙世子だった。こうして、ちょっと変わった風の沙世子と、沙世子に言わせるとケーハクな文也と、ごくフツーのおれの、3人パターンのつき合いが始まった。
毎日の食卓に、ホームメイドのたのしさと自然の味わいを。最高に美味しい「本物」をつくる。素材の吟味と持ち味を生かす。添加物のない自然の色・味・香り。