大宇宙の根本原理、人間の心と宇宙意識の一体化、人間進化の方法を明快に解く!人間の意識と物質との関係を明らかにし、その応用をめざす21世紀科学書。
「今世紀中葉を扱う、歴史的に最も重要な日記」(『ザ・タイムズ』)と評された、英国首相秘書官の戦時日記の下巻。上巻に続き、1941年から1955年までを収録、ヤルタ会談・ポツダム会談、ドイツ降伏。戦後は「鉄のカーテン」演説からチャーチル首相の辞任までを扱う。
13歳の長男ジェムをはじめとする6人のわが子にかこまれて、炉辺荘で幸せな日々をおくるアン。子どもたちは、〈虹の谷〉と名づけたお気に入りの小さな谷間で、自由奔放なふるまいでいつもさわぎを起こす牧師館の4人きょうだいや、奉公先を逃げだした孤児のメアリーと出会い、仲よしになる。村の人々との交流のなかでのびやかに成長してゆく子どもたちを、母親としてアンは、あたたかく見守る。
没後十年・特別出版。昭和二十七年、向田邦子・二十二歳、出版社に転職-。著者・二十代の日々を編集後記で再現。
「個人は質素に社会は豊かに」をモットーに、「メザシと行革」で国民に親しまれた土光さんは日本的経営哲学を自ら体現した清廉なる経済人であった。本書は土光さんが石川島播磨重工業、東芝社長、経団連会長、臨時行政改革推進審議会会長などを務めた折の言行を収録、全ビジネスマンに贈る言葉となっている。
「愛は生命そのものである」「苦しみが人間をふくよかにする」「この世で不用な人は一人としていない」-。常に現代をきびしく見つめ、人生と愛を感動的に描く曽野綾子。その代表作の中から、真実をめぐる528の言葉を選び、全6章に構成した珠玉のアフォリズム集。本書は愛読者のための座右の書として、生きる勇気と慰藉を与えてくれるだろう。〈著作リスト〉を付す。
噴出する世界の民族問題をどう考えるべきか。東西冷戦後の世界は二十一世紀へむけ国家体制を乗りこえ民族のせめぎあいが強まる。民族・人種・国家の概念さえ判然としないわれわれ日本人は,それらの理解なしには世界に貢献できない。ますます強まる民族の自己主張の本質はなにか。本書は卓越した見識をもつ著者が豊富なフィールドワークから世界を見る目=民族学的視点を開示する刮目の書である。
高崎山のサルと過ごした3年間、原野を駆け回ったチンパンジー調査、硯学たちとの交遊ー。「サル学」の先駆者が、興味深いエピソードをまじえて語る自伝。
「あい」(愛)からはじまる240テーマ、3600項目を収録。約5000点のイラスト・写真でビジュアルに展開。すすんで学ぶ力を伸ばす発展学習システム。自然と地球を守るエコロジカルな視点で編集。テーマの英語表記をはじめ21世紀を生きる国際感覚を重視。関連テーマパーク、博物館の情報や人物事典も掲載。
『ヘンゼルとグレーテル』や『かもとりごんべえ』など、楽しい冒険のお話がいっぱい。
今世紀後半、高エネルギー粒子加速器によって、原子核を構成している陽子と中性子はさらに小さなクォークからできていることがわかった。また、自然界の4つの力のうちの電磁気力と弱い力を統一する電弱理論も、正しい理論として確立された。そこで次に、粒子の質量や対称性の破れの由来、クォークの構造といった問題を探り、宇宙と物質と力の根源に迫る21世紀の物理学を切り開くことを期待されているのが、超伝導超大型加速器SSCである。
1968年に東アフリカのウガンダ工科大学へ陶器の指導で赴任した著者は、同僚から「アフリカは中毒するよ」と言われた。その言葉通り、当時まだ日常広く使われていた土器に魅せられ、その後、中央部から西海岸へと調査を拡げ、土器の成形技法に多くのヴァラエティのあることを明らかにした。本書は、今や消えつつある伝統工芸の貴重な記録であると同時に、そこで生活する人々の姿を伝え、種々の儀礼を紹介する紀行文でもある。
四千年にわたる世界の歴史のなかに生起した都市の相貌を、市民生活をこまやかに描きながら、臨場感ゆたかに再現。
謀略と粛清により国内の権力を握りつつあるヒトラーは、国家の生活圏拡大のため密かに戦争計画を策定、1938年民族自決権を主張しオーストリアを無血併合する。続いて英仏独伊4国によるミュンヘン協定でズデーテン地方を割譲させたのちチェコを併合、強圧外交と武力を用いポーランドへ侵攻し第二次大戦の幕が切って落された。