深海探索の歴史、次々発見される生物たち、深海魚の乱獲、マリンスノーによる炭素固定、新薬の可能性を秘めるバクテリア、多くの国や企業がねらう莫大な深海底の鉱物資源…。深海底探査は、未知の驚きの生物発見から、ビジネス利用・開発そして保全へ。深海の生態系が、気候・気象システムに多大な影響を与え、生命循環や人類の未来にとっていかに重要かを、新進気鋭のイギリスの海洋生物学者が、最新の知見をもとに情熱的に語り、謎と冒険と欲望の満ちた、海の奥深くへの魅惑的な旅へと誘う。
「病は気から」は本当か?老化現象は不可避か?生命現象の源であるタンパク質とはいったい何モノか?ヒトの体内細胞は37兆個にのぼり、日々“奇跡”を起こしながら、私たちの身体を守り続けている。知れば知るほど深まるいのちの謎に挑む、第一級の博士による最新の科学知がここに!
皮膚科の知の巨人戸倉新樹先生がビジュアルで贈る「湿疹とはなにか」実地医家のための必携書。
2021年に始まったジェネリック薬の逼迫。小林化工の不祥事が発端だ。しかしそれは、いちメーカーの問題にとどまるものではない。日本の医療全体のゆがみが生み出した事故だ。増大する医療費のしわ寄せが製薬メーカーに押し寄せた。コンビニ以上に増えた薬局、そして薬剤師に淘汰の日が迫る。日本の治療薬が危ない!その現実をレポートする。
処方薬の適応症、副作用、保険薬価、注意点、類似薬などが詳しくわかる。薬の名前(商品名と一般名)、病名からでも調べられる。内服薬、外用薬、注射薬(自己注射と抗がん薬、COVID-19治療薬)、漢方薬までを掲載。読みやすいレイアウトで、要点がすぐわかる。
警告!標準治療で行き詰まったとき、一歩先に行きたいときに、ご自身の責任でご参照ください。「そんなやり方あったんだ!」「やっぱりそれでよかったんだ!」がわかる、ほかでは語られることのないエキスパートのリアルな技が載っています。
世界で加速するバイオ・トランスフォーメーション(BX)。革新的「バイオテクノロジー」が経済社会をリデザインする。
・近年の消化器内視鏡技術の進歩により、今まで見えなかったものが見えるようになり、またカプセル内視鏡やバルーン内視鏡などの登場で、深部小腸や術後再建腸管を有する患者の肝門部にまで到達できるようになった。
・これらを受けて、外科手術にのみ頼っていた多くの消化器疾患の治療が、内視鏡を用いた低侵襲・臓器温存治療として内視鏡医のもとで行われるようになり、患者のQOL(quality of life)改善に寄与している。
・本特集では、消化器内視鏡技術の現在の到達点と将来展望をその道のエキスパートの先生方に解説していただく。本特集が消化器内視鏡に対する理解を深め、消化器内視鏡の将来像に思いを馳せる機会になれば幸いである。
■ 消化器内視鏡技術の進歩と展望
・はじめに
・画像強調内視鏡ーー正確な内視鏡診断を目指して
〔key word〕上部消化管内視鏡検査、画像強調観察、狭帯域光観察
・顕微内視鏡観察ーー病理に迫る内視鏡診断を目指して
〔key word〕顕微内視鏡(endomicroscopy)、optical biopsy、超拡大内視鏡、共焦点内視鏡、人工知能
・人工知能による内視鏡診断支援の現状
〔key word〕人工知能(AI)、コンピュータ診断支援システム(CAD)
・小腸内視鏡ーーカプセル内視鏡からバルーン、スパイラル内視鏡まで
〔key word〕カプセル内視鏡(CE)、バルーン内視鏡(BAE)、スパイラル内視鏡
・超音波内視鏡ーー診断・治療の最前線
〔key word〕超音波内視鏡(EUS)、超音波内視鏡下穿刺生検(EUS-FNA)、interventional EUS
・経乳頭的内視鏡診療ーー診断・治療の最前線
〔key word〕胆管癌、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)、経乳頭的胆管生検、ドレナージ、ステント
・消化管腫瘍に対する内視鏡的切除ーー咽頭から肛門まで
〔key word〕内視鏡的粘膜下層【剥】離術(ESD)、一括切除、偶発症
・消化管悪性狭窄に対する内視鏡治療
〔key word〕消化管悪性狭窄、ステント、緩和治療、術前減圧、術後再建腸管
・腹腔鏡内視鏡合同手術ーー内科と外科の融合
〔key word〕腹腔鏡内視鏡合同手術(LECS)、消化管間質腫瘍(GIST)、胃癌
・消化管出血に対する内視鏡的止血法の進歩ーー静脈瘤を除く
〔key word〕消化管出血、内視鏡的止血術、止血法
●TOPICS
生化学・分子生物学
・塩味受容におけるクロライドチャネルの関与
再生医学
・筋肉には胎児期の位置記憶が存在するーー骨格筋の部位特異性に新たな視座
病理学
・人工知能(AI)を利用した筋病理標本判読アルゴリズム
●連載
バイオインフォマティクスの世界
・10.機械学習による薬物応答トランスクリプトームの解析と疾患治療薬の探索
〔key word〕欠損値補完、テンソル分解、遺伝子発現、ヒト細胞、創薬
●フォーラム
中毒にご用心ーー身近にある危険植物・動物
・14.フグ(テトロドトキシン) ─ 美味だけど、本当に食べて大丈夫?
オンライン診療の二元論
・5.利得と道徳ーーオンライン診療に何点をつけるか
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
鼻・のど・咳・発熱…「風邪様症状」が出た時に、受診すべきタイミング、「見極めスキル」のある医師はどこをどう診てどう治療するか、処方薬や検査の目的と意味、メリット・デメリットなど、最新の正しい知識を、風邪診療のスペシャリストである臨床最前線の敏腕開業医がわかりやすく解説します。感染症治療には、昔の常識が現在の非常識である、というリアルが実はたくさんあります。本書を読めば、どういう医師が信頼できるかも見えてくるはずです。
空間除菌、危険ドラッグ、青酸カリ、サリン…世界は毒に満ちている。毒物の魅力と魔力を解き明かす。毒にまつわるアブナイ講義。
・不眠症は人口の2割前後の有病率を示すcommon diseaseであり,不眠症を診察したことがない医師はほとんどいないにもかかわらず、本質的に不眠症を治療できたと感じる医師・心理士がどれくらいいるであろうか。
・不眠は西欧では産業革命以前より認識されており、臨床的entityとしても長い歴史がある。もちろん不眠の病態、治療法開発に関する科学的研究の歴史も長く、弛まぬ進歩を続けているもののいまだ道半ばと言わざるを得ない。
・本特集では、不眠症における最新の病態・治療研究に基づいた知見をまとめる。不眠症臨床・研究の縦断的俯瞰を含め、本特集一つで不眠症の概略が把握できる内容である。
■ 不眠症 -研究・診療の最新知識 6月第1土曜特集
・はじめに
●不眠症序論
・不眠症の疾患概念の歴史的変遷
〔key word〕不眠症、診断基準、睡眠障害国際分類第3版(ICSD-3)、疾病及び関連保健問題の国際統計分類第11版(ICD-11)、精神障害の診断・統計マニュアル第5版(DSM-5)
・不眠症と加齢・性差
〔key word〕概日リズム、エストロゲン、プロゲステロン、血管運動神経症状、高齢者、不眠症に対する認知行動療法(CBT-I)
●不眠症の病態仮説
・不眠の経過を理解するーーSpielmanの3つのPモデル
〔key word〕不眠、3つのPモデル、Spielman
・過覚醒と慢性不眠障害
〔key word〕神経認知科学モデル、過覚醒、視床下部ー下垂体ー副腎皮質系(HPA axis)、交感神経ー副腎髄質系(交感神経系)、客観的な短時間睡眠を呈する不眠症(ISS)
・睡眠状態誤認
〔key word〕睡眠状態誤認、不眠、乖離、時間認知機能(TEA)
●不眠症の鑑別
・睡眠・覚醒相後退障害、非24時間睡眠・覚醒リズム障害
〔key word〕睡眠・覚醒相後退障害(DSWPD)、非24時間睡眠・覚醒リズム障害(N24SWD)、概日リズム睡眠・覚醒障害(CRSWD)
・むずむず脚症候群・周期性四肢運動障害
〔key word〕むずむず脚症候群(RLS)、周期性四肢運動障害(PLMD)、ドパミンアゴニスト、augmentation、α2δリガンド1
・薬剤性不眠とその周辺
〔key word〕薬剤性不眠、抗うつ薬、副腎皮質ステロイド、鎮痛薬
●不眠関連疾患
・不安関連疾患と不眠
〔key word〕不安症、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、不眠、不眠症
・うつ病・双極性障害と不眠
〔key word〕うつ病、双極性障害、不眠、概日リズム睡眠・覚醒障害、時間生物学的治療
・統合失調症と睡眠
〔key word〕睡眠障害、睡眠ポリグラフ(PSG)、紡錘波、病状評価尺度、抗精神病薬
・認知症と不眠
〔key word〕不眠、認知症、行動・心理症状(BPSD)、アミロイドβタンパク(Aβ)、睡眠薬
・自殺と不眠
〔key word〕自殺、不眠、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、自殺の対人関係理論、視床下部ー下垂体ー副腎系(HPA系)
・高血圧と不眠
〔key word〕不眠症、睡眠障害、睡眠時無呼吸(SA)
・糖尿病と不眠
〔key word〕糖尿病、糖尿病合併症、不眠症、睡眠障害、睡眠治療
・睡眠時無呼吸・気管支喘息と不眠
〔key word〕閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)、中枢性睡眠時無呼吸(CSA)、睡眠関連低換気、comorbid insomnia and OSA(COMISA)、気道閉塞
【トピック】・COVID-19パンデミックにおける不眠
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、不眠、睡眠・覚醒リズム
●不眠症の最新治療
・不眠症の薬物療法
〔key word〕睡眠薬、ベンゾジアゼピン受容体作動薬(BZ-RAs)、メラトニン受容体作動薬(MRA)、オレキシン受容体拮抗薬(ORA)、睡眠薬の適正使用
・不眠症の非薬物療法
〔key word〕不眠、認知行動療法、無作為割付対照試験(RCT)、系統的レビュー
・不眠症の新世代治療
〔key word〕反復性経頭蓋磁気刺激療法(rTMS)、体温操作、高照度光療法(BLT)、不眠症
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
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