春、桜の花の咲くころはじまりの予感に胸をときめかせた。夏、太陽のまぶしさに負けないくらい心をはずませてかけまわった。秋、すみわたった空に気もちをたくしてすこしだけのセンチメンタル。冬、つめたい北風にむかってどこまでも歩きつづけた。10歳のあなた、今、どんなときをすごしていますか。
暮らしに欠かせない砂糖・塩・醤油。つくりの技術は変化しても、伝承の味を追う職人の“心”は、消えない。各地を訪ね歩いて、味と自然と人間のかかわりを探った好著。
大好きな彼なのに、ときどき不安になったり、迷ったり、別れを考えてしまうのはなぜ?ショート・ストーリー&エッセイで綴る、さまようハートの安定剤。
知られていない「そば猪口」の魅力にとりつかれた著者が、40年間の収集と研究の成果を600点の写真とともに語った異色伊万里焼小史、待望の復刊。
出版されればベストセラー間違いなし。不朽の名作〈氷のなかに裸で〉の続編を書くことになったジャクリーン・カービーは、原作者の故郷で執筆を始めた。しかし、のどかな山あいの田舎町には、作者の不遇な過去と死にまつわる謎が秘められていた。ついにはジャクリーンも命まで狙われ…。世の中、幸運ばかりじゃないのよね。1989年度アガサ賞受賞作は満足度バツグンの本格ユーモア・ミステリー。
大観衆の怒号と喚声の中、闘いの庭に少女は立っていた。耳で切り揃えられた栗色の髪、勝ち気そうに輝く濃茶色の瞳。青銅の胸当てと膝当てを身にまとい、長剣を佩いた彼女は、その華奢な外見とはうらはらに、巨漢を前に少しもひるんではいなかった。観客は少女の、舞うがごとき華麗なる闘いを見せつけられた。大歓声があがる。少女の名はルシア。女剣闘士ー。闘いを職業として択び、抜群の才能と技倆とを示すルシア。だが、その内面は、やはりひとりの少女でもあった。ひとりの青年との出会い。それは彼女の心と人生を、どのように変えていくのか…。新境地を拓く、ロマンシング・ファンタジー。
本物の“そば”を追求する、全国各地の名人・名店のこだわり。
さまざまな場所に、霊は待ちうけています。供養を求める霊そして道づれを求める霊。読者が綴る生々しい恐怖体験談。
医者も医者なら、患者も患者。笑いながらも身につまされる、ウソのようなホントの数々。