本書は「臨床編」と「薬剤編」に分け、それぞれの疾患に関して臨床面と薬剤面の解説が対応するように配慮した。重要な疾患については前回の編を踏襲しているが、時代背景のもと新しく疾患も追加し、それに伴って一部執筆者も新しくし、診断・治療ならびに薬物治療の最前線を分かり易く解説して頂いている。
本書はまず、臨床薬理学を理解する上での必要事項を取り上げた。臨床薬理学の定義、薬物の作用機序、体内動態、薬物の有害反応、薬物間相互作用、血中濃度測定、妊婦、高齢者などへの薬物の投与、時間薬理学、薬物の臨床試験の14項目をまとめ、臨床薬理学の基本的な考え方、知識の整理および活用をあげた。次に主に薬剤師国家試験出題基準に含まれる代表的な疾患を中心に取り上げ、その中で消化性潰瘍治療薬、抗不整脈薬といった各種薬物群についての解説を行った。
病名、適応症、効能、効果等から当該患者の薬物治療上に適した治療薬を検索する便覧。病名、適応症、効能、効果からの治療薬の検索と治療薬の一般名から主な商品名を検索する事が可能。病名等の項目および薬品名は五十音順に掲載。2000-2001年版には1999年12月末までの関連情報を収載。
本書は、薬について、化学物質についてたずねられたとき、薬剤師として的確な回答ができるようになることを目的としており、各資料の比較と、医薬情報室に寄せられた質問の調査過程を例に取り、一般的な質問の回答法を導き出せるよう、帰納法の形式を取り説明した。
気管支喘息の病態生理からその実践的治療法までを、分かりやすくかつ、使いやすく解説。
本書は感染症、腫瘍及び免疫疾患の薬物療法について臨床的応用を中心にやさしくまとめた。
初版が出版されたのは1992年10月。わずか1年10ヵ月後の1994年8月に短い期間ながらその間の進歩を採り入れて改訂版を出版。しかし、改訂版が出版されてからすでに4年以上経過し、この間の高血圧研究の進歩は著しく、とくに治療面におけるACE阻害薬に関する多くの新知見が発表され、ここに第3版を刊行。
漢方薬には西洋医学で使用する化学医薬品では到底実現することができない、見事な作用のあることが自然科学的にも判明してきた。本書、第1部では、これらについて、長年行ってきた実験を詳しく解説している。第2部では現状での漢方薬を使う方法をなるべく割り切って解説する。通常行うような網羅的な方法ではなく原理・原則を理解することを主眼としてこれまで疾患を治すために実際に使った処方のみを取り上げて述べている。そして第3部では漢方薬を構成する生薬・薬用植物に関しての知識をなるべく自然科学的に理解可能なように、基本的な学問的常識も含めて解説する。
皮膚科領域で使用される治療薬は多岐にわたる。本書は、それぞれの薬の特徴と選び方・使い方を具体的かつ簡潔にまとめたベッドサイドマニュアル。基礎編では薬剤相互作用をはじめ基本的な知識を解説、臨床編では薬効別の総論で薬の特徴を示し、さらに個々の薬剤ごとに薬理作用、適応、使用法、副作用、注意点などを記載した。外来で、病棟ですぐに役立つ実践的な書である。
構造活性相関から創薬に至る道筋を、ゲノム創薬にも章を割き、最新の新薬・繁用薬を多数取り上げ、学生にわかりやすく解説。また、2002年8月30日厚生労働省は「生命の世紀といわれる21世紀を支える医薬品産業の国際競争力強化に向けて 医薬品産業ビジョン」を公表した。この中で、ゲノム創薬の強化による国際競争力の強化が叫ばれているが、それは、世界的なゲノム創薬の進歩とテーラーメイドメディシンを志向する大きな動きがあることを意味している。第5版では、この動向を踏まえるなどの改訂を行った。