脳は学習によって知識を獲得し、その知識に基づいて情報を処理する。人の理解は脳の学習・記憶の解明にあり、特にその鍵を握るのが情動である。学習・記憶の基礎は、シナプスの可塑性、神経系の連合性、生体系が非平衡であることによって生じる非線形性にあると考えられることから、本書では、これらについて特にシナプス可塑性の脳科学の最前線の研究が概観できるよう構成した。
国際日本文化研究センターの共同研究の報告。幅広い性格をもつ本草と博物学の世界を、ひとつの構築された知的宇宙としてのみならず、学問・産業・芸術のような分野への影響という観点からも多面的に分析している。
本書はまず、放射性同位元素の基礎および管理、核医学検査関連機器の原理や構成にも詳細な解説がなされ、本書の圧巻ともいうべき「臨床画像の実践」(第4章)において、部位別に主要疾患を網羅したカラーの症例画像を実に豊富に提示している。さらに、インビトロ検査に言及するとともに、巻末に資料編としてインビボ・インビトロの医薬品概要を、詳細にわたって付す構成になっている。
本書は痛み治療を専門としていない医師が日常診療で比較的安全に行える痛み治療を紹介している。例え効果がある治療法でも医療事故につながる可能性があるものは専門医に紹介するよう明記したユニークなものとなっている。更に、痛み治療方法としては医師なら誰にでも簡単にでき、非侵襲で副作用の少ない比較的即効性のある治療法を紹介してある。
本書では、遺伝子工学的手法を応用した脳研究の新しい方法、神経系の発達ならびに可塑性、情報伝達の基礎過程、中枢神経作働薬の薬理、回路網の機能的役割、画像による非侵襲的脳機能検査法、脳虚血細胞死の基礎と臨床、アポトーシスとアルツハイマー病、てんかんの発生機序とその治療など、神経科学研究の最近のトピックスが網羅されている。さらに、それらのトピックスは、要旨、研究の現状、現在の問題点、将来への展望と手際よくまとめられ、初心者にも分かりやすく解説してある。
本書では、基礎糖尿病学と臨床糖尿病学に大別し、前者では現在最も注目されているトピックスを中心に、後者では1996年10月〜1997年9月の1年間に内外で発表された主要文献を中心に、それぞれの領域における第一人者に解説して頂いた。本年度版から、各テーマの文頭に「最近の動向」の欄をもうけ、また本文の右欄に「文献」を配置するようにした。
本書では、誰でも行なうべきプライマリケアを詳細に述べたあと、専門医へ紹介すべきタイミング、スペシャリストが行なうべきセカンダリーケアに言及していただきました。
本書では、全ての臨床領域の医師がベッドサイドで必要とする、ステロイドホルモンの最新の基礎的知識、投与法などの総論、各臨床領域の主な疾患および注意を要する病態時の糖質ステロイド療法などの各論、およびステロイド関連薬に関する事項を出来る限り平易に解説し、取りあげた疾患に関して、治療ガイドラインが発表されている場合それを収載した。
本書を改訂してから、4年の歳月が経過し、その間に第13改正日本薬局方追補、第14改正日本薬局方で新たな医薬品が収載されたので追加し、内容を充実させ、このたび第3版を上梓することになった。
正しいオゾン療法の理解と実践に。最新の情報と科学的事実を明快に解説。
「漢方診療の思い出」「漢方治療の実際」「治療への手がかり」「経験録」など漢方の真髄を捉えた至宝の論文集。