医療の場で繁用されている内用薬及び外用医薬品の中から約800品目を対象として、1999年1月末日までの添付文書等を基に編集したもの。本文は、患者さんのための薬剤情報、医療従事者のための服薬指導情報からなる。掲載項目は、商品名、一般名、効能・効果、副作用、相互作用、生活上の注意等、適応症、禁忌、慎重投与、副作用、相互作用など。
てんかん治療の実際について薬理学の最近の知見を盛った解説書が必要と思われる。そのような解説書は臨床薬理学の基本原則を詳しく述べながらも、しかも多忙な臨床医に十分理解できるものでありたい。また、ヒトにおける抗てんかん薬の化学および薬理学の新成績を述べ、かつ薬理学上の所見とてんかんの分類との関連を見つめながら、てんかん治療を検討したものでありたい。本書はこのような意図のもとに書かれた。
麻薬、向精神薬等の適正使用・取扱・管理ならびに不正流通・乱用防止のための最新手引。各薬物規制の概要を解説、最新の麻薬及び向精神薬取締法に対応。関係通知・法令を規制区分別に配列。麻薬・向精神薬・指定薬物等の構造式を掲載。キーワードから検索できる関連通知索引を巻末に掲載。
先端医療、高度先進医療という言葉が、“新しく開発された有用で高度の医療”という響きをもって迎えられてからすでに10年以上を経過し、ある程度定着している。本書は、新しく開発されようとしている技術から近く一般に用いられるようになる技術、実験段階から日常臨床のなかに持ち込まれた段階まで、広範囲の新しい医療を包含し、これらを話題として一般に提供する「先端医療シリーズ」の、心臓に関する新版である。
本書は、up to dateな診断法や新しい病態解析のアプローチのみならず新しい治療戦略を紹介し、最先端の冠動脈疾患の診断・治療の現状に迫るものである。
本巻では、分子生物学の進歩を医学に応用した“分子医学”の体系を集大成した。
腫瘍治療における外科手術・放射線療法・化学療法は、消化管反応・骨髄機能低下・白血球と血漿板数の減少・免疫機能低下などの副作用を生じる。本書は、患者の抵抗力を増強して、これらの副作用を減少させ、治療効果を高めるための中医中薬の使用方法を紹介する。
本書は、特に、痛みの神経機構、痛み認知の機構の最新の進歩、侵害性/非侵害性痛み経路の意義、痛みに関与するトランスミッター/受容体およびその関連物質としてのカルシウム結合蛋白といった分子レベルのアプローチ、臨床家にとり日常悩まされる鎮痛対策として、鎮痛薬開発のストラテジー、脳外科的徐痛法の新展開、最後に頭痛のトピックスとして、片頭痛の分子生物学(カルシウムチャネル病)など、進歩が著しいテーマを含んだものを中心に編集した。